08:52
22.5 km
1762 m
ムネ山〜鍋倉山ループ 奥美濃バリエーション
聖岳・大沢岳・光岳 (長野, 静岡, 山梨)
2026年03月15日(日) 日帰り
わたしは実家から岐阜が誇るお米、ハツシモを安く仕入れてるわけですよ。30キログラムの仕入れ原価は1万円、家族値引きで5千円入手です。最近の一般的な相場は5キログラム4000円くらいですので、5分の1くらいで手に入れてる計算になります。存分に羨ましがってください。 さてそのお米がなくなったため、追加で入手するために帰省です。実家は岐阜県揖斐川町ですので、帰省ついでに登山ーーというか登山ついでに米回収という仕儀と相成りました。狙うは鍋倉山! ヤマヒルの出る前に登らなきゃ(使命感)。 問題はルートです。このあたりが故郷の人間として、メインルートはダサくて登れません(いやなんでや)。そこで地形図的にいけそうな尾根を見繕い、バリエーション開拓としました。ついでに周辺のムネ山、奥谷山をハントするという野心的な計画です。果たしてどうか。 まずは路肩の窪みに駐車し、鉄塔管理道らしき踏み跡を辿って尾根をトレース。管理道ならまともな道やろと想定したのが間違いでして、序盤から藪がちでなんとも剣呑なふんいき。 鉄塔に着いたらコルへ降りる方向をしっかりチェックしてください。油断してると尾根を間違えます(1敗)。そこからもトラバースしたり激登りがあったりと、踏み跡、ペナントがある割になんとも道の未整備具合がチグハグな感じでした。 しばらく斜度の緩い登りが続き、このエリアは非常に快適。750メートルあたりから林道が並走し始め、そちらへ吸い込まれる誘惑に抗して頑強に尾根筋を歩きますが、これは間違いでした。ムネ山直下はなかなかの枝ぶりを誇る薮が密生しており、踏破に難渋しました。次行くときは林道経由でええかな……。 ムネ山からは正規の登山道ではないものの、割にしっかりした踏み跡があり、快適になります。とはいえ複雑に稜線が褶曲してるので、ルートは逐次確認してください。枯葉の落ちた静かなフィールドで、人っこ一人いません。心が洗われるようです。 奥谷山は注意してないとうっかり通り過ぎてしまうような地味なピーク。写真だけ撮ってさらに進み、ついにメインルートである東海自然歩道に合流。ここでカップ麺のランチをいただき、しばらく一般道をのんびり歩きます。 間もなく避難小屋着。室内に入ってみると無人とは思えぬほど清潔が保たれており、驚きました。維持管理してくれてる人がいるのでしょう。記録ノートをめくってみるとけっこう6月とか7月の山行があり、たまげました。そんな季節に入ったらヒルにしこたま食いつかれて、失血死する勢いのはずですが……。 さらに少し歩き、ついに鍋倉山! さてここからが腕の見せ所です。南東に伸びる長大な尾根を開拓するのです。このバリエーションは去年の積雪期に踏破してるのですが、無雪期は未経験。藪があれば立ち往生しますが、はてさて。 予想通り、鍋倉山南東尾根(仮称)は快適なバリエーションルートでした。1000メートル前後の里山で、この手の顕著な尾根に人の手がまったく入っていないケースはまれです。鉄塔の管理道、林業の杣道、測量用のルートなど、たいていなんらかの踏み跡があるもの。今回もこの理論が証明されたかっこうです。 たまに尾根芯にある藪から枝が張り出している程度で、藪漕ぎするようなシーンはほぼなく、登りのムネ山直登尾根よりはるかに降りやすかった。ただ見た目以上に複雑に尾根が分岐してるので、都度GPSでカンニングしたらよかろうかと思います。 注意点は3つ。ひとつ目は580メートル付近の尾根分岐で、正しい南東方向のエントリーが見つけにくいこと。尾根が広く角度も急で、よほど意識していないと入り口が見つけられない。もうひとつは350メートル付近の倒木ゾーン。林業で切り倒された木々が放置されており、足の踏み場もありません。よく見ると尾根芯あたりに道があるのでなんとか見つけてください。 最後は出口戦略。投資に限らずーーいや、投資以上にバリエーション尾根の出口戦略は重要です。本ルートは最下部が林道のため、尾根の先端が削られ、崖になってるのですね。左右どちらかの山腹を巻いて着地するわけですが、つい境界標識の杭が打ってある右に行きがち。ただ右側は鋭く切れ落ちていて、非常に危ないです。 ここは左へ大きくトラバースしてください。やがて枯れ沢にぶち当たるので、そこから安全に林道へ着地できます。ちょうど電柱のあるあたりですね。これハッキリ言ってかなり有用な情報ですので、辿られる方はぜひ参考に。 林道着地後は長い長い車道歩きが待ってます。16時15分ごろ林道着地で、車回収は17時43分だったので、約1時間半も歩いてました。距離にして6キロ以上あったのでは? だるいけど、ループコースを作るためだからね、しょうがないね。 鍋倉山南東尾根(仮称)は下りはともかく登りなら、本格バリエーションの入門として最適なルートではないでしょうか? この手の尾根には珍しく、誘導テープがひとつもないので、ペナントに頼り切りの初心者脱却としてもよい教材かと思われます。読者諸兄姉はぜひともチャレンジしてみてください。俺もやったんだからさ(同調圧力)。 さて気になるリザルトはというと、8時間52分、距離22.5キロメール、標高差1762メートルでした。距離は車道歩きで稼いだ間こそあるものの、登り、下りともにバリエーションを堪能できるよいコースを作れました。ルートビルダー(自称)冥利に尽きるというものです。 とはいえちょっと標高差が足りず、動き足らないきらいはありました。次回はもっとドギツイコースを作るべく、研究あるのみです。ご清聴多謝。
