高田山
前日に西ノ島から島後へと入り、しま山100選踏破の旅3座目となるグレーピークの高田山を目指す。 運良く空きがあったレンタカーを走らせて、島の南西部にある都万までやってきた。柱状節理の崖を剥き出しにして聳える佇まいに、一筋縄ではいかないような気がしてならない。 近くにある都万公民館の駐車場をお借りして登山を開始。高田神社の脇道に登山口を示す看板が立て掛けられているが、その心許ない踏み跡に嫌な予感がする。この予感は早々に的中し、蜘蛛の巣パラダイスに行く手を阻まれる。登山道に関しても不明瞭な箇所が多々あり、GPS地図を頼りに進んでいく。ある程度登ると今度は途端にシダ植物の生い茂るゾーンに突入し、足でかき分けつつ歩く。 標高150mあたりに差し掛かると、進行方向右手に崖が目立つようになる。地図上でもこのあたりから急登になることが見て取れると思うが、取り掛かりがどこにあるか少し迷うポイントかもしれない。該当の取り掛かり箇所にはロープがぶら下げられているので、それまでは道なりに進むのが正しいルートである。 通常の山であればロープがかかっているようなところは難所の部類に入るところであろうが、ロープがあることによって登山道がどこか明確になるため、道迷いの不安に駆られることがない。そしてなぜか今では全く見当たらなかったピンテもちらほら整備されており、もうちょっと手前で欲しかったかなと思ってしまう。 ひとしきり急登を上がると展望の開けたところに出て、麓の街並みと海が一望できる。「私はどうしてこんなところで蜘蛛の巣まみれになっているのだろう。」と我に返りそうになったので、先を急ぐ。 頂上付近はこれまでとは対象的になだらかな道となり、山頂看板が出迎えてくれる。しかし、本当のピークはこの地点ではない。もう少しだけ歩き続けて、小さい置物があるのみのしま山100選の高田山山頂に到着した。 この後には大満寺山も控えているため、そそくさと次なるピークの愛宕山に向かっていたところ、次の足を置く0.5秒前に怪しげな銭形模様を目で捉えて、後ろに飛び退く。危うくとぐろを巻いたマムシを踏み抜くところであった。いや、物音してるんだから逃げんかい!というか毒牙も持ってるくせに保護色とは何事か。もっと阪神タイガースや広島カープのような色合いになれや。 愛宕山からの下りの道は、登りよりも分かりにくい箇所が多々あり、闇雲にGPS地図を見て進むには心許ないので、あたりを見回し、野生の勘も交えて下っていく。 なんとか迷わずに集落近くまで戻ってきた終盤も終盤に、登山者を鼓舞するような真新しい看板が立てられている。お金をかけられる山なのであれば、道迷い危険箇所にピンテをつけていただけた方が金銭的負担もなかろうし、登山者もありがたいのでは…と考えるのは余計なお世話だろうか。 下山メシ🍽️ ・喫茶 木かげ 隠岐そば定食を注文。車内のクーラーをガンガンにかけていたので、温かい手打ちそばが沁みる。暇な時間に店のおばちゃんがテレビを見ながら体操をしていて良かった。






