16:55
36.5 km
2460 m
錫杖の森から和賀岳
和賀岳・薬師岳・高下岳 (岩手, 秋田)
2026年05月16日(土)〜17日(日) 2日間
名前が格好いい。きっと良いところに違いない。以前は整備されていて日帰りで和賀岳まで往復できたようだが、今はどうだろうか。途中にテン場があるようなので一泊で縦走してみる。水場はないので5L担ぐ。錫杖の森の岩場もどうなってるのか未知数なので懸垂下降セットも装備に入れた。 林道を最初から歩いた。車は奥の橋のあたりまで入れる。その先はこないだの風のせいか真新しい倒木が何箇所も塞いでいた。味噌汁の具を物色しながら歩く。 登山口手前の沢筋で水を汲む。登山道は破線と関係なしにゆるゆると尾根を巻きながら登っている。斜度がなく登りやすいが倒木が多い。山頂への登りも巻道で急登らしい急登がなく山頂。 山頂は残雪。白岩薬師に行こうかと思ったが、まったく道がなくやめた。 休憩して錫杖の森へと進む。道がまったくなく濃い笹薮。高い枝につけられたピンテを頼りに尾根を進んでいき、高度を下げていくと笹薮も収まってきた。踏み跡はあるにはあるが不明瞭でロストしやすい。歩行を妨げるような藪はない。 核心部の錫杖の森へ下降。いきなり尾根の先が切れ落ちている。右へ踏み跡を降りていくと岩場の基部を巻いていく踏み跡がある。重荷ではあまりやりたくないトラバース。空身で偵察してみると、岩の上部からワイヤーハシゴとロープが垂れている。どうせロープと下降器を持っているので、ここから懸垂下降で降りた。 降りた先も藪と岩でルートファインディングが必要な細尾根が続く。馬の背では涼しい風が吹き抜けて気持ちいい。918mピークが錫杖の森だろうか。藪を頼りに登っていき、下りも手掛かりが乏しかったのでロープを出してもいいかなと思った。 ここを越えると尾根が広くなり穏やかなブナ林になった。残雪もあるのでここを幕営地にしようと思ったがまだ昼なので進む。この先、藪がそこそこ濃い。鞍部にヤカンとブルーシートが落ちていた熊狩りの跡か。こんなところまで来るのか。 暑さでバテバテになりながら986m標高点に着いた。ここに幕営適地があるみたいだが残雪になってる。ナタで藪を整地してタープを張った。ブヨがとにかく鬱陶しいので急いで焚き火を起こす。火が起きるとテキメンにいなくなった。 夕飯はコシアブラの炊き込みご飯、コシアブラとコゴミとミズのおひたし、ミズの味噌汁、スパムステーキ。思いがけず、ごっぞになった。 恒例のマダニチェックは右足に一匹。ビクトリノックスのピンセットでつまんでローリングで外した。 翌朝。後頭部になにかついており、マダニだ。これもピンセットローリングであっけなく取れた。吸血して少し大きくなってる。マダニに回転攻撃が効くのは確かなようだ。マダニを取った後はいつも頭が火照った感じになるが毒が回ってるのだろうか。 小杉山への登りは残雪が使えた。山頂への登りは密な笹薮。道跡はまったくない。最後の笹薮を漕ぐと登山道に飛び出した。空身で和賀岳を往復。いつも見えていた格好いいピークは羽後朝日岳だったようだ。盟主の風格があるのに登山道がないとは。 甘露水口へ下山。サッと下山するだけと思っていたが、原生林が凄い。何か濃厚な植生で、沢も流れており実に気持ちの良いところだ。最近の風の影響か倒木が多いのは残念だが。秘境の風格十分だが真木林道で気軽にアクセスできてしまう。秋田ってすごいな。 湧き水でさっぱりした後は延々と3時間半の林道歩きで帰着。さすがにこれは堪えた。下山後はせっかくだから玉川温泉に足を伸ばしたが3時で終了。どこも終わるの早すぎ…。しょうがないので志張温泉元湯に入ったが安いし風呂場は綺麗だし泉質も上品で正解だった。 あとで調べてみると、小杉山から尾根を下って堀内沢のマタギ小屋に降りる道があったようだ。このあたりはマタギの猟場のようで興味深い話がいくつもあり、今度は堀内沢を探索したいと思った。
