神津牧場から八風山
物見山・八風山(群馬,長野)
2026.05.30 (土)日帰り
週間天気予報を見ると5月末に天気のいい数日ができていて、6月からはしばらく快晴はないようだ(台風が来るとは思っていなかった)。残雪の影響がなく、夏山シーズンほどの混雑も避けられそうという目論見で燕岳に突撃する。 神津牧場は以前から寄り道するのにちょうどよい位置にあると思っていたが、大島亮吉の随筆「荒船と神津牧場付近」が日本の近代登山に大きな影響を与えているということを知り、必ず訪れたい場所に格上げされていた。とはいえ残念ながらこの随筆全編は読めていない。登山史で重要とされている著作はどうやら意外に再版されておらず、古書店で高値になっている理由を理解する。ヤマケイ文庫に入る本は関係者の相当の努力があったということなのだろう。50年前の人が100年前の本の再版を望んでいる文章を読むという体験は可笑しく、自分も登山史の末端にいるのだなと思える。当時の人は軽井沢駅から荒船山に歩いているようなのでせめて八風山まで行ってみることにした。 深夜の国道254号線は走りやすい。道路標識に藤岡市の名前が出てくると遠征をしている気分になる。時折ロードレーサーの集団を抜かす。深夜にご苦労なことだと自分を棚にあげて思う。富岡市は初めて県道198号線を走ったが、なかなかいい町だと思った。富岡製糸場には訪れたことがない。神津牧場までの県道44号線は広くはないがまあまあ整備されている。 5時半の神津牧場 専用駐車場は1台のみだった。快晴で日差しは強いがまだ肌寒い。ミドルウェアを羽織って出発する。 雑木林の登山道は木漏れ日が美しい。高原の涼しい空気に感心しながら歩くが、熊がいないかは気になる。物見岩は見逃してしまった。眺望のない1315峰を物見岩だと誤解していた。内山無線中継所の展望台から八ヶ岳の格好良さを堪能する。 物見山の手前は眺望があり、妙義山と浅間山がすばらしい。特に浅間山にはこのあとも見るたびに圧倒された。 八風山への稜線は、引用で読んだ「荒船と神津牧場付近」の一節から見晴らしいのいい草原を期待していたが、基本的に雑木林で展望はない。森歩きは日陰で涼しく気持ちいいが、拍子抜けの感は否めない。100年前は雑木林がなかったのだろうかと思いながら歩く。 八風山の手前で突然レベルがあがったと思ったらルートを外していた。踏み跡はあったので冬道なのかもしれない。八風山山頂は開けていて気持ちがいい。戻りは昭和初期の登山青年の気持ちになって歩いた。 神津牧場が近づくと荒船山が見える場所があり、こんな威容を見たらテンションがあがるよなと思う。 牧場の売店で大島亮吉に倣ってジャージー牛乳を飲んだが特別にうまくはなく、ソフトクリームにしておけばよかったと思う。バター飴をお土産に購入。 神津牧場が当時なぜ特権的な場所になったかは実感できなかったが、牧場のミニ資料コーナーで歴史を読んで納得した。日本初の洋式牧場、慶應義塾大学の卒業生というあたりに理由があるのだろう。近代登山史のロマンチシズムとスノビズムの一端を体験できたことにする。 駐車場までの車道でちびっこに凝視されたので手を振ったが、お父さんしか反応してくれなかった。 下山後は引き続き国道254号線を走る。快晴の昼に走るのは初めてで、佐久平からの景色に感動する。こんな名山に囲まれた町だったのか。 ツルヤ 立科店に寄り道し、ツルヤオリジナルのパン、三ツ矢サイダーと、お土産に信州りんごのコンフィチュールを購入。 霊泉寺温泉 共同浴場でお風呂。味のある銭湯でとてもよい。近くに日陰のベンチがあったので軽く昼寝する。 早めに安曇野に到着したので、ラ・ムー 穂高店、ザ・ビッグ 信州池田店を巡回する。有名なラ・ムーに期待していたがそこまででもないと思った。ザ・ビッグの方が広くてきれいで好みかもしれない。やっぱりこのエリアはツルヤのクオリティの高さが際立つ。パンがうまいのが嬉しい。きれいで品質がよいだけでなく、安さにも手を抜いていないのがすばらしい。 道の駅池田で車中泊。ハーブガーデンがあってなんかいい感じだ。





