230225_アカンダナ山(高山市)
乗鞍岳
(岐阜, 長野)
2023.02.25(土)
日帰り
【サマリー】
岐阜県内の未踏の山*1ハント。グループ登山企画に参加し、高山市(旧上宝村)の「アカンダナ山」に登りました。往路で滑落、急斜面を2回登る羽目になり、大腿部を攣りそうになりましたが、何とか登頂できました。急登に加え、山頂付近はシュルンド/ツリーホール(落とし穴)が多く、リスクが高くてソロでは近寄り難いと思っていた山なので同行者に感謝です。
*1国土地理院地図に山名の記載がある山
【活動詳細】
「アカンダナ」は、岐阜側からの上高地行きのバスの発着場であるため、登山者には馴染みのある地名かもしれません。今回は、観光駐車場の名前の由来かなと思われる「アカンダナ山」を目指すことにしました。アカンダナ駐車場は冬季閉鎖中ですが、駐車場入口の少し先の冬季ゲートまで除雪されていました。路駐してスタート。同じタイミングで「安房山」を目指すBCの方が数名いました。スタートからスノーシューを装着し、九十九の国道(R158)をショートカットするため、灌木を避けながら急斜面をあがっていきます。高圧鉄塔を越え、もうひと頑張りで再度国道に出ました。国道の積雪は、ガードレールの高さ位でした。平坦な道を約1km歩き、うっすら残っているトレースを参考に山へ取りつきました。尾根の方が歩きやすいと考え、P1909方面へ向かい、途中からトラバースして「アカンダナ山」方面へ向かうつもりでしたが、思っていたより斜面が急なため、トラバースは避けてP1909の手前まで登り詰めました。前方に激急斜面が見えてきて、「あれを登るのか?」と思わず驚嘆が口に出てしまいました。アニマルトレースのある比較的なだらかな斜面で鞍部へ下り、激急斜面をあがっていきます。最初は樹林帯の中で木につかまることもできましたが、樹林帯を出るとスキー場の上級コースのような斜面に変化。標高差70〜80mをあがり、あと数歩で平坦なところに辿りつけると踏ん張っていたところで、足を滑らせてしまいました。尻セード状態で雪面を滑落、長く感じましたが、50m以上滑り落ち、何とか止まりました。止まったところも急斜面ですんなりと立ち上がることはできず、同行者が心配していたようでした。フィジカル面では痛み等の違和感は無く、メンタル面の落ち込みはありましたが、気持ちを入れ替えると共にストックをピッケルに持ち替え、再度、急斜面に立ち向かいました。幸いにも同行者を巻き込まなかったこと、樹林帯に突入する前で止まったのでケガも無くて良かったです。スノーシューでは、引っ掛かりが浅いので、滑落ボイントの先の平坦なところでアイゼンに履き替えました。その先の数十mの急斜面を登ると山頂へつながる緩やかな場所に出ました。すると今度は、あちこちに雪切れの落とし穴(シュルンド/ツリーホール)があり、進路を塞いでいます。先行者が右往左往したトレースを追いかけて山頂に到着。立ち枯れた木に山頂プレートが付いていました。「最近のマイナーピークハントで見かける“M氏"が設置したものでした。山頂付近の積雪は、2m越えで三角点を掘り出すことは諦めました。周囲はガスに覆われて、眺望は得られませんでしたが、晴れていても樹林に遮られて、あまり眺望は無いかも知れません。風が無かったので、山頂付近で昼食をとり、下山開始。アイゼン&ピッケルで急斜面を下り、鞍部からは登り返しを回避し、谷沿いに下っていき、往路のトレースに合流、その先、国道を歩き、駐車地へ一直線に下ってゴール。帰路で「ひらゆの森」で温泉に浸かって帰宅しました。
【アクセス】
国道158でアカンダナ駐車場方面へ。
駐車場の先の冬季ゲートの手前付近に路肩駐車
MAPCODE: 620712015*67
【ルート】
YAMAP地図:乗鞍岳の圏内。赤線ルートなし。
ゲート前の取りつきから雪あり。(2/25時点)
国道歩き以外は、全体的に急登。山頂付近は、落とし穴多い。
テープ等のコースサインなし。地形+地図+GPSでルーファイ必要。
【その他】
WC:平湯料金所。登山口や山中には無い。
コンビニ:高山市街地で早めに調達を。
立ち寄り湯:ひらゆの森(600円)