19:59
34.5 km
4397 m
鶏冠山⇒中ノ尾根山⇒合地山⇒千頭山⇒池口岳
池口岳・加加森山・光岳 (長野, 静岡)
2023.11.03(金) 2 DAYS
先週に続いて南アルプス深南部へ。今回は長野県側から入山。下山地点の池口岳登山口に車を置いてからいったん池口川まで林道を下ります。橋を渡ったところにある作業用モノレール起点から斜面に取り付きました。傾斜のきつい登りです。前回登った時は日帰りの荷物でしたが、今回はテント泊の装備なのでさらにきつく感じます。途中からモノレールの軌道を離れ標高1,441mの青薙を目指します。鹿防護ネットが出てくるとまもなく青薙。ここからは犬切尾根を鶏冠山まで登ります。しばらくゆるやかな登りが続きます。暗いので景色も見えず淡々と進むのみです。1,700mあたりで傾斜が強くなりました。その後は緩急つけながらの登りで鶏冠山の北峰に到着。山頂につく頃にはすっかり明るくなっていましたが山頂は樹林に囲まれており展望はありません。南峰に向けていったん下ります。鞍部までくだり南峰へ登り返し。最初の岩場にはロープが張ってあります。その後は木の根を掴んだりしながら急斜面を登り最後は草付きを登りきると鶏冠山南峰に到着。こちらの山頂も樹林に囲まれていますが、先ほどの草付き斜面からは池口岳やダルマの頭。遠くに富士山も見えました。鶏冠山から南へ進むと尾根が痩せてきます。岩場を迂回するためいったん東側の小尾根から回り込んで主尾根に戻ります。笹に覆われた尾根をアップダウンをこなしながら進みます。不明瞭ながら踏み跡もあります。三又山でランチタイム。ここで白倉林道から登ってこられたソロの方とお会いしました。次に他の登山者とお会いするのは翌日の池口岳。三連休なのでもう少し誰かと会うかと思っていましたが、静かな山歩きになりました。少し下ってドームに登り返し、次は崩壊地の際を下ります。目の前の中ノ尾根山、左手には合地山が望めます。中ノ尾根山には踏み跡も薄いので笹原の斜面を適当に登っていきます。傾斜が緩くなり広々とした頂上台地に登りきるとまもなく山頂です。ここも樹林に囲まれて展望はないですが深山の雰囲気があってよい頂上です。だいぶん前に逆河内を遡行してここに詰め上げて来たことがあるので懐かしいです。お次は合地山を目指します。ここからは踏み跡もより不明瞭となりました。倒木も出てきます。標高2,100mあたりで南東に伸びる尾根を下ります。鞍部まで下り合地山への登り返しに移ります。薄い踏み跡はあるものの藪漕ぎもあり。Ⅰ峰を越えてから少し下ってⅡ峰に登り返します。Ⅱ峰は4峰ある合地山の最高地点。今回はここから北東尾根を下ります。広々とした尾根で倒木だらけです。途中にある崩壊地から展望がありました。倒木地帯が終わると歩きやすいなだらかな尾根になります。途中の1,455地点で間違って東向きの支尾根に入ってしまし200mくらい登り返しするはめになりました。気を取り直して正しい尾根を下ります。最後はザレた斜面を下って寸又川左岸林道に降り立ちます。すぐに光岳登山口に到着。昔は寸又峡からここまで歩いてこれたのですが、林道崩壊で今は廃道になっています。光岳に登る柴沢吊橋は健在でした。光岳登山口から300mほど林道を進むと柴沢小屋があります。本日の行程はここまで。三連休なので小屋が満員の時用にテントを担いできましたが、本日は他に誰も居ませんでした。小屋のすぐ横の千頭山吊橋を偵察したり、水場が枯れていたので柴沢本流で水を汲んだりしながらのんびりと過ごします。しかし谷底の夕暮れは早いです。どんどん薄暗くなる中、夕食を済ませ就寝。 翌朝は6時前に出発。まずは千頭山吊橋を渡ります。板が外れワイヤーのみの部分もありましたが無事に対岸に渡れました。いきなり急斜面に取り付きますが、いにしえの登山道の名残りがあり、それを利用しながら標高を上げていきます。標高1,600m過ぎの崩壊地から光岳や信濃俣の景色を楽しめます。その先は樹林が濃く登山道跡も不明瞭です。傾斜が緩くなるとまもなく千頭山の山頂です。樹林に囲まれ展望はありません。深南部の中でもかなり奥深い地で深山の雰囲気を楽しめます。ここからは顕著な尾根筋を北上。いくつかピークを過ぎると目の前にダルマ崩れが迫ります。途中の崩壊地から昨日歩いた鶏冠山から中ノ尾根山への稜線が良く見えました。ダルマの頭まではいったん西側斜面をトラバースしてから小尾根を登るのですが、踏み跡は不明瞭です。最後は踏み跡を見失い、適当にトラバースして小尾根に出ました。ダルマの頭も樹林に囲まれて展望はありません。そこから池口岳南峰までは笹に覆われた尾根を進みます。頂上からは光岳や信濃俣の景色が広がります。踏み跡も明瞭になりました。いったん鞍部に下り池口岳北峰に登り返します。ここからは一般登山道となりとても快適な山歩きです。ジャンクションから池口岳登山口まで30~1までナンバリングされた標識があります。下るほど歩きやすくなっていきます。途中のザラ薙や黒薙からの池口岳が素敵でした。最後は車を置いている池口岳登山口に降り立ち行程は終了です。