02:03
9.3 km
1087 m
カモシカトレイルアドベンチャーラン復活
板取山・沢口山 (静岡)
2025.12.07(日) 日帰り
2014年に一度開催されたトレイルアドベンチャーランが復活。 カツオトレイルでお世話になっているk氏が所属する仙豆山の会主催、そしてこの数ヶ月はカツオトレイルで何度か川根の山を登り、今年一番熱くクレバーな市町村川根本町で開催となればエントリーしない選択はない! 1週間前の修行走では関門アウトして得たのは筋肉痛。それもやっとマシになってきた。 改めて前日レース概要を調べると 距離、9km。 累積標高、1000m。 恥ずかしながら私は数字が恐ろしく弱い。 距離と累積標高のバランスを読み取る事が苦手なんだけど、なんとなく臭う。 修行走臭だ。 いやいやいや。 まさかまさかまさか。 k氏、前の週は修行走だゆーてる私にめっさ軽いノリで誘ってくれてたし。 会場入りするとk氏が近寄ってきて 「考えてみたら9kmで累積標高が⛰️🧗🤣🏔️で、🤮🏂👼👎🥺💛🙏🎉なんですよ〜(笑)」 (笑)じゃねえ。 寸又峡は寒いけど日向は暖かくって、多分総勢5〜60人ぐらい?で和気あいあいとしたムード。 ゆーても9km。 9kmで終わる。 それに今回はプレイベント。計測も順位もない、ゆったり楽しくいけばいいのだと思い直し元気に第2ウェーブでスタート! 辛え。 今回も冒頭から辛え。 宇津ノ谷から満観峰目指すぐらい、否、それ以上に辛え。辛すぎて立ちはだかるのが山なのか壁なのかわからなくなる。 治ってたと思ってた筋肉痛が5分もしない内に再発。 ふくらはぎも「今日は頑張らないって言ってましたよね?」と怒りで血管が浮き出ているのがレギンス越しにわかる。 口が半開きでヨダレが出そうになる。 心拍も上がる事を止める気配がない。 9kmで終わるのはk氏の嘘なのではないか? そうだ。 この感覚は先週の修行走七面山だ。 実は私はまだ修行走を終えてなく七面山の登りの途中にいるのではないか。 そう、丁度七面山30丁目を通過したところだ。 あの時みたいにふくらはぎが攣りそうになり、慌てて伸ばしていると、後ろからやってきたランナーがマグネシウムタブレットを恵んでくれた。 前回私の足攣りを治してくれた彼かもしれない。 その後しばらく一緒に登りながら、彼にこのコースが何と比べるとどうキツイのか、10年前に参加し、今やトップクラスに上り詰めてるランナーが今回沢山出場している事、そして、彼等は今回のゲストランナーでもある望月将悟氏に憧れてトレイルランナーになったんだと言うことを教えてもらった。 「第2ウェーブで出走した〇〇さん。多分トップクラスでもうすぐここを降りてきますよ!」 その言葉を皮切りにトップ集団が天狗のように下ってくる。 「ナイスラン!」と声をかけるのが精いっぱい。 傾斜のきついトレイルを自由自在に走る彼等を見送りながら私はああなりたいんだと強く思う。その瞬間だけでも野生の動物に近づきたいのかもしれない。(最近はポールに頼りすぎてポールなしではへっぴり腰だ) その集団の中にo氏もいた。 山で会うとなんか嬉しい人の一人だ。 前回は丸子アルプスのレースで。 その時同様、相変わらず力強い! ハイタッチして頑張れーと見送る。 お前が頑張れだよな、と思う。 「今回修行走で入賞した人もいましたよ」 あ。 私も修行走、出ました。 関門アウトだけど…。 「どこですか?」 七面山降りたとこの関門です。 この会話から彼のペースに全く追いつけなくなる。山の中に私一人きりだ。少し怖い。 あの時は登山の方々の声援になんとか気力を奮い立たせたけど今回はそれは無理そう。 よし…と十分にストレッチしたら急にスイッチが入る。 「あとちょっとですよー」のスタッフの声を何回か聞き、あとちょっとはまだ少し先の意だなと皮肉が浮かぶくらいには復活してた。 「あとちょっと!富士山が綺麗です!」 先ほどの彼がにこやかに下ってくる。 このちょっとは本当に違いないとペースを上げやっと山頂に。 疲れも吹っ飛びレース中は然程気にもしない富士山の写真を撮ったり、登頂写真も撮ってもらったりで数分ゆったり過ごし、ゴール地点目指して一気に下る! …といきたいとこたけど、実は山頂手前がザレザレの急登でへっぴり腰で慎重に下り、すれ違うランナー達にこれが現実だと見せつける。 それでもなんとか走れそうなコースになり私なりに飛ばして何人か抜くことに成功。 そして今回もロスト成功。 (誰も間違えない様などこで獣道を100m程度下って慌てて戻る) その後も何度か降りるとこ間違えそうになりながら後方の人に軌道修正してもらう(恩に着ます)。 しかし…長えな。 集中が途切れそう…。 「あと1kmでーす」 デジャヴ。 違う。 そうだ。 私はまだ修行走七面山の下りを走っている。 そしてあと1km。 その声を聞いて数分後、盛大にズッコケて結局間に合わなかった。 でもそれは違うんだ。 ズッコケなくても間に合わなかった。 私の前を走っていた彼も関門アウトだった。 始めはその事実にホッとしたけど、時間が経つにつれてモヤモヤしていた。 どっちにしても間に合わないのだって悔しいに決まってる。 だから、何がだからかわからないけど、この先をズッコケず全力で走る。 それでチャラだー!(何がだ) と勝手な思いつきでラストスパート。 ゴール目前にk氏が見えた! k氏「イエー!」 とハイタッチ。 イエーじゃねえ(笑)。 と思いながら全力でゴール。 そのまま倒れ込む。 計測なしなのになにやってんだと思わなくもないけど、ゴールした瞬間、心の奥で燻ってた修行走の思いが成仏できたんでよしだ。 終わってみれば最高に楽しかった。 正直この累積標高どうかと思うよ? でも辛楽しかった! 今回企画運営してくれた仙豆山の会の皆様、川根本町の皆様、素晴らしい機会を与えてくださってありがとうございました。 来年、このカモシカトレイルアドベンチャーランが本格始動する事を心待ちにしております。 …………………… ところで仙豆山の会に入部した(笑) これから山の整備、微力ながら頑張りたいです。