ぎふ百山攻略 仏ヶ尾山・八尾山
仏ヶ尾山
(岐阜)
2023.02.25(土)
2 DAYS
⚠️⚠️⚠️警告⚠️⚠️⚠️
本レポートはクソ長くあなたの大切な人生の貴重な時間を無駄にするかもしれません🗳️
興味なければ1DOMO振り込んで他の面白いレポでも楽しんでください🤦
~まえおき~
下呂と上呂の高山本線西側に平行して延びる山稜。
私は以前から下呂山脈と呼んでいた。
北端に仏ヶ尾山、南端に八尾山。
このぎふ百山を縦走で結び、ぎふ百山の2座を攻略する。
~準備~
今回のぎふ百山攻略はただの山登りではない。
・新旧ひだ号の乗り比べ。
・グルメにこだわった男山飯
・テン泊縦走登山
・下呂温泉
この四天王を楽しむツアーである。
昨年夏に計画し秋実施予定としていた。
夏にハイブリッドシステムを搭載したJR東海、新型ひだ号がデビューし
今なら新旧乗り比べが出来ると考えた。
しかし秋に予定していた週末が2週連続雨に泣かされ一気に冬になってしまい計画は頓挫し中止とした。
しかし2月後半になり晴天予報の週末が来るとの事で残雪歩きの直前に本計画を実行に移した。
夏頃このために購入したフライパンをやっと使う時が来た。
~間もなく運転終了。旧型ひだ~
3月17日で運転終了となりひだ号としては乗れなくなってしまうキハ85系。
今なら新型も混在して運転しているので行きは新型ひだ号、帰りは旧型ひだ号に乗れてしまうというお得プランで計画した。
名古屋駅7:43発の新型ひだ1号に乗り込み列車は発車した。
~仏ヶ尾山~
下呂駅9:27に到着しても仏ヶ尾山登山口の上呂駅へ行く列車の次の発車時刻は13:58。「待てるか!」
ってな事で駅前の酒屋で今晩のお酒を購入し濃飛バス飛騨高山行きに乗車。
下呂駅バス停10:00発のバスに乗り上呂駅バス停下車しYAMAPスタート。
舗装路をしばらく歩き仏ヶ尾山登山口へ。
10:47遅い登山開始である。
案内もあり適宜表示があるので迷うことなく鉄塔へ出る。
鉄塔の右端から案内に釣られて細尾根の急登になる。
「ガンバレ」の看板に励まされながら右手に見えるのが仏ヶ尾山だろうか。
と思いながら山頂を目指す。
地図に無い林道を2回見て広い尾根を登るとJCTピークへ到着する。
お昼の時間を過ぎたので昼食にする。
名古屋駅で購入した「ひつまぶし弁当」だ。
久しぶりに食べる駅弁は列車の中でなくても山で食べてもいい。
重たいザックを置いて仏ヶ尾山へ。
細い稜線を慎重に下り落ち葉の多い斜面を登れば東側に開かれた山頂へ到達する。
山頂からは冠雪した御前山が素晴らしく、一等三角点を抱えるにふさわしい山容を醸し出している。
~仏ヶ尾山~帯ヶ平~
ザックを拾い高度を下げると地図に無い林道が現れ、下方を並行する。
桧の植林が主体で藪もなくどこでも歩ける。
途中三角点だけの為に寄り道。
昔の峠道にも出合うことがあった。
出水洞4号林道付近の稜線トップは藪が茂り少し下を歩く場所もある。
標高点を通過するたびにマーキングしテン泊適地を探し始める。
しかし、全行程28㎞を越える今回の山行では1日目に10㎞以上は歩いておきたかった。
P907と帯ヶ平の中間の鞍部で峠道のような古い道と出合うとこの道が帯ヶ平まで続いており連れて行ってもらえた。
帯ヶ平はその名の如く平らでどこにでもテン泊できそうな穏やかな地形が続く。
ここでテントを張りたい気持ちもあるが明日の行程を考えると更に先へ進まなければならない。
~帯ヶ平~行水洞テン泊地~
帯ヶ平から新日和田トンネル上部の旧馬瀬峠までは林道が続いている。
馬瀬峠から適当に斜面に取り付き、稜線を歩くと突如道が良くなる。
鉄塔巡視路と合流したようだ。
ここから三角点日和田までは地形図では相当な急登。
ここで鉄塔巡視路を利用して三角点までゆったり登り上げ、稜線へ合流することにした。
日和田三角点から鉄塔巡視路は山を下っていったが稜線へ向かう道があったので利用し再度稜線へ無事合流した。
そろそろテン泊適地を探し始めながら歩く。
陽も傾き始める。
北からの風が強くウェアを脱ぐ必要が全くない。
手袋も2重にし、雪用手袋でも良かったくらいに寒い。
こうなるとどこでもテントを張れるとは限らない。
夕食は外でまったり火を使いたいし風がテントに当たって「バタバタ」いうのは勘弁だ。
そこで目を付けたのが行水洞三角点(1069m)の南側の広い地形。
この地形図の書き方は南側に緩く窪んだ地形であることが読み取れる。
多分、そうだろうと推測し17:00を過ぎても行水洞まで目指すことにした。
行水洞三角点を過ぎると予想はビンゴ。
南側に緩やかに窪んだ地形になっており背の低い灌木藪が沢山生えていたが窪地に藪なし。
平らな場所はあまりなかったが適当に見繕いテン泊地とした。
~満喫!男山飯!~
まずは駅前で購入した天領で一献。
ビールもいいけどこの季節は日本酒でも楽しめる。
夕食はこだわりのすき焼きでじっくり満喫。
飛騨牛販売してなくただの和牛になってしまったが胃袋に沁みる。
お腹を満たしシュラフに潜りうつらうつら。
夜中に目覚めるとテント内気温は-5℃であったが風も当たることのない地形で快適だった。
数回目が覚めたが6時頃までぐっすり眠った。
朝食は勿論すき焼きの残りできしめんを調理。
名古屋飯のアレンジも満喫だ。
~行水洞~柿坂峠~
テントを片付け縦走開始。
すぐとP1037へ。
この付近はまだ葉の青い桧が間伐されていて年末か今年の内に伐採された跡だと思われた。
ここは旧馬瀬村と旧萩原町の町村境で東西で森林の持ち主が違うと考えられた。
P1038には中部電力管理の反射板が建っていた。
ここからしばらく反射板管理道を歩く。
987三角点手前から鉄塔巡視路と合流。
ここから八尾山手前までこの巡視路を利用するのでルーファイ不要の縦走路となる。
この987三角点付近から今までなかった笹が生え始める。
984三角点から権現山へピークハント。
北側が若干開けており位山を見ることが出来る。
984三角点に戻り林道も使えそうだが巡視路にて柿坂峠へ無事降り立つ。
~柿坂峠~八尾山~
ここからはよく八尾山レポでよく見るルートとなる。
山腹をゆるりと巻いて谷地形を登り114号鉄塔へ出る。
114号鉄塔からこの先目指す116・117に続く鉄塔と八尾山への縦走路を見ることが出来るが八尾山は見えない。
1083三角点手前のJCTピークにザックを置いて空荷で八尾山を目指す。
時間は11:00頃で往復2時間要すると見込みチョコレートとお茶だけ持つ。
P988から急な斜面を下ると間髪入れず急登が待ち受ける。
息を切らし肩で呼吸をすると東側に突然切り開きが現れ、
川上岳、位山、船山、御嶽山、寺田小屋山、小秀山と中々の眺望を楽しめる。
この眺望地から少し下ると鉄塔巡視路は山腹へ下りていくので僅かなマーキングに釣られて稜線へ上がると踏み跡が薄くなる。
太もも程度の笹藪を進み標高差50mの急登を登れば二等三角点の八尾山へ到着する。
八尾山山頂の眺望はこの時期だからギリギリ吐月峰は見えるが木々ではっきりしない。
今月頭まで存在していた山頂看板を5分ほど探したが無い。
八尾山から少し進むと祠があるのだが忘れてしまった。
祠のすぐ脇には「八尾山」と彫られた立派な石柱があるという。
~1083三角点JCT~太平山~
ザックのデポ地へ戻り時間は12:40。
遅めのランチを取る。
朝、水を入れたアルファ米をすき焼きの残り汁に放り込み、油揚げを投入。
甘辛タレがしっかり浸み込んだ米と油揚げが美味い。
ザックを背負い最後の縦走へ。
この1083三角点から太平山の縦走記録は見たことが無い。
どの様なルートになっているのかは全く不明であった。
尾根の分散が絶妙でルーファイも迷い気味であったが時々何かのマーキングを見ることが出来た。
杉の植林の足元はシキミ。
突然古い峠道が現れる。
辿っていくと偽ピークをトラバースし疲れた私の手助けとなった。
下呂と馬瀬を結ぶ峠道の一つであろう。
関西電力の鉄塔巡視路に合流してすぐ鉄塔が現れる。
鉄塔下にザックをデポし太平山へピークハントへ。
821三角点を通過するために鉄塔巡視路を使い821三角点。
鉄塔下の刈払いされた場所ではなく、少し外れた藪の中に綺麗な三角点があった。
このまま巡視路を使い林道へ下りしばらく林道歩き。
太平山へ登る林道はあるが距離が長いので悩んでいると
地図に無い林道が太平山へ向かっていたので利用し、
途中から鉄塔巡視路に切り替えて太平山山頂へ登頂した。
「魂彰」と彫られた立派な記念碑よりその向かいの緩やかなピークが高いと見込み最高峰に「ともゆき謹製山頂看板」を取り付け、荷物がまた軽くなった。
~太平山~下呂駅~
最後の三角点を確認しザックデポ地の鉄塔へ戻る。
中部電力の鉄塔巡視路でP810へ。
P810から少し下ると昔の峠になっており下呂方面からしっかりとした道が登ってきていた。
下呂へ下山する尾根のレポも全くなかったがこの峠道があるなら安心して下山できそうだ。
ザックを無事回収し峠道を利用し下山開始。
急峻な細尾根にゆるりと付けられた古道をショートカットしながら下ると標高720m地点で下呂とは逆の南側へ道が向かっていたので峠道は諦める。
急な斜面もありつつ中部電力の鉄塔へ出る。
鉄塔巡視路を50mほど歩き狙いの尾根を発見し再度下っていく。
マーキングがあり、登山用ではないだろうが誰かは利用しているようだ。
すぐ近くにホテルの屋根が近くなるがえげつない急坂を木々に捕まりながら下り沢の右岸に出て無事下山とした。
~下呂温泉を堪能~
下呂駅で帰りの特急券を購入するが指定席が満席。
やむなく自由席を購入し温泉へ。
幸乃湯は休館。
すぐ近くの湯本館へ。
こちらも湯本とあるだけに源泉かけ流し。
滑らかなお湯に浸り2日間の疲れを癒した。
しかし乗車したひだ18号は当然満席。
廊下で立つハメに。
もう1本後の列車にするべきだったと何度も列車内で反省し
美濃太田駅で着席できた。
最後の旧型ひだ号を満喫し無事名古屋駅へ降り立ち本山行の完遂とした。
~おわりに~
つまらない長文お付き合いありがとうございました。
更に長い写真もありますのでお時間許す限りお付き合いくださいませ。
詳細な旅の様子と稜線の様子のヒントを掲載しますので何かの参考になれば幸いです。
ぎふ百山 仏ヶ尾山 110/124
ぎふ百山 八尾山 111/124
二等三角点 0・0・2・0/2
三等三角点 0・0・5・0/5
四等三角点 0・0・5・0/5