11:52
17.9 km
1743 m
251130 宮崎県大崩山系④ 林道下鹿川・上鹿川線入口→上鹿川今村橋バス停→鉾岳→鬼の目山→国見山→だき山→林道下鹿川・上鹿川線入口
大崩山・五葉岳・新百姓山 (宮崎, 大分)
2025年11月30日(日) 日帰り
春が来るまでに行う21回の登山の11回目。 この日は、林道下鹿川・上鹿川線入口から鹿川キャンプ場まで車道を歩き、鉾岳、鬼の目山、国見山、だき山に登り、林道下鹿川・上鹿川線入口に戻りました。 始めは、地蔵岳にも登るように計画していたのですが、タイムオーバーになると判断し、行程からカットすることにしました。(結果、論外だった)また、上鹿川小学校バス停から歩き始めるように計画していたのですが、早くおうちに帰れるように、車道部分はすべて暗いうちに歩き終わることとし、林道下鹿川・上鹿川線入口から歩くことにしました。 03:30に起きる予定でしたが、寝過ごし、03:37に起きて、身支度を整えました。夜中、一度も起きませんでした。お布団をたたみ、ゴミを持ち帰り、04:07に部屋を出ました。実は、鹿川地区交流センターつりがねは、11月末で営業終了で、この週末が利用できる最後のチャンスでした。お世話になりました。 外に出ると、車は、窓もドアもゴムも凍り付いていて、暗い気持ちになります。 実は、昨夜、美味しい食事をいただき、お風呂に入って、お部屋に戻ると、なんだかもうおうちに帰りたくなってしまっていました。疲れてしまったようです。 始めは、取るに足りない小さな気持ちだったのですが、そういう弱い気持ちは、一度芽生えてしまうと、心を蝕み、増長してしまうものです。明日も登山をしてしまえば、また暗い時間から、夕方まで、また苦しい時間を過ごし、夜遅くおうちに帰って、翌日からはまたお仕事です。しかし、たまたま明日は、「軌跡を繋ぐ」ということに関して言えば、アディショナルな回で、しなくても、大勢に影響の無い回です。スキップ可能な回があるとすれば、明日でした。 長洲港からのフェリーの時刻を調べると、始発は06:00発で、01:00に発てば、間に合いそうです。乗れば、08:00にはおうちに帰れるでしょう。08:00におうちに帰って、洗濯をして、そのままゆっくりと過ごせば、その時間はどれほど甘美でしょう。出掛けた先でこうなったのは、今シーズン初めてのことです。 結局は、帰路に就くことはしなかったのですが、このまま眠っていたい、もう止めてこのままおうちに帰りたいという気持ちは、当然この日の登山のスタートに悪影響を及ぼしました。心を矯正し、心の望む事と反対の事をするのはつらいことです。勇気とは恐れないことではなく、恐れに打ち克つことだ、とよく聞きますが、僕はそうは思いません。暗くても、寒くても、疲れていても、そんなことにくよくよせずに歩いている人たちは、本当にすごいと思います。 04:13に鹿川地区交流センターつりがねを出て、04:17に林道下鹿川・上鹿川線入口に着きました。工事はお休みなので、空地に車を置かせてもらいます。 身支度を整え、04:23に歩き始めました。この朝は、今シーズン1番の寒さとなり、冷たいスタートとなりました。風が全く無いのが救いで、もし風が吹けば、ひとたまりもありません。空はよく晴れ、星がたくさん見えています。また、流れ星が1つ流れました。 この日の目標は、明るい時間に下山することであって、フェリーに乗れるかどうかとか、そういう邪心は一旦捨てました。未明から歩き始めたことも、暗くなってしまってもまだ歩いていないための、先行投資と思うしかありません。 暗くて、寒くて、静かな世界です。左右の森や茂みで、獣や鳥が音を立てると、そのたびに驚いてしまいます。番犬は、このような時にもきちんと役目を果たし、僕を吠え立て、追い打ちをかけてきて、僕の心は折れそうになります。そこを突破すると、今度は謎の獣が、左の柵(?)の中でバタバタと大暴れしていて、気持ちが悪いので、「こら!」と一括すると、さらにこちら側に迫って飛び掛かってきそうな大音を立て始めました。慌てて先に逃げて、突破はしましたが、心細くスタートした僕の心は、この一件ですっかりポキポキに折れてしまいました。 空を見上げると、相変わらず星の数がすごいですが、今はそれを綺麗だと思うこともできません。06:30前には明るくなるはずですから、あと100分ほどは辛抱しなければなりません。 04:56に上鹿川今村橋バス停に至り、右折してさらに鹿川渓谷沿いを進んで行きます。水音が鳴り響いています。夏は涼しい渓谷も、今の僕には恐れでしかありません。 05:29に、鹿川キャンプ場に至りました。自動販売機が見え、人里が名残惜しく思われたのか、ここで水を1本買いました。 さらに林道を上がって行き、道が下りになり始めた所で、左の山に取付きました。時刻は05:53でした。 すぐに登山道に合流し、左に進んで行きます。始め、道は広く開けていて、歩きやすいですが、まだ暗いので、少し迷いました。そのたびに歩みを修正しながら歩きます。やがて道は急登になり、大岩を巻いたりしながら上がって行きます。06:21に薄明るくなり、06:37にライトを消しました。 最も心細い時間は、終わりました。これから何が起きても、ここまでよりはましでしょう。ここまで耐えて来られたのだから、きっとこの先も耐えられるでしょう。 しかし、明るくなったのは良いものの、なぜか空が少し曇っています。雨が降りそうな様子で、少し不安になりました。(この雲は、やがて取れ、すっかり晴れることになりました) 大岩、滝、水の流れ、見事な造形を見ながら、さらに進んで行きます。鉾岳に登るため、鉾岳直下から鉾岳の東側へ回り込みます。07:46に鬼の目林道に出て、左に少し鬼の目林道林道を歩き、07:50に鉾岳に取付きます。この辺りの、大岩と水の流れは、本当に見事でした。温泉によく置かれているような、瓶形の岩に水が流れ込んでいる様子も見られました。ロープと梯子を上り、08:16に鉾岳(雌鉾)に至りました。素晴らしい場所ではありますが、長居をするような場所ではありません。早々に下山します。 鉾岳(雄鉾)は、急に、やーめた!となり、さほど迷うこともなく、登らないことにしました。これで、60分ほどを節約できました。こういうふざけた判断、嬉しくて癖になってしまいそうです。 08:40に鬼の目林道に出て、右に鬼の目林道林道を戻ります。先ほど鬼の目林道に合流した地点を過ぎ、鬼の目林道が崩落した地点を迂回して、08:59に鬼の目山の登山口に至りました。ここは「尾根ルート」と呼ばれるルートで、僕は「谷ルート」を行きたかったのですが、このまま「尾根ルート」を行くことにします。10:00鬼の目山を目標時刻に定めました。道は存外に易しく、歩きやすい所を適当に上がって行きます。途中、鬼の目山から先の3山、国見山、だき山、竹の畑山の、各間のコースタイムが90分であることを確認しました。 09:46に、鬼の目山に至りました。鬼の目山に登ったダメージは少なく、谷ルートを歩くことにして良かったと思いました。 09:48に鬼の目山を発つと、国見山に向けて歩くべき尾根が下に見えてきました。さらに進むと、この旅を始めてから初めて、祝子方面が見え、さらには日向灘が見えてきました。いよいよ、この旅のゴールが見えてきました。11:30国見山を目標時刻に定めました。10:34に鬼の目林道への分岐を過ぎ、ここから、急登になります。この急登で、一気に汗をかきました。風がそよぐと涼しく、気持ちが良い。 さらに、ひとまち岩の分岐を過ぎ、10:57に国見山への分岐に至りました。一旦急に下り、上り返して、11:08に国見山に至りました。これから向かうだき山が見えました。11:22に国見山への分岐に戻り、だき山を目指します。13:00だき山を目標時刻に定めました。 国見山からだき山までの道は、茂みのある尾根は、相手にせず適当に巻き続けるのが良策です。この区間でも、かなり汗をかきました。気温差が15度くらいあり、今朝の寒さがうそのようです。 今シーズンは、中間服として、ダウンを採用しています。10年以上に買ってほとんど着ていなかった物で、汚れてもいいやという気持ちで着ています。軽くて肩が凝らないし、暑くなったらコンパクトにたたんでリュックに直せて、軽いのでおすすめです。中性洗剤を使えば、自宅で洗うこともできます。 P1324までは快調に進み、最後は急登にあえぎながら、12:50にだき山本峰に至りました。続いて、岩峰のだき山西峰に13:12に至り、さらに先に進みます。残るは、竹の畑山だけです。だき山から下って行き、13:47に分岐を左折すると、急な尾根を無理矢理トラバースするように道は付けられています。14:08に、竹の畑山に登るか、下山するかの分岐に至りました。ここから竹の畑山までは片道45分なので、戻って来るのは15:30。下山に2時間かかるとして、17:30下山。まぁできなくはなかったとは思うのですが、竹の畑山はカットすることにしました。こういう時に、必ずやり遂げる選択をしてきたのが僕らしいことであるはずなのに、もう、だめですね。ともかく、この下山に最大の集中力をもってかかります。この下山路は、傾山の水場ルートや洞岳の下山路によく似た道で、自然の中に不自然に付けられたルートでした。こういうルートは、もはや読図とかそういうことではなく、テープを追って進むしかありません。歩きにくいガレ場が続き、全く距離が伸びません。よくもこの道を付けたものだと感心します。1時間ほど下り、地形図に川が記されている辺りで、ようやくわずかに歩きやすくなると、紅葉は次第に色を取り戻し始め、だいぶ標高を下げて来たことを感じます。 15:33に作業道に合流すると、触れる草が音を鳴らしているのに気が付き、ナズナというのだったかなと思います。15:47にだき山林道に合流し、16:02に林道下鹿川・上鹿川線入口に出ました。 ここで1日使っていた杖を捨てました。 長洲港からの20:00発の最終フェリーに乗れるかもしれないな、と思い、歩きながらできるだけの帰り支度を進めます。16:16に、林道下鹿川・上鹿川線入口に戻りました。 さぁ、僕はここから長崎に帰らなければなりません。汚れた服を脱ぎ、清潔な服に着替えて、16:27に帰路に就きました。途中、iPhoneが電波を受信した場所で調べてみると、長洲港まで3時間09分。これは、先週よりも有利な状況だったので、間に合うことを確信。飛ばして飛ばして、19:41に長洲港に着きました。 フェリーで死んだように眠って、諫早で浜勝に行って、大盛りごはん5杯、お味噌汁3杯、キャベツは別に美味しくないからおかわりしない、を食べました。(ごはんは記録更新) 22:27に帰宅しました。荷物を片付けて、00:53に眠りました。 この日の登山は、あまりも弱小な自分がいたおかげで、克己心を示さなければならない登山になりました。今回ばかりは、本当にもう帰ろうかと思いました。自分の気持ちに従い、やめたら確かに楽になるかもしれないが、それは一時的な平安でしかないことを知っている以上、恐れや怠惰を克服し、行動しなければなりませんでした。終わってみると、諦めなくて良かったと、素直に思います。こんな自分が本当にいやになります。 果てしなく思われた登山も、だいぶ歩き進めてきました。これを書いているのは、12/1。春が来るまでに行う21回の登山の1回目は、11/1でした。 11月に11回の登山を終えました。1回目の登山が、遠い昔のように感じられます。 この1ヶ月で知った事があまりにも多すぎて、自分は何も知らなかったんだなと、思い知らされました。この1ヶ月で、またずいぶん遠くに来たような気がします。1ヶ月前とは、もう別の人間になったと言っても、決して言い過ぎではない。 実は、山の中ばかりを歩き回るのは、あと1回でおしまい。宮崎県祖母傾山系、宮崎県大崩山系の攻略まであと少しです。残り9回は、車道をメインに歩くことになっています。 ただ、次回はかなり手強い登山になりそうです。自分にできるだけの準備をして、挑戦の時を待つことにします。 <この日登った山> 1 鉾岳(雌鉾) 2 鉾岳(雄鉾) 3 鬼の目山 4 国見山 5 だき山本峰 6 だき山西峰
