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赤岳、横岳、硫黄岳、阿弥陀岳、テン泊で行って来ました。の写真

2018.08.28(火) 07:00

この写真を含む活動日記

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20.5 km

2231 m

赤岳、横岳、硫黄岳、阿弥陀岳、テン泊で行って来ました。

八ヶ岳(赤岳・硫黄岳・天狗岳) (山梨, 長野)

2018.08.27(月) 2 DAYS

今シーズン初めてのテン泊で八ヶ岳縦走してきました。 ゆるテンの予定で縦走路を2分割して登ろうと考えていましたが、晴れは今日まで。明日からは曇りの予報。予定を変更し、初日に赤岳、横岳、硫黄岳まで一気に縦走し、翌日は朝のうちに阿弥陀岳をピストンすることにしました。 美濃戸からテン泊予定地の行者小屋までの登りは、コースタイム2時間、標高1760mから2350m。登り600mですが、キツかった。久々のテント背負っての山行であり、行者小屋についた時には心折れてしまいました。 テントを設営し、アタックザックを背負い行者小屋の前を歩いていると、なんと職場の山ともさんから声をかけられました。 この山ともさんはこの前も太郎山に一緒に登っていただいた山の先輩です。 休暇中、車中泊しながら八ヶ岳山塊をピストンで気の向くまま登る予定だという話は聞いていましたが、前日連絡がとれなかったので、赤岳で会うことはないだろうと思っていました。 一人だったら元来怠け者の自分は、疲れたので今日は赤岳だけにしようかと思い初めていたところ、力を貰いました。元気出ました。 折れていた心も赤岳登頂時の時間と体調で縦走するか決めようと思う事が出来ました。半分復活です。 赤岳の登りは、相方の希望で比較的緩やかと思われた地蔵尾根から登りましたが、やはり鎖、階段のある急登。 しかし、リュックも軽くなり、体調も復活。赤岳、横岳、硫黄岳への稜線を見たら折れていた心も完全復活できました。途中素晴らしい富士山見れました。 赤岳山頂は平日という事もあって空いていました。素晴らしい眺めと言うしか言葉がでません。360度の眺望。八ヶ岳ブルーに恵まれました。来て良かった。 今日も車中泊で、明日もどこかの山に登るという山ともさんとは地蔵の頭でお別れし、いよいよ横岳、硫黄岳への縦走です。 岩場、鎖場、階段のオンパレードでしたが、高度感はあっても、大変良く整備されていて、難易度はさほどでもなかったかなという感じです。体全体を使ってよじ登る好きなタイプの山です。 ヤマップ地図の横岳の位置はずれており、山名板も見つからずがっかりしましたが、確か誰かのレポで山頂の位置がずれていると書いてあった事を思いだし、気をとりなして岩場を進むと横岳到着。立派な山名板ありました。 ここから硫黄岳への稜線の眺めは、岩場を少しこなすと、これまでの岩場の景色からやさしい丸みをおびた、緑の映える景色となります。 硫黄岳山荘からの登り返しは緩やかに見えますが、重いリュックを背負ったダメージか何気にキツかったです。しかし登りながら、また振り返っての稜線の景色は、美しいとしか言いようがありませんでした。前を見ても後ろを見ても心が癒されました。 硫黄岳山頂は丸みを帯びた広い台地上で山塊の分岐になっています。 ここからの眺めも、北八ヶ岳の山々が見渡せる素晴らしいものです。 赤岩の頭までの稜線上には、硫黄の跡なのか那須の茶臼岳に似た、宇宙空間のような白と黄色そして稜線の緑。空の青のコントラストが美しい所があります。 そして、赤岩の頭からの眺めは最高。今まで登ってきた稜線がキレイに見渡せます。 赤岳鉱泉までの下りは、赤岩の頭2656mから赤岳鉱泉の2300mまで標高差360mを延々と下ります。長かった。 赤岳鉱泉は、レポやガイドブックにあったお洒落な山小屋。 ここではステーキも食べれるそうです。お風呂も入れるし今度はここに泊まりたいと思いました。 赤岳鉱泉から行者小屋は標高差50mですが、途中に登ってからの下りで標高差以上の疲労感がありました。マムート階段見れました。 行者小屋到着は16時半。初日は、テント設営の時間を含めて10時間半の縦走となりました。 夕方、夕食時、ガスストーブが着かないアクシデントがありましたが、固形燃料でやりすごし、重い思いをして運んだお酒も十分堪能。アルコール度数の高い缶チューハイは女峰で会ったリーダーさんが教えて下さったとおり、常温でも美味しかった。 2日目の朝は昨日からずっと見ていた阿弥陀岳。 阿弥陀、赤岩への縦走も考えましたが、ガスが酷く雨も心配されるので断念。 ピストンにし、帰りの時間を早めました。 阿弥陀への登山道はコルまではなだらかでしたが、その後は、急登、ガレていて少し怖かったです。山頂ではガッスガス。 残念ながら眺望は全くありませんでしたが、前日に沢山阿弥陀岳を見れたので、登っただけでよしとしました。初日に男前縦走しておいて良かったです。 行者小屋までの帰りはリュックも軽くなり疲労もなく、快適に歩けました。 下りとは言え、重さを軽くする事も大切だと反省。 途中雨が降りそうでしたが、美濃戸まではなんとか持ってくれました。 実力からすれば少し欲張りな山行でしたが、初日は天気に恵まれ素晴らしい山行。職場の山ともさんにも会え、今シーズン我慢していたテント泊も出来て、忘れられない1日となりました。