00:53
1.6 km
130 m
[ツツジ先行、春追走] 善光寺山・二子山
二子山・善光寺山 (香川)
2026年03月23日(月) 日帰り
二子山に登る。 山はまだ冬の名残を引きずり、木々は骨のように乾いていた。 その中で、ただ一つ、色を持つものがあった。 ミツバツツジである。 葉もつけぬ枝先に、いきなり花だけが現れる様子は、どこか唐突である。 まるで山が、思い出したように春を差し出したかのようだ。 人は桜ばかりを追いかけるが、山の春はもっと静かに始まる。 この花は、誰に見せるでもなく、ただそこに咲いている。 風に揺れるでもなく、騒ぐでもなく、 それでも確かに、季節は進んでいると告げていた。 頂に立ち、遠くの平野を眺めながら、ふと振り返る。 あの小さな花が、今日の山をすべて引き受けていたように思う。
