03:16
3.6 km
312 m
レ・ダウの調査
大小山(妙義山)・西場富士 (栃木)
2025.12.13(土) 日帰り
拘縮を起こした手がほぼ落ち着き、骨折からの完全復帰が近くなった。 今年もいよいよ残り僅かとなったこの頃……。 そんな中、ぐんまちゃんよりとある生物についての話が群馬県庁で騒ぎになっているという。 それは、「煌めく雷の竜」だった。 一対の大きな翼を持ち、発達した強靭な角からは超電磁砲とほぼ同じ破壊力を持つ電撃を放つとされる。 今回そんな煌めく雷の竜を探しに、ネルギガンテ、ぐんまちゃんと共に赴くこととなった。 降り着いたのは、大小山登山口駐車場。 早速登り始める……。 煌めく雷の竜はざれた砂地や岩山を好む。 大小山は、ざれ場や岩稜がそこかしこに点在している。 本日は、来年の焼岳を控える祖父も同行している。 隙あらば近所の公園で1時間程度散歩しているが、それだけで体力が上がると言ったらそういうわけでもない。 阿夫利神社へ行くと、分岐点が出てきた。 ここは最短の男坂を使う。 最初は緩やかな階段が続くが、途中から岩だらけの急坂に変わった。 ロープや鎖場も出てきて、やや急な岩稜を登ることになる。 岩場を越えると、再び女坂と合流した。 合流して間もなく、急な丸太の階段の後東屋が出てきた。 東家の上には、よく見る大天狗と小天狗を表す大小の鉄板が見えた。 東屋を後にして、稜線を目指す。 急な梯子の階段を登っていき、ざれた急登を越えると稜線についた。 稜線に出てざれた坂を越えると、大小山に着いた。 さっきまで見えてきた大小の鉄板の真上に来たことになる。 大小山を後にして、今度は下野妙義山へ挑む。 ざれた激下りを経て、一旦鞍部へ下りる。 鞍部からの登り返しは、急な岩稜が続く。 ざれていて滑ると転がってしまう……。 短い岩稜を登り切ると、遂に下野妙義山の山頂に辿り着いた。 山頂からは、圧巻の絶景が広がっていた……。 東には三毳山、太平山、そして筑波山。西には奥秩父と浅間山、上毛三山。 南には関東平野が広がり、富士山が覗かせる。 そして北には赤城山と日光連山が雪を湛えて白くなっていた。 少しだけ休んだのち、東側の稜線を下りていく。 いつもなら鎖場とロープ場を経て南東稜を下降してそのまま帰るつもりだが、今回はもう一つ攻略しなければならないお山がある。 稜線を下りていくと、眼下にそのお山が見えてきた。 それは、西場富士である。 西場富士へは、南東稜分岐点からさらに東側へ進み、萱場赤見独標を南東に下りる必要がある。 萱場赤見独標への道は比較的広いとはいえ、ざれ場や岩場が連続してなかなか侮れない。 祖父にはかなりきつい場所と思われる……。 ざれ場を下りて行き、鎖場を登り返すと萱場赤見独標へ着いた。 北へ行くと萱場山へ行けるが、今回は南東へ進み西場富士へ向かう。 ざれた急な下りを進むと、樹林帯の稜線が出てきた。 小刻みな登り下りがあり、思いの外体力を持っていかれる。 樹林帯の稜線を黙々と歩いていくと、西場富士に着いた。 ここにはかつてお城があったとされ、木々の合間からは関東平野を眼下に望むことができた。 西場富士を後にして、いよいよ地上へ下りる。 ざれた急な下りがやはり出てきて、足を何度もとられる。 落ち葉も混ざっていて、余計に神経がすり減る。 ざれた坂を下り続けていくと、猪除けの柵が見えてきた。 ようやく市街地が見えてきた。 あとは、神社を通り抜けて田園地帯の中を歩くのみ。 田園地帯の中を歩き続け、登りはじめてから3時間を越えた頃、なんとか大小山登山口駐車場まで下りてくることが出来た。 やはりぐんまちゃんは、あの煌めく雷の竜の姿はおろか痕跡を見ることは叶わなかったという。 足早に帰宅の路へつく……。 師走の大小山にて、手軽な散歩を味わったネルギガンテであった。