【登山道に咲く花】
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2020_06 浦臼山~樺戸山~隈根尻山 (ピストン)の写真

2020.06.06(土) 09:29

【登山道に咲く花】 ノウゴウイチゴ。

この写真を含む活動日記

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07:10

15.3 km

1221 m

2020_06 浦臼山~樺戸山~隈根尻山 (ピストン)

神居尻山・ピンネシリ (北海道)

2020.06.06(土) 日帰り

助さんと約束していた樺戸連峰への山行に出かける。 8時に浦臼町役場で待ち合わせ、珍しく助さんがちょっと遅れて到着。 合流して登山口に向かう。 樺戸の山に入るのは三年ぶりになるが、ガタガタで倒木もあった登山口までの道が砂利で整地され道路脇も刈り払われて快適になっていた。 登山口には既に3台の車が止まっていた。 準備を整え8:30登山口を出発する。 最初に訪れたのは10月で木の葉も色付き出し始めた頃で、ひっつき虫が体中にひっついて難儀したのをよく憶えている。 登山道を歩いているとカサカサカサと音がして小動物が動くのが見えた。 最初リスかと思ったがピーピー鳴いているので雛鳥だとわかる、雛の傍に居た親鳥を見てビックリ、なんとエゾライチョウだった。 直ぐにカメラを手に持ったが後の祭り、エゾライチョウの親子は笹薮に消えて行った。 初っ端からエゾライチョウに出会うとは幸先がいいぞ。 トタンの案内看板が健在なのを確認しチェックポイントの反射板を通り過ぎると、ここから少し勾配がきつくなる。 道路沿いにはタニウツギをはじめスミレなど春の花が咲き誇っている。 前回訪れたときは花が終わった秋だったのでわからなかったが、なかなかの花の山だ。 ライオンズクラブの記念碑に着く、銅板の枠が腐食して錆だらけになっていた。 助さんが前に来たときは、もっとキレイだったらしい。 9:53浦臼山到着、軽く休憩して樺戸山に向かう。 昔は山頂まで車で来れたというだけあって広々とした道で歩きやすい。 助さんの話だと樺戸山まで繋がる予定だったらしいが頓挫してしまったらしい。 歩きやすかった元車道の登山道が終了するあたりに樺戸山への方向指示標識があり、ここから本格的な尾根歩きとなる。 先週の西野の山に比べて、ここは花粉の飛散量が少ないようで鼻も快適な状態だ。 アップダウンを繰り返しウグイスのさえずりを聞きながら尾根を進む。 足元にはハクサンチドリやカラマツソウ、山道脇にはムラサキヤシオにヤマザクラ、谷側に目を移せば新緑の渓谷にチラッと残った残雪、この季節の樺戸連峰もなかなか良い。 やっと樺戸山が見えたあたりで下山してくる男女二人組、助さんが「隈根尻まで行ったんですか?」と聞くと「行ってきました」という返事が返って来た。 そんな会話をしてすれ違ったのだが、女性をどこかで見た気がして立ち止まる。 そうだ、YAMAPでフォローしてるともちんさんに似ている。 「人間違いだったらごめんなさい」と言って再び声を掛けると正解だった。 最近、YAMAPに活動報告されていなかったのでどうしてるかなと思っていたが、山は続けられているようでうれしかった。 11:25樺戸山に到着、薄曇りだった天気も青空に変わった。 山頂には3年前に作った山頂標識がまだ残っていた。 ダイソーのペラペラ板で作ったので多少バラバラにはなっていたがまだ健在だった。 バラバラの山頂標識をパズルのようにはめて写真を撮る。 新しい山頂標識が出来たのでお役御免ということで撤去しザックに仕舞う。 風が出て来たので笹を風除けに腰を下ろし休憩とする。 保冷剤を入れて冷やして持ってきたノンアルのビールで助さんと乾杯する。 助さん、山ではビールは初ということで喜んでくれた。 重い思いをして持ってきた甲斐があった。 新しい山頂標識で記念写真を撮り、いよいよ未踏の隈根尻山へと向かう。 隈根尻には助さんはピンネシリから登っているが、このルートは初とのこと、笹刈りされた情報を聞いて二人で狙っていたルートだ。 ここの笹は太くて高く、笹というより竹といった感じで、開削の苦労が伺える。 開通までに何日かかたんだろう、その大変な作業を思いながら感謝して進む。 勾配が急で刈り払った笹が残っている為滑りやすいので転ばぬように気を配りながら下る。 下り切ったコルから仰ぎ見る隈根尻山頂までのルートも急登だ。 登り始めると南の方向に三角山が見える。 十戒の海が割れたシーンのような笹藪を切り開いた開削道を登っていく。 ここも刈り払いで残った笹で足元が滑り登り辛い。 ようやく笹原を抜けると谷側にポツポツとシラネアオイが咲いており谷筋には雪がまだ残っている。 山頂手前に今は廃道となったピンネシリ山へ向かう山道との分岐に着く、そこから少し進み12:20隈根尻山山頂に到着。 樺戸山からの平均コースタイム40分のところ、おおよそ20分で登り切った。 山頂には浦臼山同様に立派な方位石盤と樺戸山より時代を感じる山頂標石が斜めに傾いて建っていた。 助さんが傾いた標石を真っすぐに直したいというので手伝う。 標石を真っすぐに修復してから山頂看板をもって記念撮影をする。 山頂標石の直ぐ後ろには三角点があり、因みに点名は「熊根知山」。 一通り写真を撮り終えて、ここでやっと昼食をとる。 家から持ってきたお手製の山ウドの漬物をおかずにおにぎりを頬張る。 お腹を満たして下山する。 樺戸山の登り返しの方がきつく、汗だくになりながら樺戸山に戻ったのが13:35、復路の方が10分近く時間がかかった。 本来であれば、もう夏山モードの体になっているところだがコロナ禍だったこともあって、まだ体が出来上がってない。 それでも先週、助さんと一叩きしておいたので少しは良い。 アップダウンを繰り返し今回も自然とソーシャルディスタンスになりながら助さんの後ろを付いて下る。 なんだかんだ言っても下りは早い14:45浦臼山に戻り軽く水分補給してザックザック下る。 下っているとライオンズクラブの記念碑のところに単独の男性が居た。 親切な助さんは「ここは山頂じゃなくて、山頂はもうちょっと進んだところだよ」と男性に教えている。 助さんとタケノコの生育調査をしながらズンズン下る。 往路でエゾライチョウが現れた辺りを下っていたら、なんとまた現れてくれた。 助さんは気づかず歩いている。 助さんに声を掛け今度こそとカメラを手に取り、特ダネを狙うマスコミの記者のようにエゾライチョウの後を追う。 カメラがオートモードになっていたせいでシャッターボタンを押しても、照準が合わないのかなかなかシャッターが切らさらない。 そうこうしているとエゾライチョウが飛んで木の枝に乗った。 「うわっ!飛んだ!!」と驚き、慌てて飛び乗った木にカメラを向けたときには時既に遅し、またエゾライチョウは森の中に消えて行った。 子連れだったので、子供を残して逃げるとは思っていなかったので不意をつかれた。 雛も日ごろから訓練されているようで、親鳥に気を取られている隙に既に隠れてしまい鳴き声一つ出さずに息を潜めている。 二度も出会えたのに後ろ姿のみの写真しか撮れず、しかもピンボケぎみという結果に終わった。 それでもエゾライチョウが飛ぶ姿を見れただけでもラッキーだったと前向きに納得して再び登山道を下る。 登山口が近づく頃、往路では乾いていた道が、雪解け水でグチャグチャになっていた。 15:40無事登山口に到着する。 下山後は、浦臼温泉で汗を流す。 コロナ前は下山したら温泉というルーティーンが当たり前だったが、温泉もしばらく自粛していた。 「やっぱり登山後の温泉はいいなぁ~」と何気ない日常が幸せなことなんだとしみじみ考えながら温泉に浸かる。 しかし宣言は解除されたがウィルスが消えたわけではない。 助さんとはここで別れ、これまで通りに気を緩めずマスクを着けて真っすぐ帰路に就いた。