00:45
2.1 km
185 m
十二坊
十二坊 (滋賀)
2026年06月07日(日) 日帰り
朝から雨予報。 それなのに朝5時に目が覚める。仕事の日には考えられないほどすっきりした目覚めだった。外を見るとまだ雨は降っていない。「これなら行けるかもしれない」と急いで準備をして山へ向かった。 空は今にも泣き出しそうな鉛色。登山口に着く頃には辺りはかなり薄暗く、山に入るとさらに暗さが増す。しかし、その静けさと薄明かりがどこか心地よい。空気は澄み切り、湿り気を帯びた森は生命力に満ちていて、「山が生きている」という言葉がぴったりの雰囲気だった。 山頂までの道はもちろん恒例の蜘蛛の巣オーケストラ。今では専用の指揮棒を最初から持参するようになり、もはや必須装備となっている。ただ、今日は蜘蛛たちも雨の予感を察しているのか、いつもより演奏は控えめ。おかげで歩きやすく、静かな森歩きを楽しむことができた。 山頂からの景色は予想通り一面の靄。遠くまで見渡すことはできなかったが、白く霞んだ景色には晴天の日にはない幻想的な美しさがあった。山々が水墨画のように重なり、雨の日ならではの絶景を見せてくれた。 やがてミストのような細かな雨が降り始めたため、少し足早に下山。本当はもう一座おかわりするつもりだったが、今日ばかりは無理をせず中止することにした。 晴れた日の大展望も良いけれど、雨を待つ山の静けさと、しっとりとした空気に包まれた今日の山歩きもまた格別。天気予報に負けずに出かけて正解だった一日だった。