14:00
29.6 km
3258 m
天狗原山~火打山~妙高山
妙高山・火打山 (新潟, 長野)
2024.04.20(土) 日帰り
【行程】 【日の出:4:58,日の入り:18:36】 (予定)16時間(25.5km+2,435m-2,434m) (実際)14時間(29.6m+3,258m-3,739m) 【すれ違った登山者】 15人(全て火打山登山者) 【駐車】 笹ヶ峰P ※数週間前から除雪が完了して、Pまで車で行けるようになっていた。 【天気:気温、風 (予報)P2,000地点の風 (雲)下層0,上中層15時以降70%、(気温・風)4℃15~11m (実際)下山した16時頃はガスで山が覆われていた。風10m 【装備】 ストック、冬登山靴、12本アイゼン、ピッケル、わかん(ピッケル、わかん不使用) 雨具上下、手袋(薄手ウール・厚手・アウター、中間、夏)、バラクラバ 【食料・水】 (水)行程14時間 (ハイドレ) 持参1.2L(消費L残L) (食料) 持参:干芋2、煮卵2+おにぎり2(朝・昼)、飴1+塩分タブレット2、ル・レクチェケーキ2、アミノバイタル1、プロテインバー1、カロリーメイト1、ジェル2 消費:干芋1、煮卵1+おにぎり2、ル・レクチェケーキ1、アミノバイタル2/3、プロテインバー1、アップルパイ1、チョコパン1、ジェル1 残: 干芋1、煮卵1、飴1+塩分タブレット2、ル・レクチェケーキ1、カロリーメイト1、ジェル1 【感想】 ◆ルートの状況(笹ヶ峰~天狗ヶ原~金山) ・笹ヶ峰から取りつきまで林道を歩く。林道は雪道8割。 ・スノーブリッジを活用し、渡河。P1,427取りつき地点に到着。取りつきから天狗ヶ原までは、夏道がないが、序盤数mは、立派なロープが3箇所+踏み跡あり。10分くらい進むと、藪に戻るが、何のための踏み跡やロープだったのか謎だった。 ・藪漕ぎは長くなく、すぐ雪道で歩きやすくなる。 ・P1,701に取りつくにあたり、雪面も固くなり勾配も出たため、アイゼン着用。P1,701に到着すると、周囲の景色が抜群。高妻山、黒姫山、乙妻湖、焼山、火打山と見える。こちら側からの焼山・火打山の景色は貴重で、未踏ルートは楽しい。 ・P1,701から天狗ヶ原の稜線までは、勾配がある登りが続く。危険箇所はなし。特に稜線直下は勾配が強い。 ・稜線に上がりきると、あとは、天狗ヶ原までなだらかな広い稜線が続く。 ・ここから眺める分には、急登があるが高妻山~堂津岳の稜線も歩けそうに見えた。地蔵山もかっこいい山容で、来年はあちら側を歩きたい。 ・天狗ヶ原の広い雪原を後に、金山までも30分程度のため、先へ進む。右手に焼山・火打山、左手に雨飾山と北アルプスと贅沢な縦走路。 ・金山に到着。風が強いため、焼山縦走路方面へ少し下り、休憩。 ◆ルートの状況(金山~富士見峠~焼山 ・金山~富士見峠までは、ほぼ下り道となる。正面に焼山の迫力が迫ってくる贅沢区間。あっという間に富士見峠に到着。 ・富士見峠から焼山までの急区間は、半分からの上は雪がなく、岩場のゴーロ帯。アイゼン通しで歩き、あっという間に山頂到着。北面台地からの火打山、焼山、昼闇山からの焼山と比べて登り返しの獲得標高が少なく、楽に感じた。富士見峠から焼山は280mあがるのに対し、昼闇山のルートの坊々抱岩からは474mあがる必要がある。 ・楽々焼山に到着。山頂でのんびりコーヒーを堪能する。 ◆ルートの状況(焼山~火打山) ・3週間前の4月6日も歩いたため、詳細は省略。 ・焼山直下は急勾配だが、9時時点で既に雪が緩く(南斜面)、下る分には歩きやすかった。 ・鞍部からの登り返しも、3週間前は踏み抜きが辛かったが、踏み抜きも10cm程度、夏道も半分くらい出ていたため、各段に歩きやすくなっていた。逆回りだと、鞍部から焼山の雪は豊富なため、ぐずついた雪面で登るのはきついと思う。 ・鞍部からの登り返し中に、1羽の雷鳥に遭遇。焼山にいるという話は聞いていたが、遭遇は初めて。北限の雷鳥に出会えて、かなり嬉しかった。 ・あっという間に火打山へ。火打山へ来ると登山者がぐっと増え、BC・登山者を続々と登ってきていた。 ・スケジュールを2時間まいていたため、三田原山まででなく、妙高山経由で三田原山に戻ってくる計画へ変更。 ◆ルートの状況(火打山~妙高山) ・火打山から鞍部まではぐっと下る。鞍部からは、茶臼山までは水平移動や、緩やかに登る。15cm程度の踏み抜きになり、先頭だと地味に辛い。途中左手の不動山からの稜線谷から登山者のトレースあり。どこのルート化不思議だった。トレースもあっという間に谷に消え、茶臼山までひと踏ん張り。 ・茶臼山まで来ると、黒沢ヒュッテまで下り、大倉乗越まで登り返しとなる。この大倉乗越の登り返しもまたえぐかった。三田原の稜線に登りきると、BC2名がいた。 ・稜線から妙高山が近く見える。鞍部への下り、鞍部からの登り返しもえぐく、この現実を見て、妙高山に進むべきか一瞬迷う。 ・鞍部に向かって下りつつ、斜面の雪がかなり緩く、この雪面を登り返すのはかなりきついだろうと感じた。三田原山からの斜面は急なため、稜線の一番勾配が緩い大倉乗越付近から鞍部へ下降した。大倉乗越から下降すると、妙高山の登り起点まで、緩やかに登る。 ・下りきった鞍部にはデブリが散乱。早めに通過する。 ・妙高山へ勾配が増す取りつきに到着。いまいち夏道が分からないまま、山頂へ1歩1歩進む。標高があがるにつれて、なぜか雪が緩み、最後は膝まで踏み抜く箇所も。半分くらい登って、これは三田原山経由で戻るのは無理だなあと判断。妙高山から下って、相方に迎えに来てもらうことに。それにしても、雪の状態が悪いのと、勾配の強さで全然進まず、体の疲労もMaxに。久しぶりにお守りのジェルを取る。 ・撤退して三田原山に戻ろうかと何度も思ったが、何とか妙高山に到着。妙高山直下から電波が入るため、相方に電話+メールをする。相方もちょうど電波が入る三田原山にいたため、連絡が取れた。 ・妙高山で30分休憩。下山ルートを検討して、下りに入る。 ◆ルートの状況(妙高山~池の平スキー場) ・光善寺池先の分岐までは、あっという間に下れる。山頂直下は岩場が出ているため、アイゼン歩行には注意が必要。 ・1週間前に冬季ルートの前山経由で燕温泉に下っていたレポがあり、そのルートを目指すが、夏道分岐から藪が出ていてなかなか進まない。直近でも藪で前山付近で撤退しているレポもあり、断念。次に夏道通りに燕温泉に下ることを考えたが、最後の作業道のデブリが心配で、デブリ処理にどのくらいの時間を要するか分からず断念。 ・光善寺池先から、大谷ヒュッテ方面に登りと下りの登山者トレースが2本あったため、そちらから下ることにする。P1,664からP1,590までは道路にデブリあり。デブリも小さく、勾配もないため、歩けたが例年はどのくらいのデブリができるかは謎。あまりおすすめできるルートではないなあと感じる。 ・P1,590からは、池ノ平スキー場のリフトが通っており、ゴール地点まではスキー場を歩く。スキー場は営業していない。下部は雪もなく、ここでアイゼンを取る。 ・スキー場中腹から池ノ平ホテルとイモリ池が見えたときは、ほっとした。 ・駐車場に降りてくると、山々はガスに覆われ、中層の雲予報だったのに、下層なみの雲だった。ガスに包まれる前に下山できて正解だった。 ◆全体の感想 ・金山から三田原山までの計画を立てたときに、妙高山へはさすがに行けないなあと思い、妙高山へ登り返した場合、どのくらいの獲得標高になるのか調べていなかった。実際妙高山を登り返して、今回の獲得標高を見ると3,200mアップ。三田原山に登り返すと3,600mくらい?。三田原山に戻るのは確実に無理だった。先週の泊まり山行の疲労も完全には抜けていなかったこともあり、時間をまいたからといって、妙高山へ行くのは行程的にきつかった。 ・毎回計画時間をまくと、調べた行程をさらに加えて行動を伸ばすことも多いが、絶対歩けないかもと思っても、事前にもっと獲得標高等を調べておけば良かったと反省。 ・疲れて、ジェルをとるが、ジェルも100%体力を回復させるものではなく、いまいち。 ・登山前の疲労具合にもよるが、日帰り登山は+3,200くらいが限度かなあと感じた。今後の登山計画に活かしたい。 ・とりあえず無事下山でき、序盤の未踏ルート+雷鳥との遭遇はいい思い出となった。