帯那山(切差〜周回)
帯那山
(山梨)
2023.12.17(日)
日帰り
今回は山梨県営林道水ヶ森線の冬季通行止め期間恒例の帯那山です。帯那山は林道開通期間中だと林道からの登山者でそこそこ賑わいますが、この時期は滅多に登山客もいなくなります。昔は林道開通期間中でも盆地の底から登ってくる山でしたけど、近年では林道から簡単に登頂できる山って認知になってしまって昔からの登山道は忘れられかけている感じです。今回は切差集落からバリ道で登って昔からの登山道で下山する周回で行ってみました。
今回は切差集落内の二宮尊徳前にある路肩スペースからスタートしてます。登山口にも1〜2台の駐車スペースがありますが、今回は切差城山ピークを踏んでみたいからこちらからスタート。集落を抜けて地理院地図の波線を辿ってみます。堰堤まで来るとルートはほぼ消えますが、一部分だけ沢沿いに残ってました。ルートが消えてからは取り敢えずアニマルトレースで稜線に向かうのですが、ここが今回の核心部でした。ザレた斜面を強風吹き荒ぶ中無理矢理登り切ってます。城山そのものは竪堀らしき痕跡はあるものの、県内によくある狼煙台くらいの感じ。太良峠から盆地方向には睨みを効かせられるポイントです。
切差城山から金光山の間には道標が豊富で、眺望の得られる岩場などもあります。屏風岩とか首岩なんて名前までありました。岩そのものは危険というほどでもなく城山取り付きに比べると普通の岩場のある尾根です。金光山からは古峠を挟んで急登箇所を越えるとほぼフラット気味な稜線です。トレースや目印はありません。途中には四等三角点もありますが、特に名前もないピークのようです。そうこうしてるうちに林道水ヶ森線出合です。今回は周回するつもりで林道を歩いてダイレクトに奥帯那山三角点ピークの方にアプローチしてます。
帯那山は今回もどなたもおらず。富士山の眺望は貸し切りでした。風が強い中ですが、静かな草原のピークでのんびりさせていただきました。数年前には何度か草原を焼く火事が起きてますが、ここしばらくはこうしたこともなく綺麗なカヤトが維持されてます。昔はアヤメで有名でしたけど、近年ではアヤメは僅かに見られるのみになってます。ここまで登る途中でニホンジカも見かけました。ここも獣害防護柵など必要になっているように思います。下山は戸市に続く昔からの登山道で。久しぶりに通りましたけど荒れてますね。
古峠から帯那山の間は歩いたことがなかった尾根でしたけど、歩き易い尾根でした。下山道として使う場合には支尾根に注意が必要ですが、登る分には楽なルートでした。数年前には棚山から歩いてますが、林道に邪魔されて山趣は減じます。案外、切差城山から金光山が面白かったので八幡山と天狗山を繋いで歩くのもいいかな。今回は急登箇所が少ない上に下山道を谷間にとったので前回の大栃山のように落葉でスリップもなく無難な山行になりました。それにしても急に真冬みたいになって、やっと冬山感が出てきました。でも積雪はまだまだって感じですよ。早く新雪の上も歩きたいなぁ。