板小屋遺跡から板小屋山
板小屋遺跡から板小屋山周辺の森を散策してきました。 板小屋遺跡は、寛永二年(1625年)に蒲生氏郷とともに近江国(現在の滋賀県)から会津へ移住した近江木地師の集団が暮らしていたという記録が残る、貴重な集落跡です。天保の飢饉によって集落は消失しましたが、墓石などの遺構が今も残っています。 2024年に営業休止となった羽鳥湖スキー場へ至る舗装道の途中、遺跡案内板のある空きスペースに車を停め、高山会員とそのお友達の3人で出発しました。あいにく小雨となり、雨具を着て傘をさしながら遺跡へ向かう歩道を下っていきました。 周辺はナラ類とカエデ類を主体とした気持ちのよい二次林で、林縁にはシラカバも点在しています。おそらく、植栽されたシラカバから種子が飛んで定着したものと思われます。 板小屋遺跡の標柱までは広い歩道が続きますが、その先は緩やかに下る自然林が広がるばかりで、踏み跡すらありません。2人に待ってもらい、自然林の奥へ入っていくと、存在感のある古木が点々と立ち並び、さらに下ると特に大きなミズナラの巨木。 その先に、墓石群がぽっかりと現れます。2人を呼んでしばらく墓石を観察しました。小沢の先には、かつて集落があったのだろうと思われる平坦なクリ・コナラ林が静かに広がっていました。 一帯の森には巨樹が混在し、古い時代に木地師たちが営みを続けていた頃の空気がどこか漂っているようでした。このような遺跡が、リゾート地帯の片隅で忘れられたように静かに時代を重ねてきたことに、深い感銘を受けました。 歩道に戻る頃には雨もやみました。舗装道を辿り、途中の斜面をショートカットし、旧林道へ。この林道は既に薮化していますが、問題ありません。 しばらく進むと、コバノフユイチゴ群落の広場に出ました。その先に立派な林道が走っていました。どうも林道が途中から再整備されたようで、スキー場に至る舗装道路に下る区間は廃道化し、更に先に伸びているようです。 林道の板小屋山尾根側には自然林化したカラマツ林、斜面側は間伐がされ、広葉樹が点々と育っていました。その林床にはコバノフユイチゴが一面に広がっていました。 山頂はコバノフユイチゴの広場を少し登ったチシマザサの藪。三角点はササに囲まれていました。藪から2,3mほど手前の入口と三角点脇のササに赤布を着けておきました。 林道をさらに進み、右側の伐採された広場でおにぎりを食べました。広場からは、二岐山と大白森、小白森の山並みが望めました。 帰路ではコバノフユイチゴ群落に聳えるオオバボダイジュの大木を観察し、藪化した旧林道を辿って、舗装道に飛び出しました。ちょっと冒険ありの森歩きでした。 また、来よう。






