韓国岳の夕日
霧島山・韓国岳・高千穂峰・夷守岳・烏帽子岳
(宮崎, 鹿児島)
2025.10.29(水)
日帰り
10月29日水曜日。
今日は、16時からたろさん、ゆきさんの3人で韓国岳の5合目あたりで夕日を見に行く。
本に書いてあった、あのルールを破る日がやってきた。(本当は遅くて結構破っている)
『日帰り登山では、15時までには下山しなければならない』
大丈夫なのか...不安がよぎる。
もし、暗い中で転倒や滑落をした場合、どうなるのか。誰が自分をかつげるか。
今回のメンバーの中で1番ふっくらしてる人を指さしてくださいという質問があったら、おそらく100人中100人はわたしを指すだろう。心配だ。
いや、だが、しかし!!!
新しい事をすることで、新しい感動や発見がきっとあるはず。そして、今回はともみんの誕生日も祝いたい。
仕事中、何度も頭の中で韓国岳に登り、覚悟を決めて、いざ本番!
久しぶりにたろさんとゆきさんに会うと、少しばかり恥ずかしくなるが、一緒に歩いていると、だんだん楽しくなってくる。
会話が弾み、展望所を過ぎ、ゴツゴツした岩も慎重に登り、5合目まで来た。よし、ここで夕日を見るんだと思っていると、たろさんが止まらない。
黙々と歩くたろさんの背中が、少しオレンジ色に染まってきている。
その背中をみて、わたしは誓った。『隊長!さわも前進します!』
しかし、残念ながら、山頂での夕日には間に合わず、急遽7合目あたりで、お茶タイムが始まった。
やりたい事はたくさんある。コーヒーをいれたり、ともみんの誕生日メッセージを夕日と一緒に撮ったり、たろさんが持ってきてくれたケーキの蝋燭に火をつけたり。
そんな忙しくしているわたしたちを見守りながら、太陽は沈んでいく。
山で見る景色は、今でも目をつぶると思い出せるくらい、優しいオレンジ色の光と、空のグラデーションが広がっていて素晴らしいものだった。
登山をしていなければ、絶対に出会わなかったメンバー達と、こうしてコーヒーとケーキを食べながら、同じ景色を見て、ともに感動をしていると思うと、心が満たされる瞬間だった。
帰りは、とても寒く、防寒着を着用し、足元を灯して下山した。
わたしは一度滑ったが、怪我はなく、最後まで楽しく歩くことができた。
素敵で愉快な山友のみんな、出会ってくれてどうもありがとう。
そして、これからもよろしくお願いします。