12:37
9.8 km
1533 m
みたらい渓谷➡️カンスケ尾➡️ミオス尾➡️稲村ヶ岳➡️バリゴヤノ頭➡️モジキ谷、タイトルも本文も長いし、もう、ヘロヘロ...。
観音峯山・大普賢岳・山上ヶ岳・稲村ヶ岳 (奈良)
2026年05月10日(日) 日帰り
皆様、こんにちは。僕のレポに目を通してくださる方、どうもありがとうございます。今回長文です。時間のない方、どうぞスルーを。「まあ、ナナメ読みでもしたろか」と思ってくださる方、本レポの主旨は93行目からなんで、そっからお読みください。実際問題として、93も数えてゆくヒト、おられるんでしょうか?しかもこの数字、僕の数え間違いかもしれず保証できません。 先に申し上げておきましょう、先週に引き続き、分不相応、力不足のコースにアタックして、ボコボコに、してやられました。 日頃お世話になっている、Hさん、Nさんにご指導いただき、カンスケ尾、ミオス尾という、(おそらく)それほどは知られていない、尾根伝いに稲村ヶ岳を目指し、バリゴヤノ頭経由、時計回りの周回コースです。少なくとも、稲村ヶ岳までは完全にバリエーションルートでした。 モジキ谷の駐車スペース(ココ、バリゴヤノ頭ピストンする時に非常に重宝するトコです)に3台で集結、Nさんの車でみたらい渓谷に一旦戻り、スタートです。 尾根伝いのバリエーションルートにありがちだが、いきなり、急直登の洗礼を浴びまくり、持参したストック、かえってジャマ、そこらへんの木や岩つかんで、這い上がる方がよっぽどマシ。急登(そもそも、登山道はないんで、どっかテキトーによじ登ってる感じ)が終わって、しばらく行くと「番田山」というピークに到着(地図に記載されているかどうかは不明)、そこを通過すると、そのうちにミオス尾に移行して行くが、とにかく岩場も多くて、登るか巻くか(右か、左か)、ルートファインディングが続く(いつもの如く、Hさん、Nさんが適宜判断、オレ、ついて行くだけ…)。 ここでは書ききれんくらいのタフな行程の後、稲村ヶ岳への直登が始まるんだが、ここら前後から、知る人ぞ知る、石楠花の藪こきの猛襲に見舞われる。んで、ここで僕の今回のトレッキング最大のチョンボ、リュックに装着しているストックが引っかかること、引っかかること...!そのまんまでは、物理的に前進不可能、一旦そりかえってストック抜いて枝や幹を潜り抜けざるを得ず、斜面での不必要な足腰の屈伸運動が追加され...、そもそも、手で枝を押し退けること自体、実は結構体力を消耗してゆくことに不満、イライラがレッドゾーンに向かって一直線。 「こりゃあ、雪山ラッセルの方がマシなんじゃねえか...。」 「いやぁ、さすがにラッセルの方がしんどいですよ」とHさん苦笑い。 いかんせん、体力不足の僕なんで、ストック使用した方が、直登時、少しでもタイムロスを減らせるんじゃないかと、愚考したんだが、それがケチのつき始め、先述した通り、あれ、なくっても、手でそこらへんのもん、つかんで保持して登った方が、効果的なような気がする。 バリエーションルート、ストック不要(かもしれない)。 稲村ヶ岳への最後の直登へのとっかかりまでも、岩の迂回の連続で、ここ滑ったら、超急勾配の崖もどきの側面を一気に奈落の底へまっしぐら、アブナイといったらありゃしない。しかしここで、3人が持ち寄った補助ロープが大活躍、安心感が格段に違う。 バリエーションルート、補助ロープ必携である。 本日のド晴天、稲村ヶ岳からの眺望、やっぱ、いつもと一味違ったわ。 さて、一般的には、「さあ、あとは慎重に下山して行きましょう」ってな具合だが、ところがどっこい、バリゴヤノ頭へ向かわねばならぬ。 ここ、YAMAP地図では、点線ルートだが、先ほどまでの刑罰なみの石楠花藪漕ぎ地獄を体験した身としては、フツーの登山道と思われなくもないのだが、すぐそこにバリゴヤノ頭見えてるように思われるのに、藪漕ぎ急登で消耗した体力では、マジでこたえ、なかなか到達せえへん。一番、エグかったんは、いよいよ「ラスボス、バリゴヤノ頭ピーク、とらえたぜ!」と思いきや、近づいてよく見ると、昔、今とは違って閑古鳥の鳴いてたUSJにガキンチョ連れてって、へんてこりんなメガネかけさせられて、スクリーン見るとキャラが飛び出してくる「シュレック4(3?)D」のように、バリゴヤノ頭山容とほぼ完全相似を成す小ピークが、僕をあざ笑うかのように浮かび上がってくるではないか! この手の錯覚、登山あるあるなんだが、「あの小ピーク超えて、バリゴヤにとっかかんのかよぅ〜」、完全に心が折れた僕は、もう泣く泣く、バリゴヤノ頭への最後の急登を這い上がったのでした(実際はもうヘロヘロで、何度も立ち止まりました)。 バリゴヤノ頭ピーク到着時、完全にグロッキー、仰向けにひっくり返ったが、比較的短時間に空元気は出るオレ、さっさと出発、そうせんとタイムアウトでヘッデン下山になるけんね。 かようにいつもの如く、愚痴の波状攻撃で皆様、辟易とされているでしょうが、実はこれらの愚痴を補ってなほ、あまりある素晴らしい体験ができた。 母公堂から僕はよく登るのだが、季節によってその顔色を変化させる、稲村ヶ岳、大日山は大のお気に入りなのである。それはそれで、登山の醍醐味なんだが、今回のルートで、全く異なる方向から拝めることができて、これは実に貴重な体験で、その山容は規格外の表情を見せてくれた。例えば、カバー写真を見てこれを瞬時に「稲村ヶ岳」と同定できる方、そう多くはないのではないか(左にチョコっと顔出ししてる大日山がヒントになるかも)。 だからどうだ、というわけではない、別に格別意味があることだとは思わないし、ましてや皆様におすすめする気持ちも、毛頭ない。ただ、お気に入りの山を異なった方向から眺めて、その全く予想もつかない絶景に期待している自分に気づいてしまったら、もう、いてもたってもいられなくなって、今回のようなバリエーションルートへ突入せざるを得ないのであろう、もちろん、バリルート攻略のスキル自体を楽しんでおられる上級者の方もたくさんおられる。これが、超絶メジャー級の百名山あたりになると、自ずと多方面からの登山道が整備されてゆくのかもしれないが、近郊の山、地元の山ともなれば、そうもいかんのだろう。 が、そのためには、それなりに腹くくらんといかんかも...。今回のルートのハードネスは僕にとってはかなりタフなもので、まあ、言ってみりゃあ、NASAのアルテミス計画ではないが、それこそ、宇宙船に乗って、ぐるっと周回して、月の裏側見てくるようなモンである(さすがに大袈裟だわ、それにNASAの宇宙飛行士と僕とでは、ありとあらゆる素養面で雲泥の差があるわけだが...)。 しんどい思いをしたが、想定外の絶景のご褒美、やっぱ、本日も大満足でした! 追伸。本日のコースタイム、まあ、ルートファインディングしたり、ロープセッティングしたりあったんだが、僕がへばった影響(だってマジでしんどいねんもん、それでもニコニコと見守ってくださるHさん、Nさんにはいくら感謝してもしきれない)が、大方の原因で、思ってた以上に時間がかかってしまった。Hさん、Nさんクラスの健脚とスキルと本ルートに関する多少の知見をお持ちの方なら8時間前後くらいで行くんじゃねぇか?ただし、データの「距離」と「のぼり」から、推測される以上にハードなコースであることはほぼ間違いないと考えます。 さいごに、いつもいつもですが、Hさん、Nさん、本当にどうもありがとうございました!
