白馬岳登頂! 戻る 次へ

秋の白馬連峰テント泊!!の写真

2020.10.03(土) 13:07

白馬岳登頂!

この写真を含む活動日記

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14:30

26.6 km

2482 m

秋の白馬連峰テント泊!!

白馬岳・小蓮華山 (長野, 富山)

2020.10.03(土) 2 DAYS

今回も週末を利用してまた北アルプスの山に登りたいと思った。北アルプスは山が沢山あるのでどこにしようか悩んだが、紅葉が良いらしい栂池高原からピストンでの白馬三山をターゲットにした。直前の天気予報は土曜は晴れ間も出るが、日曜は前線が近づいて天気が悪くなるというもの。今回はテントだが一泊のみ、荷物は前回の3泊分よりも大分軽くなるのではないかと思っていた。ところが白馬岳山頂宿舎にテント場の予約の電話したところ小屋は9/27に閉じてしまったとのこと。水を下から積んでいかねばならなかった(すぐそばに白馬山荘があったのだがうっかりしていた)。 紅葉はまだピークを迎えていないようだったが十分綺麗だった。今回はあまり天気に期待していなかったが1日目後半には晴れ間がのぞき、素敵な夕焼けショーを満喫することができた。 【1日目】 新宿発の深夜バスに乗って午前6時に栂池高原のバス停到着。すぐそばにあるロープウェー乗り場に並ぶ。前にはすでに30人ほどいただろうか、しかし後ろにどんどん長蛇の列ができていく。7時に営業が開始され、ゴンドラリフト・イヴに乗り込み、その後栂池ロープウェイに乗って、8時ごろ上のロープウェイステーションに到着。近くのビジターセンタ―で水2リットルを積み山行開始。天狗の原までの登りを時折姿を現わす白馬三山をモチベーションにしながら進む。木道の整備された天狗原で一休みし、乗鞍への登る。デカい岩がゴロゴロした道をそこそこ重いお荷物を背負ってバランスを取りながら登るのは結構消耗した。だだっ広いハイマツ帯の中にある乗鞍山頂で一休みしたが、白馬大池山荘までこの嫌な岩歩きだった。大池の周囲には紅葉の進んだ部分もあって、目を楽しませてくれた。 大池を過ぎ、小蓮華岳への登りが始まる。だんだん風が強くなりはじめ、ウィンドウブレーカを羽織る。小蓮華岳への稜線は稜線自体も良い感じなのだが、北西側斜面の紅葉が美しかった。ピークは来週くらいかな。そして尾根の反対側には先ほどよりもより大きく姿を現す白馬三山。この景観を楽しみながら小蓮華岳へ。小蓮華岳では、さきほどからの西側斜面の紅葉もキレイだったが、北側に延びる針が岳~雪倉岳の稜線がよく見え、白馬岳への尾根道も良く見えた。少し休憩。 三国峠まで長池周辺の紅葉を見ながら下って、白馬岳への登り風もある中意外と長かった道を登って午後1時山頂到着!杓子岳・白馬鑓ヶ岳とその南へ続く後立山の稜線、劔岳と立山連峰など景色を楽しんだ。風もあったので早めに山頂を後にしテント場を目指す。すぐに白馬山荘が見えた。そうか、ここの小屋で水を調達すればよかったんだ。本日最高峰を登り切った後ではもはやどうでもよいことなのだが。山荘を横目にさらに向こうにある山頂宿舎テント場に午後2時頃到着。トイレも近く、なかなか良い感じだった。水道の蛇口があったので試しにひねってみるとスーっと水が出てきた。 風のある中テントを設営して考えた。明日はきっと天気が悪くなる。今日はまだ少し体力と時間に余裕があるし、杓子と白馬鑓へ行けるところまで行ってみよう。サブザックに必要なものだけ入れて出発。一度かなり下ってから杓子へ登っていると、杓子・鑓方面からの登山者数人とすれ違った。この時間から杓子・鑓方面へ向かうのは今日は僕だけだったようだ。杓子岳への急登を登って午後3時頃山頂到着!傾斜が西と東とで非対称に尖った白馬岳が大きく見えた。このとき西側に青空が見えだした。これは行ける。白馬鑓を目指す。杓子岳の稜線を鑓方向へ歩く。途中にデカい糞を見たが、あのサイズは熊だろう。全く植生のないこんなところまでどんな用があってくるのだろう(我々もそうなのだが…)。ここの稜線も東がすっぱり切れている。山頂なんかいつ東の斜面が崩壊してもおかしくない感じで、この稜線沿いの道は危険な芳香を放つ。 杓子岳と白馬鑓ヶ岳との間の鞍部に下って鑓ヶ岳へと登る。途中唐松岳から不帰キレットを超えてきた人たちとすれ違った。向こうからみる白馬の山々の光景に感動したとのこと。いつか行ってみたい。登っている間どんどん天候が好転し、ほぼ見渡す限りに青空が広がった。白馬岳を中心とした眺めが抜群に素晴らしかった。そして午後4時前に白馬岳鑓ヶ岳山頂へ!ここからも眺めが素晴らしく、白馬岳や杓子岳はもちろん、南側の北アルプスの山々が良く見え、遠くには槍ヶ岳も見えていた。 もっと長く山頂にいたかったが、時間も時間だしと引き返す。ここから先は陽がだんだんと傾き始めており、山の風景も光の彩と角度に応じて徐々に変化する。帰りは常に白馬岳へ向かって進むので常にその変化を楽しむことができた。杓子岳のトラバースを終えるころ、本格的な夕焼けが始まる。夕日を見ながらテント場を目指す。夕日に照らされた白馬三山のアーベントロートは素晴らしかった。夕日を背にした劔岳・立山の稜線も何と美しかったことか。日没時には没した太陽に向かって思わず手を合わせてしまった。そして日没直後の雲の色彩の変化。これは神の芸術というほかない。どんな美術館にいってもこの日のこのトワイライトタイムに起こった美しさを鑑賞することはできない。人類の創造をかる~く超越している。 テント場に戻るとテントの数がかなり増えていた。テントに潜り込みバーナーでテント内を温めつつサラダチキンでビールを楽しむ。今日の夕飯はトマト味が強く辛目のバターチキン。テントの通気口から空を見ると星が出ているようだった。外に出てみると星は出ているが月が明るすぎ、星空撮影はうまくいかなかった。焼酎を飲んで就寝。 【2日目】 翌朝はちょっと遅めに4時起きにした。朝食を取ってテント内でパッキングをして外に出てみる。前線が近づいているのだろう、曇っていて風がある。しかし昨日杓子と白馬鑓を登ってしまっていたので今日は基本下山するだけ。気は楽だった。白馬三山は雲がかり。昨日登っておいて本当によかった。午前5時半、ガスに包まれた白馬岳山頂に向かって歩き出す。白馬村、妙高・戸隠方面に雲海が出ていた。天気の悪化が気がかりで先を急ぎたかったが時折現れる紅葉にいちいち足をとめる。また今日は東側の雲海が良く、雲海の上にエンジェル・ラダーの光が差し込んでいて美しかった。白馬大池に着くころ雨がポツポツと降り出した。上空はまだ明るく大雨にはならない気配だったのでそのまま歩いた。ここから先は例の乗鞍のデカい岩の道。本降りになる前に乗鞍を下ってしまいたい。必死に岩の道を行き、乗鞍山頂を過ぎ本格的な下りへ。結構膝に来るな~この道。少し雨で岩が湿っていて一度滑って転倒。白馬乗鞍に少し苦手意識を感じる。木道の天狗原を歩きベンチで少し休んで最後下って10時頃ロープウェーステーションに到着。雨は最後まで本降りにはならなかった。 午前11時前に栂池高原のロープウェーステーションに着いた。午後4時のバス時間まで大分時間がある。まず風呂に行こう。すぐ近くの「栂の湯」を訪ねたが何と温泉をとじてしまったとのこと。この辺で一軒だけやっている温泉を紹介され、5分くらい歩いて温泉「栂の森」へ。混んでいると思ったが全然空いていて快適だった。入浴後そこで一杯ビールを頂いて、食事をするために再びロープウェーステーション方面へ向かう。ロープウェーステーション近くの小洒落たお店で信州そばと日本酒「大國」を頂く。あまりお洒落な店で頼むものじゃないのだろうが。何か物足りなく、近くのお店で信州そばをハシゴ。家族へのお土産を買ってもまだ時間があったので、バス停近くのカフェでビールとワインを飲んで時間をつぶした。 午後4時10分発のバスに乗り込んで無事に帰宅。北アルプスシリーズ第二弾、白馬連峰も大変印象深い山行となった。雪が降る前に第三弾行けるかな。行きたいな~。