唐突だが山に登れない体になった。 うっ血性心不全と副腎腫瘍を患っていることが判明した。 相変わらず山には行くが仕事が忙しく記録をまとめられない日々が続いていた10月半ば、 まだ40歳にもなっていないというのに帯状疱疹になった。 2週間ほどして大体回復したので久々に10時間歩きのロングを敢行したところ、やけに登りで息が切れた。思い返してみればここ数か月そんなことが多かった気もした。 11月頭、健康診断で心電図が引っ掛かったので渋々ながら軽い気持ちで近くの病院へ。心電図、レントゲン、エコー検査を受けて、最初は結果はまた来週と言われていたのに慌てた様子で診察室に呼ばれた。 「ふみぃさん、心臓の左側がかなり弱っていて駆出率20%、健康な人の1/3です」 はぁ?と思った。常識的に考えてそんな人間が数日前に10時間も登山できるわけがない。 しかし現実は非情である。 その後循環器科の先生に登山禁止を言い渡された挙句、つくばのより専門的な病院を紹介され、またも色々検査し、自分の心臓エコー動画を見せてもらった。健康な人の心臓と比較させてもらったらびっくりするくらい動きが悪かった。 認めるしかない、山で倒れなかったのは運が良かっただけだ。 「ほっといたら死にますか?」 「死にます」 僕は入院することにした。 11月半ば、入院する直前の僕は横になると息苦しくてろくに眠れない体になっていた。マイナスのプラシーボ効果と思ったが、実は肺に水が溜まっていたかららしい。入院早々強心剤の点滴と利尿剤で水を抜く治療が始まった。 色々精密検査をする中でCTもとったのだが、心臓のCTメインのついでに近くの副腎に腫瘍が見つかったという。しかも5.5cm。ここで見つかっただけ運がいいと思うべきなのか。 2週間入院し精密検査をした結果、心筋梗塞・狭心症・肉芽腫・サルコイドーシス・アミロイドーシス・膠原病といった心不全の原因疾患は特定されず。ついでにHIVも陰性だった。 「特発性拡張型心筋症」もしくは「完全左脚ブロック」との診断がなされ、肺の水も抜けたので、ひとまず退院。今は特発性拡張型心筋症であろうとの見立てで心臓を休ませる薬等を飲んで日々を過ごしている。薬で改善されなかったらペースメーカー入れると脅された。 副腎腫瘍も改めて副腎髄質シンチとやらの精密検査を受けてきて、まあおそらく手術だろうなと思っている。 もう明らかに山登ってるレベルではなく日常生活普通に送っていいですかという段階で。醤油はうすしおに変えた(塩分一日6g制限を言い渡されている)。 1年後でも山に復帰できたらもうけもの、副腎腫瘍が癌ではなく5年後生存率が保証されるだけでもましだなと考えている。 これからは過去の公開し損ねた記録をたまにアップする程度だろう。 健康診断で心電図で引っかかった人は舐めてかからず急いで病院に行ってほしい。 詳細は下記 http://fu32miffy.livedoor.blog/archives/34936083.html http://fu32miffy.livedoor.blog/archives/34936661.html

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