石見堂岳~障子ヶ岳~天狗角力取山周回
以東岳・寒江山・天狗角力取山
(山形)
2024.03.24(日)
日帰り
【行程】
(予定)14時間20分
(実際)13時間50分(予定どおり:29.2km+2,382-2,359)
【すれ違った登山者】
0人
【駐車】
スタート地点除雪路肩(2台)
※ここに停められない場合は、手前除雪地点に5台ほどあり
【天気】
気温、風
(予報)P2,000(P3,000)地点の風
(雲)
~6:00:雲100(下層100%中下層0%)
7:00(下層60%上層0%)
8:00(下層25%上層70%)
9:00~(下層0%中下層70%)
12:00~(全層0%)
(気温・風)
P2,000(-1℃9m)
P1,500(-5℃5m)
平地14℃
(実際)
~11:00:雲100(下層100%)
11:00-12:00(下層50%)
12:00~:雲0%
【装備】
ストック、冬登山靴、12本アイゼン、ピッケル、スノーシュー
雨具上下、手袋(薄手ウール・厚手・アウター、中間)、冬帽子
※全行程スノーシュー。アイゼン、ピッケル使用せず。
※前日に降雪あり、スノーシューを選択。凍結して歩けない箇所がなかったため、アイゼン使用箇所なし。凍結していれば、アイゼン使用箇所あり。
【食料・水】
(水)行程13時間50 (ハイドレ)
持参1.4L(消費1.2L残0.2L)
→1hあたり0.1L
(食料)
持参:アミノバイタル1、カリカリ梅3、朝お昼(おにぎり2、ポテトサラダ2)、干し芋3、ジェル2、ケーキ2、カロリーメイト1,デーツ1
消費:朝お昼(おにぎり2、ポテトサラダ2)、カリカリ梅2、干し芋1,ケーキ2、チーズパン1、チョコパン1/2、ジャムパン1/2、キットカット5、飴1
残:アミノバイタル1、カリカリ梅1、ジェル2、デーツ1、カロリーメイト1,干し芋2
【その他】
・温泉(大井沢温泉ゆったり館)
19時まで、350円(シャンプー、ドライヤーあり、タオルなし)
※下山口にあり、安くて便利。泉質も良い。
・月山タクシー(TEL:0237-74-2310)
送迎料金加算なし。
※雪見堂登山口~大井沢温泉ゆったり館:車道4.2km、自転車15分(歩き1時間)
・最寄りのコンビニ(鶴岡IC近くローソン)
※登山口近くになし。大井沢温泉ゆったり館には、自販機あり。
【感想】
◆ルートの状況(P~石見堂~雪見堂)
【積雪量】
・基本15-20cm。上部は多くて30cm。
【感想】
・昨日の積雪分20cm程度のラッセルで、赤見堂まで続く。
・序盤は杉林。徐々に植生が変わる。
・特に難しい箇所なし。
◆ルートの状況(赤見堂岳~紫ナデ)
【積雪量】
・基本15-20cmの箇所と、カリカリ箇所と2パターン。
【感想】
・赤見堂岳山頂に到着すると、紫ナデまでガスに包まれ、視界不良。
・10m程度の視界しかなく、稜線は広い尾根のアップダウンで進む方向が分からず、数歩進んで地図を確認という動作を繰り返しながら進む。
・今回は、午後になれば天候が快晴になること、尾根上で危険箇所がないことから進んだ。天気予報やルートによっては即撤退となる。
・進む方向が分からず、軌跡は右往左往している。
・赤見堂岳からの稜線は、ハイマツが3cm程度出ているだけの植生で、風よけ地点がない。本日は微風予報だったものの、10m近い風が吹き付けていた。片側の風であれば、風下を探し、風をよけて、天候回復を待ったが、風が360℃に回り、風よけ地点がなく大変だった。
・赤見堂岳から進み、ルートから左手にずれた地点でなぜか風が弱い地点があり、一時的に30分程度天候回復を待ち、休憩した。
・予報天気としては、8時、遅くても9時には雲がなくなる予報だったが、一向に良くならず、悪くなる一方。予備ルートとして紫ナデからヨウザ峰に下るルートが想定されたためめ、とりあえず紫ナデまで進むことに。
・赤見堂~紫ナデまで、枯松山、大桧原山と稜線が続くが、一面ガスのため、展望なく感想なし。
・大桧原山手前P1,400の名無しピークで登り返しあり。
・大桧原山手前は、歩いていてかなり広い台地で、天気が良ければかなりいいところなんだろうなあと感じた。この地点は、天気がいいときに再訪したいと感じた。
・紫ナデ手前P1,320から急斜面を下り、紫ナデへ登り返す。カリカリだと、アイゼンが必要な箇所。
・紫ナデに到着すると、朝日連峰の下部がやっと見え、ほんの少し青空が見える。全くのガスだったら、ヨウザ峰に下る予定だったが、快晴を信じて障子ヶ岳へ進むことに。
◆ルートの状況(紫ナデ~障子ヶ岳)
【積雪量】
・基本15-20cmの箇所と、カリカリ箇所と2パターン。
【感想】
・紫ナデから小障子を経由して、障子ヶ岳へ。
・小障子鞍部から障子ヶ岳のガスが取れたときは、感動した。
・小障子の立派な山容、雪庇、雄大さはきれいな景色だった。
・紫ナデ~障子ヶ岳までは、左側に3mほど雪庇が発達。大きなクラックや、クラックに見える波紋があり、分かりづずらい箇所はないが、注意して歩行する必要がある。
・小障子先のクラックは5mほど。今年1番の深いクラックだった。
・小障子から200mの登り返しを経て、障子ヶ岳に到着。
・障子ヶ岳左斜面も雪庇となっているため、雪庇に近づきすぎないように注意が必要。
・大朝日岳~以東岳~茶畑と続く稜線がきれいに見える。
◆ルートの状況(障子ヶ岳~栗畑~天狗角力取山)
【積雪量】
・基本15-20cmの箇所と、カリカリ箇所と2パターン。
【感想】
・障子ヶ岳から下って登り返すと栗畑に到着。危険箇所はなし。
・栗畑からは、天狗小屋、朝日連峰の展望が抜群。
・夏は栗畑から天狗角力取山までは樹林帯で展望がないらしいが、冬は一面雪景色。広い台地上の地形が天狗角力取山まで続き、プチ雪原が堪能できる。
・天狗角力取山まで来ると、狐穴小屋までの稜線が近くなる。今年は雪庇の発達が小さいため、狐穴小屋まで難易度少なく歩けそうに見えた。
◆ルートの状況(天狗角力取山~竜ヶ岳~ゴール地点)
【積雪量】
・基本20cm。焼峰あたりから、夏道が露見して雪が5cmなど薄い箇所あり。それでも、ゴール地点まで雪はつながっていた。下山尾根のほうが雪が少なかった。
【感想】
・栗畑から雨量観測所先まで、一気にモフモフを下る。
・P1,255に向けて登り返し、竜ヶ岳まで登りが続く。20cm程度は沈むため、午後の重雪で、多少しんどい。
・竜ヶ岳は、栗畑から見たときも思ったが、山頂部が広い台地で、朝日連峰の展望も抜群。いいところだった。冬限定で登れるが、来て良かった。
・竜ヶ岳から焼峰までは細尾根で、急下り。右手は崖になっているため、崖に近づきすぎないように注意が必要。
・焼峰以降は、尾根に従って下る。
・P800地点は尾根直進ではなく、右手に折れるため、注意が必要。
・P650地点から林道末端まで、カラマツ林がずっと続く。徐々に勾配が緩くなり平坦になると、重たい雪で辛くなる。林道歩き1時間は辛いものと覚悟していたが、カラマツ林から平坦区間が出てくるため、辛いなあと感じた。
・林道終点から最終地点までも、平坦以外に若干のアップダウンがあるため、最後まで疲れる区間。デブリも数か所あるが、小さく問題なかった。
・冬の障子ヶ岳は、下山時ルート、ヨウザ峰経由の尾根道があるが、今回は天狗角力取山ピークハントで最短で下るために本ルートを選択した。噂通り林道歩きが辛いなあと感じた。
◆全体の感想
・初めての冬の朝日連峰。赤見堂の周回ルート、障子が岳のピークハントがよく取られているルートだが、どちらも組み合わせたルートを計画。距離的には長くでているが、長い距離を歩いた実感もなく、稜線のアップダウンも少ないため、疲労度はなし。
・手軽に楽しめ、稜線が穏やかなため、いいコースだと感じた。
・前半の稜線区間は残念ながら真っ白で記憶にないが、以東岳から茶畑山に続く稜線は穏やかで、実際に見ることで行きたくなったルートだった。
・登り口に到着した時点でも感じたが、今年1番豊富な雪がある山塊だった。