室蘭から札幌(室蘭岳〜国際スキー場まで2週間ほどの縦走)
鷲別岳(室蘭岳)・カムイヌプリ
(北海道)
2026年03月03日(火)〜15日(日)
13日間
〜ちょっと長めの卒業旅行~
地球岬から銭函海岸まで歩く仲間の計画に90%ほど同行して、
室蘭岳→国際スキー場まで歩いた記録です。
◯行動詳細
①室蘭岳〜オロフレ峠
3/2 移動日
ダンパラスキー場まで車で送ってもらい、白鳥ヒュッテまで。1泊500円。これから2週間テント生活かあ、と、実感がわかないまま快適な小屋で熟睡。
3/3 晴れ、暑い
白鳥ヒュッテ~鷲別岳~幌別岳北東=C1
しばらく降雪がなかったと見えて、雪面はどこもガチガチ。どこでもツボで歩ける程。
室蘭岳まで冬コースにピンクテープや🚩が大量。絶対に遭難させない強い意志を感じる。
室蘭岳から幌別岳までは、所々細い箇所があり、ES(アイゼンストック)、登りはSE(シーアイゼン)で突破。春を先取りした暖かさの中、洞爺湖やはるか先のオロフレを見ながら、快適なスタートを切った。
3/4 雪、稜線上は吹雪
C1~大峠~オロフレ峠付近の森の中=C2
昨日とは打って変わって吹雪のスタート。大峠までは、カンバコロニーがちょろちょろ生えた平地。若干の地形と送電線を頼りに大峠まで。大峠にはピンクテープがあった。看板でなくても、達成感が湧いて嬉しい。その先は、ところどころタンネの人工林にコンパス方向を阻害されながら・950まで。コルから・983へcut。・1077は化物山、しっかりとした看板あり。・1012北尾根から道路に向かってski。程よい斜度で快適だった。ここを通過する需要はなさそうだが。
②オロフレ峠〜ホロホロ峠
3/5 冬型次第にゆるむ 雪時々晴れ、Co1100以上はガス
C2〜オロフレ岳〜・1071.2南のコル=C3
ここからは、これまでと違って緊張する区間なので、気を引き締めていく。
道路傍からとりき、稜線へ上がる。すぐに雪面が固くなったのでSEにした。・956手前の細いところは、ツボ、板手持ち。この先、尾根が細くなった記憶があったので、Co970からtrvしたが、余計に時間を食っただけだった。むしろ、尾根に復帰した先から尾根上細い。西の木の中からまいた。オロフレ直下は、緩急緩。緩は板で、急はEで上がった。
視界がなかったので、オロフレ先はシールスキー。うねる雪面が非常に深い。
その後下駄雪。重い板を引きずるようにして歩いた。・948でシールを外したら、快適だったので、もっと早くから外していた方が楽だったかもしれない。微妙な履き替え判断が難しい。
3/6 晴れ時々曇り
C3〜ホロホロ〜ホロホロ峠横の森の中=C4
羊蹄見えた。今後も長いことこの山を見続けることになる。
ホロホロ頂上で濃いガスに巻かれる。視界がないので北尾根を断念。夏道側から巻いて突破。ここは、樹林内雪崩に気をつければどんな天気でも行ける。
尾根に合流してから、スキーかと思いきや残念すぎるストップ雪。スノーシュートレースを使ってなんとか滑る。この尾根を快適に滑れるのは厳冬期だけかもしれない。
3/7 L通過 湿雪
C4=C5
ステイ。テントが埋まるほどの湿雪降雪。
雪国を読んだり、水を作ったりしてダラダラする。仲間の一人が雪国で一番印象に残ったシーンは「人差し指を突き出すところ」とニヤけながら言っていたのが印象的だった。昼頃に2度目の除雪。明日からのラッセルが思いやられる。
③ホロホロ峠~美笛峠~中山峠
3/8 吹雪時々青空見える 冬型
C5〜白老岳〜北白老岳〜旧国道横=C6
6時に外を見ると吹雪だったので二度寝を決め込む。9時くらいに出発。
ラッセルは案の定重く、3歩進んで5秒休む。一方で仲間の一人は、スタスタとラッセルをする。部活の同期で同じ登山歴をたどってきたはずなのに、この違いはなぜ生まれたのか?自問自答しながら吹雪の中をついて行った。白老直下でSEを使うのみで、山頂に到着。標識は雪の中。それでも、半年前に沢で白老にきたメンツでここに立てたことは嬉しい。北白老は雪庇の際に看板のついた木があった。その後の下りは、一年目のようにこけながらシールスキーで降った。うっすら木の抜け具合のみ跡を残す旧国道の横でテンバいり。
3/9 曇りのち晴れ
C6〜・864〜C7
ここからは「何もない区間」と表されるところ。まずは、YAMAPでピーク表記されている能延?に行ってみる。雪原に木がポツンと立っていて、萎びたピンクテープが風に揺れていた。なぜここがピーク?
その後はひたすら森の中を進む。途中、・787で「右手に千歳、左手に尻別」など楽しみを見つけて気を紛らわす。この頃から、板が下駄になって、歩くことが苦行と化す。・864は、三市境点なので結構ワクワクして行ってみたが、こちらは本当に何もなかった。能宇延平よりこちらの方がピークをおくべきでは、、?きっと「下界から遠すぎる」という通俗的な理由でピークがないのだと思うと悲しい気持ちになった。一方で、自分たちだけのピークにたどり着いたような、独りよがりな達成感もひしひしと感じた。
・894で北側に視界が開ける。延々とタンネとカンバの混合林が続く緩やかな谷。少し北東を見やれば、漁の白が際立って見えた。ここで撮った写真を「札幌市の深淵」と名付けた。
3/10 晴れ時々曇り
C7〜中山峠付近の森の中=C8 翌日stay
漁〜札幌岳の稜線を一望する。年末によく歩いたものだと感心する。
だんだんトレースや看板が増えて人臭くなって行くことにワクワクしつつ中山峠へ。なんだかんだ、下界に着くことが楽しみだった。道の駅に着くなり揚げいもを食べる。久しぶりのジャンクフードは心にしみた。
仲間の一人が所要のため札幌へ一時帰宅。
残る我々はバス代がもったいないので、その辺りの森に泊まる。
2人で泊まった3人用テントは、寒さで目が覚めてしまうほどひどく凍えた。それでも、件の「人差し指」が好きだというやつと肩を寄せ合うことは、はばかられたので、厚着して凌いだ。
④中山峠~国際スキー場
3/12 晴れ
C9〜C10
林道を経由して喜茂別を目指すも、局地風による強風のため撤退。木を繋いで東側から迂回する。無意根の南西コルまで木を繋いで行ける。この日は結局昼にテン場入り。カードゲームをしてダラダラ過ごした。悪天候も楽しい1日になるのがParty登山のよいところかもしれない。
3/13 雪
C10〜無意根
本日も天気が悪そうだが、動けないことはない。ゆっくり出発する。無意根の登りは、視界100。シュカブラをつなぐ。雪崩が怖い斜度ではなかった。ガスの中、無意根をのっこす。どこが山頂かわからなかった。その後は時間の限り歩いて、タンネの森に泊まった。
3/14 晴れのち曇り
C11〜C12
一応乗越を視野に入れて出発。美比内手前は、沢型が入り乱れる微地形。特に難しいところはなく、・1172先の沢型を地形へ。この辺りはカンバの樹林内。晴れるかどうか微妙な天気だったが、ちょうど余市岳を登る時だけ晴れた。Pまで最後の斜面は程よく段差状にシュカブラが出ていて、SEをきかせて小気味よく登れた。余市岳から降りはウェーブ+アイス斜面でスキーに難儀。途中ツボにして降りた。この頃から、ガスにまかれ視界がなくなってしまったので、西側の樹限にテンバいり。最後のテン場をしみじみとすごした。
3/15 晴れ
C12〜国際スキー場
台地に上がると、まごう事なき青天に余市岳のどっぷりとした山容が飛び込んできた。ゴンドラの営業開始までまだ時間があるため、まだ誰もいない飛行場を我々だけで歩く。徐々に手稲などの見知ったところが出てきて、ようやく帰ってきたのだと実感する。感慨にふけながら国際スキー場まで滑り、さらに運よくスキー場の初滑りをいただいて下山。銭函まで歩く仲間を見送って終了。
◯色々
・着替えとか
着替えは持って行かなかった。たまにボディシートで体をふいた。縦走中は、嗅覚が麻痺して匂いは気にならない。ただ、お尻あたりがなかなか乾かず、だんだんかぶれていったのは辛かった。
・CT
所属団体の2007年の記録を参考にした。
・食料
事前に3箇所デポ地点を設けて、補給しながら進んだ。朝と夜に米1合&ペミカン+乾燥野菜。行動食は、フルーツグラノーラ+かりんとう+ナッツを混ぜたものをプラ容器に入れて、80g/日(実際これほど食べなかった)。加えて、テン場で乾麺やスープ。
・持ち物
基本的な冬山宿泊装備+お楽しみグッズ。本やトランプは行動できない日を豊かにしてくれた。