馬事公苑通り→千歳通り→塚戸十字路→榎→上祖師谷神明社→入間町一丁目南→成城富士見橋通り→成城みつ池緑地→不動橋→明正小→成城三丁目緑地→世田谷通り→砧小→妙法寺→打越辻地蔵尊→大蔵運動公園→砧公園→用賀七条通り→馬事公苑通り。 今日は山の日だが、山に行く余裕はないので、しかたなく成城の富士見橋に富士山を拝みに行く。疲れや眠気、痛み、途中で投げ出したくなる気持ちと戦いながら、いままさに苦闘を繰り広げているTJARの選手たちのことを思いながら、自分もがんばらなきゃと気合いを入れ直す。 こちらのサイトから選手たちの現在地がチェックできます。→ https://ibuki.run/ev/8962784157632477979/map オーディブルはレイモンド・チャンドラー『さよなら、愛しい人』の続き。 「なあ、いいか、あんた」と大男は真剣な口調で言った。「俺はたしかにあんたに急所を握られているが、それくらいはなんとでもなる。警官は金ほしさに不正に手を染めるわけじゃないんだ。そういうこともあるだろうが、いつもいつもじゃない。金が絡むのはむしろ珍しいことかもしれん。警官はシステムの中で絡め取られるんだよ。上からやれと言われたことをやむなくやっているうちに、身動きがとれなくなる。でかくて見晴らしのいい立派なオフィスにどっしり腰を据えて、上等なスーツを着て、上等な酒の匂いをさせて、種をくしゃくしゃ噛んでいればスミレみたいな息になると思い違いをしているあの男ーーあいつが全てを命令しているわけでもな。わかるかね?」 「市長はどんな男だ?」 「市長なんてどこだって同じようなもんだ。政治家だよ。あんた、市長が命令を下すと思っているのか? 頭がどうかしてるぜ。この国のどこが間違っていると思うね、ベイビー?」 「凍結資産が多すぎるという話を聞いたが」 「人が正直でありたいと思ってもなれないところさ」とヘミングウェイは言った。「それがこの国の抱えている問題なんだ。そんなことをしていたら身ぐるみはがされちまう。汚いことをしなくや、飯を食っていけないのさ。多くの愚か者が、我々に必要なのはクリーンなシャツを着てブリーフケースをさげた9万人のFBI職員だと思っている。とんでもない考えだ。あいつらだって、均してみれば俺たちとそう変わりゃしない。俺が何を考えているか聞かせてやろうか。俺はこの小さな世界を初めからそっくり作り直せばいいと思っているんだよ。それで『道徳再武装論(モラル・リアーマメント)』が出てきた。こいつはなかなか見所がある。MRAだよ。こいつは良い線をついているぞ」 思い通りにならない人生や、薄汚れた世の中をリセットできる、クリーンにしたいと思う厨二病的な正義感は、いきすぎるとたいてい人種差別や優生思想のような排除の理論と結びつく。自分が正しいと信じて疑わない心はやがて、自分と異なる意見は認められない、そんな人たちは許せない、存在そのものが不要だ、とエスカレートしていき、いつしか、自分がかつて忌み嫌っていたはずのモンスターに自分自身が成り果ててしまう。自分たちの利益にのみ汲々とし、他者、とくにマイノリティや弱者に不寛容で、世の中を牛耳ってるっぽく見えるモンスターに。実は、そんなわかりやすいモンスターなんていないし、過去を消すことはできないし、世の中をリセットすることもできない。ただ、過去を断絶することはできなくても、あきらめなければ、人生は何度でもやり直すことができる。そう信じている。 #街ラン #朝ラン #早朝ラン #ランニング

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