04:01
8.6 km
708 m
秋のプチ遠征・和歌山編第2弾+α☆今日も迷わず度会へ!晴天の「わたらい7」牛草山
牛草山・神岳 (三重)
2025.11.24(月) 日帰り
2週間前同様、今回もプチ遠征の帰阪日に日帰り圏内まで戻ってもう1座!プチ遠征+αです! 訪れるのは性懲りもなく今回も三重県度会町。前回登った神岳のすぐ隣りの山。牛草山です。もちろん「わたらい7」☆ というわけで…おはよーございます( ´ ▽ ` )ノ11/24、朝です! 奥伊勢PAを5:40に出発し6:10、駐車地の正伝院に到着。天候は今日も晴れ!しかし昨日と違うのは風が強くて寒いっ!昨日の朝が11℃、今朝は5℃しかありません。 6:30に出発。道標に従い舗装路を10分ほど登った先に牛草山登山口があります。 取り付きから結構荒れてます(~_~;)折れ枝が散乱していて登山道は不明瞭。しっかりマーカーが付けられているので、とにかくマーカーだけを頼りに斜面を登って行く。ずっとこんな感じだったらヤダなぁ…なんて思っていたんですが、状況は少しずつ改善。しっかりとした明瞭な登山道になりました。まずは一安心。 丈ノ九峠を越えしばらく進むと稜線に乗る。ここからはアップダウンを繰り返し、いくつものピークを越えながら牛草山山頂を目指すことになります。 出発してからおよそ1時間、1つ目のピーク「山の神」に到着。本線から外れ、左の斜面を登ったところが山頂です。木々に囲まれ展望はありませんが、ここには山神を祀った石標があります。しっかりお参りしておきましょう。 尾根を緩やかに下り、急斜面を登り詰めたところが浅間山のピーク。山の神からおよそ20分、本日2つ目のピークです。この山頂も展望はありませんが、大日如来の石仏が2つあります。いずれも智拳印を組んだ金剛界大日如来。大日如来は真言密教を象徴する仏様。この山は真言密教と関係があるのかな?それとも修験の山なのか? さらにひと登り。浅間山からおよそ10分で、本日3つ目のピーク、虎ヶ岳に到着。もちろんここも展望はナシ。疎林の広めの山頂です。 歩いていると少し開けたところがありました。ここでほんのちょっとですが今日初めての展望。遠くに見えるのは局ヶ頂ですね。さらに進むと牛草辻に到着。稜線伝いに神岳に向かうこともできます。ここからは山頂尾根を辿って進む。 広い疎林の斜面に出ました。見る限り全く難しい斜面ではありません。しかしこういう所こそ要注意!道迷いが多いんですよ!広い疎林の斜面はどこでも自由に歩けるでしょ?なんとなく進んで行って結果的にルートを見失うことが多いんです。特に下りは勢いで下っちゃうと、とんでもない方向に進んでしまうこともある。こういう所はとにかくマーカー。マーカーを絶対に外さないことが大事です。 疎林の斜面を登り切ったところが平谷のピーク。虎ヶ岳からおよそ15分。本日4つ目のピークです。広い丘のてっぺんという感じの山頂ですが、当然ここも展望はありません(^_^;) 平谷のピークを越えて、下る、下る、下る…めっちゃ下ります(>_<)ルートがピストンの時は復路のことも考えながら歩くんですが、こういう長い下りは萎えますよね。うわー、復路はこれを登るんか…って。 下り切ったら今度はだらだらと登り返す。登り返した先が牛草山西峰のピーク。平谷からおよそ15分、牛草山西峰に到着です。石が散在するピークにはもちろん展望なんてものはありません! そうそう、この石や岩なんですが、これは堆積岩ですね。ほとんどが砂岩だと思います。地質的には秩父帯と四万十帯の境目辺りで…非常に微妙なんですが、地図で見るとおそらく秩父帯の堆積岩だろうと思います。四万十帯だと石灰岩質の岩も多いんですが、秩父帯だと珪酸質の岩が中心。しかしチャートはほとんど見られませんね。見る限りほとんどが砂岩です。 西峰からは細い尾根を歩き、緩やかに登って…西峰からおよそ15分、出発してからはおよそ2時間15分、牛草山山頂に到着です!*\(^o^)/* 狭い山頂ですが、山頂標示とベンチと…そして待望の展望があります! 青い空、青い海!入り組んだリアス式の海岸線です。太平洋ですねー!手前に見えるのは南伊勢でしょう。五ヶ所湾かな?その外側は英虞湾ですね。志摩です。 山人っていつも山ばかり見ているように思われがちですが、実は意外と海が好きなんですよ!私も時々無性に海が見たくなる。瀬戸内海の見える山はよく訪れますし、わざわざ日本海を見に行くこともある。でも太平洋ってなかなか難しいんですよ。鈴鹿から見る海は伊勢湾ですしね。広々とした太平洋を眺めようと思ったら、これはもう和歌山県紀南地域か、三重県の東紀州地域辺りまで行かないとどうしようもない。太平洋って結構遠いんです(^_^;) 少し風がありますけど、お日様サンサンでそれほど寒くはありません。海を眺めながら休憩しましょう(^^) 今日の休憩のお供は、尾鷲市の老舗和菓子店「朝日饅頭本舗」の栗どら「おーとっちょー」です!「おーとっちょー」とは尾鷲弁で「びっくりした」とか「驚いた」という意味。 栗がたっぷり入った餡が美味しいのは当たり前。それより生地が美味しいですね!さすが老舗のどら焼きはコンビニどら焼きとはレベルが違います!まさに「おーとっちょー!がいなもんじゃにゃー!(びっくりしたぁ!すごいなぁ!)」って味でした(^^) 15分ほど休憩して下山開始。一度通った道なので、下山は快調そのもの!懸案だった平谷への登り返しもなんとか乗り切り、虎ヶ岳のピークはトラバースで迂回。気温も上がって体も暖かくなってきて動きも軽い! 牛草山山頂からおよそ1時間30分、無事に正伝院まで戻って来ました*\(^o^)/* まずは牛草山の総括から。 悪い意味ではなく、まさに典型的な田舎の低山といった風情です。でもこういう山は全然好き! 序盤で結構斜面を登り上げ、稜線に乗ってからはアップダウンを繰り返しながら緩やかに標高を上げて行く。15〜20分くらいの間隔で次々にピークが現れ、飽きることなく歩くことができます。そしてそのピークがそれぞれ個性が違うところがまたいい。山の神には山神が祀られているし、浅間山には大日如来の石仏がある。虎ヶ岳は雑木林のピークで、平谷は小高い丘のてっぺんのよう。 行けども行けども同じようなピークばかり続く山もありますが、これだけ個性的だと展望がなくても面白い(^^) そして焦らしに焦らされたところで辿り着いた牛草山から望む青い海、青い空!これで歩いて来た苦労が全て報われる。 ヤッタァ〜*\(^o^)/*込み上げる達成感!…しかしこれはまさに牛草山の術中にはまっているわけで…私は山を歩いているつもりでしたが、もしかしたら牛草山の手のひらの上を歩いていたのかもしれません。たくさんの展望のないピークは、この一瞬のための伏線だったのかもしれないですね(^^) いやー、なかなか奥が深い山でした☆ 「わたらい7」も気がつけばこれで5座。あと2座は国束山と倭ノ姫山。どんな山かはわかりませんが、完登を目指しているわけでもないのでゆっくり行きます。来年に1座、再来年に1座って感じかなぁ…あ!来年のこと言うと鬼が笑いますね(^_^;) さあ、それではお昼ご飯を食べに行くとしましょう!2週間前は贅沢海鮮ランチでしたが、今日は地元ラーメンをいただきます! 訪れたのは「虹橋食堂 大乃木坂店」。三重県を中心に展開する「あじへい」と同じ企業が運営するお店です。 「あじへい」は地域密着型のラーメン屋さん…というよりイメージはファミリー中華かな?訪れたことはないんですが、お店を見かけたことはあります。TVで紹介されたほどの、三重県民では知らない人はいない人気店です。 「虹橋食堂」はその分家というか、姉妹店というか…メニューもあじへいとほぼ一緒。しかし口コミでは「あじへいより美味しい!」との高評価!期待値も爆上がりです! 開店直前に到着して、開店直後に入店。次々とお客さんがやって来て賑わい始める。さすが人気店! 注文はデフォの「虹橋中華そば」…麺大盛り設定がなかったので、これに単品で炒飯をプラス。程なく着丼。 スープは鶏ガラと豚骨のWスープに魚介と野菜の和風スープ。背脂を浮かした醤油スープです。まずは一口…ん〜〜〜、普通…(~_~;) トッピングは煮卵に豚の細切れと白菜。そしてネギ。口コミでは「ラーメンに白菜は珍しい!」とか、「白菜たっぷり!」なんてのを目にしましたけど…残念ながら私は奈良県民のソウルフード、天理ラーメンが大好きなんですよ!白菜の乗ったラーメンは食べ慣れている。しかも天理ラーメンの白菜の量は尋常じゃない!正直量だけで言えば天理ラーメンの1/3…いや1/4くらいかな?これで「白菜たっぷり」と言われても…(ー ー;)麺も普通…さらに炒飯も普通… 良くも悪くも個性がない。しかしこれはファミリー中華という形態では仕方ないのかもしれません。子供からおじいちゃん、おばあちゃんまで、誰もが美味しいと思う平均的な味を突き詰めた結果だと思うのです。 誤解しないでください。決して美味しくないわけではないんです!勝手に期待値爆上げしてハードル高くした私が全部悪いんです! 私はラーメンに際立つ個性を求めがち。例えば前々日に食べた「らーめん楽」の熊野牛らーめんとまぐろ丼。こんなのはこの店でしか食べることができません。まさに唯一無二です。天理ラーメンだって全国どこを探してもこんなラーメンはない、というほどの強烈な個性。そんな唯一無二のラーメンが好きなんですよ。そうなると「普通」を突き詰めたラーメンは、私にとってはただの「普通」になってしまう… ラーメンも山と同じで奥が深いなぁ…ありがたく満腹です。ごちそーさまでした(^^) さ、これで終わりかと思いきや、今日はまだまだ終わりません!2週間前に贅沢海鮮ランチをいただいた鈴木水産は、実は虹橋食堂の目と鼻の先なんですよ!交差点の角に虹橋食堂があって、交差点を曲がった隣りの隣りくらいが鈴木水産。車なら秒で移動できる。なんなら歩いてもすぐそこです。 というわけで鈴木水産に移動。帰宅後のビールのアテを探します!ちらっと食堂を覗く…わぉ!お昼時ということもあってスゴい人!めちゃくちゃ待ってる人がいる!こりゃ30分…いや、下手すりゃ1時間待ちですね(^_^;) 私はひたすら惣菜を物色。購入したのは「サーモンハラス塩焼き」、「まぐろ角煮」、そして忘れちゃならない究極のチーちく、新兵衛屋さんの「カマンベールチーズ入りちくわ」!これ、なんと全て¥300!3つ買って1000円でお釣りが来る!ありがたい*\(^o^)/* 無事帰宅。ビールを飲みながらYAMAPの編集をする。バッチバチに温めた「サーモンハラス塩焼き」をいただく。脂とろっとろ、身はふわっふわ、皮はパリッパリ!めっちゃ美味いやん!(≧∀≦)やっぱりサーモンはハラスに限る!ここが一番美味い!これが300円なんて信じられません!甘辛く煮たまぐろは旨味たっぷり! そしてなんと言っても新兵衛屋さんのチーちく!チーちくの味なんて想像できる…チーちくなんて所詮チーちくでしょ?…なんて思っているあなた!これを食べたらチーちくの概念覆りますよ!チーちくってこんなに美味いのか!?と唸ること間違いなし!これはまさに究極のチーちくです! 食べ物に相当な行数を費やしてしまった…(^_^;)でも食べることは旅の大切な楽しみの一つですから、どーかご勘弁を!というわけで、今回の旅の総括をしておきます。 とにかく熊野那智大社!ここはめちゃくちゃ良かった!古の姿をそのまま今に伝える熊野古道、中辺路…大門坂…そして飛瀧神社、那智の滝…素晴らしかった。目に映る風景全てが日本古来の信仰、歴史、文化そのものです。 妙法山、そして翌日の牛草山…山もしっかり歩くことができたし大満足です(^^) そしてなんと言っても「食」!熊野牛らーめん、人生最高のまぐろ丼、地物の新鮮な魚、ご当地ファミリー中華、コスパ最高の魚のお惣菜…熊野三山参詣に託けて、実は美味しいもの巡りは旅の最大の目的の一つでした。 7月の熊野本宮大社参詣から11月の熊野速玉大社、熊野那智大社…短いようですけど本宮大社を訪れるために、何年もかけてたくさん大峰の山を歩き続けましたから…振り返れば長い旅だったなぁ… 「蘇りの地」で私は甦られたのか?それは正直わかりませんが、今回の熊野三山参詣の旅で私は新しい場所を知った…新しい山を登った…ご当地ならではの美味しい食を知り、今まで見たことのない風景を目にした…それがこの旅の全てです。 甦ったかどうかはわからない。でも明日へ向かう強い力をいただけたのは確かです!知らない場所に行ってみたい…知らない山に登りたい…知らないところにはとんでもない美味しいものがあるかもしれない…見たこともないような心震えるような風景に出会いたい…そんな気持ちを「甦り」と言うのであれば、私は確かに甦ったのかもしれません。 人生は長い長い旅だと言います。その「旅」の意味を、熊野三山から教わったような気がしています。これからも私の長い長い旅は続きます。旅することで私はまだまだ変われる…私はいつだって甦ることができるのです。 熊野三山の神々に感謝です。