02:03
4.0 km
445 m
紺碧の水わくところ 宇霊羅山
宇霊羅山・音床山 (岩手)
2026年03月02日(月) 日帰り
穴目ヶ岳から下山した足で、小川屋にて炭鉱ホルモンを手に入れる。国道455号線を龍泉洞方面へ進み、辿り着いたのは2014年に役目を終えた旧岩泉駅。かつての駅舎越しに、岩泉のシンボル・宇霊羅山を仰ぎ見たかったからだ。 この駅舎の前には、山峡(やまかい)の詩人と称された西塔幸子の歌碑が建っている。 紺碧の水わくところ 天そそる 城とぞ見らむ大き岩かも その光景は、まさに「城とぞ見らむ大き岩かも」という言葉そのものだ。 初めて訪れた時、私はこの光景に驚き、そして「ウレイラ」という名を聞いて、何故か神秘的なものを感じ、不思議に思ったものだった。 10:55(24km)、宇霊羅山登山口の駐車場到着した。駐車場手前には、春に先ず咲く花「福寿草」こと、マンサクの群生地があったのは嬉しかった。 先んず咲く、この黄色い花は北国に春を告げる花。南に面した宇霊羅山の麓、全く雪もない「春ウララ」。 11:10、カヨウナ。「昔、カヨウナの原ッバには、大変美しい女が毎日町を向いて手招きしていて、男たちは競って登っていっては誰一人として帰宅した人はいなかったど」 古書「かぬか平の山々」には、そう書かれてあった。 マツの木から、カシワの葉いっぱいの斜面へと変わった。急な斜面をトラバースする。補助ロープも現れ、仲々の急坂だった。フナクボ、確かに船の底の様な凹地へ出た。ここからは尾根コースをたどる。傾斜も緩み、木の間越しに、大森やメンズクメ、そしてオンズクメ山を眺めながら登る。葉の着いたカシワ、と思えば、ナラ枯れの進んだミズナラだったりして、それが痛々しく思えた。 展望所と宇霊羅山500mの指標。ここからの眺めがうんと良い。オンズクメ山(毛無森)のなだらかさ、チャキチャキのメンズクメ、電波塔のある大森。北側には明神山の尖りと、おっとりした野辺山が眺められる。 11:55、宇霊羅山山頂。四等三角点「宇霊羅」と山名板、お釜の鐘がある。 まだ休むには早い。もう少し、進んでみるが、馬の背の先で、麓の昼のチャイムがこだました。音床山(オンドコ)まで、後30分ぐらいか。本日はここで終了。 山頂を過し、展望所で休憩する。岩に腰掛け、断崖絶壁の上でカップ麺を食べながら国道を走る車、駅舎が見下ろす。小本川が蛇行し、平成28年8月の台風災害を思い出す。時々、ブルブルっと高所恐怖症が沸き出る所だった。 カシワの葉が埋め尽くすフナクボコースを下る。乾いたカシワの葉を踏む音、蹴る音。尾根コースと合流し、補助ロープのある急坂をゆっくり下った。 13:05、駐車場到着。車を走らせ約10分で龍泉洞に着いた。惜しみなく湧き出る「紺碧の水」をペットボトルにいただき、それを飲みながら県道7号線を安家方面へ進んだ。 石峠、そして安家集落をすぎ、大月峠を越えて「新山根温泉 べっぴんの湯」へは14:00着だ。大人600円、東北屈指の強アルカリ性(pH10.7)の湯に浸かる。 過去に冷泉が湧かなくなり、休止した期間があった。再開した時は嬉しくて嬉しくて、ただ、泉質に?だったが、久しぶりの湯は昔の様なツルツル、フワフワの湯に戻った気がした。
