新立山(権現山)・城ヶ浦山・大平山(福岡)
2026年10月1日 (木)日帰り
秋の気配が少しずつ深まるなか、宮若市周辺の低山を歩いてきました。
歩いたのは、春日山・浦山・豊前坊山・五郎丸山・天神山の五つのピーク。
いずれも標高の低い山ですが、それぞれに違った趣があります。
春日山・五郎丸山・天神山は神社を中心とした「神社山」で、いわゆる本格的な登山道を歩く山ではありません。
一方、浦山と豊前坊山には短いながらも登山道があり、木立の中を登っていくと、低山ながらしっかり「山に登った」という感覚を味わうことができます。
春日山は神社を中心とした小さな山で、山頂そのものを目指して長い登山道を歩くというより、神社にお参りしながら山を訪れるような雰囲気です。
こうした神社山は、標高だけを見れば「山」と呼ぶには物足りなく感じるかもしれませんが、実際に歩いてみると、地域の暮らしと山との結びつきを感じることができます。
浦山には短いながらも登山道があり、神社山とは少し違った山歩きになります。
距離は短くても、木々の間を登っていく道を歩くと、やはり「山を登っている」という感覚があります。
低山歩きの魅力は、こうした短い登りでも気軽に山の雰囲気を味わえること。
標高や距離だけでは分からない、低山ならではの楽しさを感じることができました。
この日の低山巡りで、特に印象に残ったのが豊前坊山です。
豊前坊山にも短い登山道があり、木立の中を登って山頂を目指します。
山頂に到着すると、そこには陶製の烏天狗像が設置されています。
山頂で烏天狗に迎えられるというのは、なかなかユニークな光景です。
低山とはいえ、こうした山頂の特徴的なものに出会えると、山歩きの楽しさも一段と増します。
五郎丸山も神社山です。
最後に訪れたのが天神山。
こちらも神社を中心とした山で、五郎丸山や春日山と同じく、地域に根付いた神社山という雰囲気があります。
低山巡りでは、こうした小さな山を一つずつ拾っていくことで、普段なら車で通り過ぎてしまう場所にも目が向くようになります。
山そのものだけでなく、神社や集落、道路、そして周辺の工場など、地域全体を感じながら歩けるのが、このような低山巡りの面白さだと思います。
今回のルートを歩いていて、もう一つ強く印象に残ったのが、トヨタ自動車九州の宮田工場です。
宮若市の広大な工場は、普段は車で近くを通ることがあっても、その大きさを実感する機会は意外とありません。
ところが低山を歩いていると、山の間から広大な工場の建物や敷地が目に入り、その規模を肌で感じることができます。
小さな山々と巨大な工場。
自然の中を歩きながら、宮若市が「山の町」であると同時に、大規模な自動車産業を支える工業都市でもあることを実感できるルートでした。
低山巡りの後は、犬鳴川河川公園へ移動し、気になっていたヒガンバナの開花状況を確認しました。
犬鳴川沿いに続く河川公園では、秋になると土手や川沿いを彩るヒガンバナを見ることができます。
この日は、上流ではすでに盛りを過ぎたのか、花が傷んでいるものが多く見られました。
下流ではヒガンバナがちょうど満開を迎えており、赤い花がまとまって咲いていました。
同じ公園の中でも、場所によって開花の進み具合にかなり違いがあります。
上流では少し見頃を過ぎた花が目立つ一方、下流では今が見頃。
犬鳴川沿いを歩きながら、花の状態が少しずつ変化していくのを見るのも面白いものでした。
大きな山に登らなくても、身近な場所に目を向けてみると、まだまだ歩いてみたい山や場所がたくさんあります。
今回も、そんな身近な低山歩きの面白さを感じる一日となりました。