お花シリーズ 16 ヤマハハコ 戻る 次へ

深き山々 百名山38 39座目/荒川三山・赤石岳の写真

2018.08.08(水) 16:14

お花シリーズ 16 ヤマハハコ

この写真を含む活動日記

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23:08

27.7 km

3199 m

深き山々 百名山38 39座目/荒川三山・赤石岳

荒川岳・東岳(悪沢岳)・前岳・中岳・赤石岳 (長野, 山梨)

2018.08.08(水) 3 DAYS

今年のお花の山はずっと行ってみたかった赤石岳 荒川三山とセットで行ってきました。 畑薙第一ダム夏季臨時駐車場でtakaさんと合流し、 東海フォレストの7:30の送迎バスに乗り込みます。運転手さんの案内を聞きながら、1時間ほどバスに揺られると椹島ロッジに着きました。 途中、「聖岳からゆっくりなお爺さんが赤石岳に向かっている」という山小屋同士の無線連絡が聞こえてきましたが、この時は登山者の安全を守ってくれてるんだなぁ〜としか思いませんでした。 **** 南アルプスの南部 深~い深~い山の奥 南アルプスの奥深さを実感し 様々な人との出会いがあった山旅になりました。 コースは1日目に椹島からスタートし千枚小屋で1泊 2日目に赤石岳避難小屋まで縦走し 3日目に椹島まで下山する2泊3日のコースです。 東海フォレストの送迎バス利用なので どこかの小屋に1泊する必要があります。 南アルプスは寝具を持参すると宿泊料金が安くなりますが、ここは割り切って2日とも小屋泊。軽量化で行きます!CT長いですもんね~💦 今回もまた台風と重なり、コース変更も考えましたが椹島はなんと快晴☀️樹林帯なので強風は大丈夫ということで予定通り決行です。 登り始めると青空はすぐになくなってしまい 6時間半かけて千枚小屋に着いた時には どど~んと見えるはずの富士山もガスの中・・・ 年のせいか、長時間の運転で寝られていないからか 最近高山病になりやすくて・・ お酒は控えめにしておきます 翌朝の富士山に期待しながら眠りにつきました。 夜中大きな音で目が覚めます だれか転落した様な音 2階で寝ていたのは私達だけなので まずお互いの安全を確認 全員無事です😊 何事かわからないまま 倒れている人はいない様なので ひとまず屋外のトイレに行くと 男性がうずくまっていました 大丈夫ですか? 声をかけると 大丈夫との返答 だいぶお酒を飲んでいる様子です まぁ、命には別状なさそうなので^ ^ 小屋に戻るとほかの登山客の人達も 静かにざわざわしています 別パーティの男性の方と相談して 小屋の方にはお伝えする事にしました ヘッデンで床を照らすと血痕が💦💦 そこそこの血液の量だったので それなりの傷はありそうです あとは小屋の方にお任せして就寝 翌朝・・・ 転落した張本人は小屋のお兄さんでした 今日山を降りて病院に行くとのこと 怪我の具合はわからないけど 笑顔だったので一安心です😊 期待してた富士山は 今日も小屋からは見えそうにありません😭 諦めて悪沢岳に向けて出発〜 少し登ると木々の間から雲に見え隠れする 富士山と赤石岳が見えました😆💕 でも青空もつかの間 百名山38座目の悪沢岳登頂直後 またもやガスに包まれていったのです😩 小赤石岳への登り ガスのため少し先までしか見えません 見えていた岩が近づくとまた次の岩が見える いったいどこまで登ればいいのか・・・ 息がきれます。 NONさん「今何メートル?」 takaさん「んー何メートルだと思う?まだ2千…」 私 NONさん 「えー!!!まだ3000メートル来てないの???」😱 NONさんがtakaさんに何度も何度も標高を確認し そのたびにがっかり。 やっと登った小赤石岳ももちろん眺望なしでした 荒川三山最高のビューポイントも 稜線の空中散歩も そして百名山39座目の赤石岳山頂も すべてガスの中・・・ お花畑に元気をもらいながら歩いた道のりですが おかげでたくさんの雷鳥さんに出会い (4familyと出会いました♡) 人生初のブロッケンを見ることができました〜😆 赤石岳避難小屋は避難小屋ですが有人です 名物ご主人の素敵な写真と星空観察会 そして気さくな奥さんのハーモニカ♬ 自炊をしてお酒を飲み ほかの登山者さん達とお話ししながら 夜が更けていきました🌙 あ!!! この人を忘れちゃいけなかった💦 初日の送迎バスの無線から聞こえてきた ゆっくりなお爺さん ここで会ってしまったのです もう日が暮れる直前だったと思います ジュースを買おうとしていたお爺さんに たまたま声をかけました。 本当はまだまだ先に進むつもりだったみたいですが 小屋のご主人に引き止められ 赤石岳避難小屋に泊まる事になりました。 ゆっくりお話しを伺うと ビバークしながらここまでやってきたのだそう 昨晩も岩の陰でレインウェアを来て寝たのだとか 昔は行けるとこまで行って テントは持っていても張らずに フライシート?だけかけて (当時は今みたいなテントじゃなかった) ビバークしながら歩いていたんだそう それがお爺さんの登山スタイルでした 話を聞くと面白いんだけど 瓶に入ったコーヒーが出てきたりと 荷物はとても重そうで 今はもっと安全なスタイルに変えた方が いいんじゃないかなぁ〜と思ってしまいました まだ外は暗い3時頃 小屋のご主人にザックを背負わせてもらい その重みでフラフラしながら お爺さんは出発していきました 翌朝 赤石岳避難小屋から見る景色はどれも素晴らしく 最高の景色でした!😆 眼下に広がる雲海 その中にそびえる富士山 そしてご来光 昨日は見えなかった荒川三山 赤石岳は朝焼けにピンクに染まり 聖岳も見えました 名残惜しいですが青空の下下山します 昨日は何も見えなかった赤石岳山頂で しばらく遊んでから先に進むと何か様子がおかしい 早朝に出発したお爺さんが 動けなくなっているらしいのです 先に進むと エマージェンシーシートに包まれたお爺さんが 登山道に横たわっていました 先行していた昨夜小屋でご一緒した人達が 既に適切な処置をしてくださった後でした 怪我もなく会話も食べる事もできる様子で一安心 別の方が赤石岳避難小屋のご主人を呼びに行っておりすぐに小屋のご主人が来られました ヘリ🚁救助を要請することになり 私達はご主人の指示でその場を後にしました (行程に余裕のある方が残ってくださいました) 場所は椹島への登山道の分岐の手前の稜線上 もしあのまま下山していたら 滑落して怪我も免れなかっただろうと思われます ヘリを呼ぶ事にはなったけど お爺さんはあそこで動けなくなって 命拾いをしたんじゃないかと思いました **** 深〜い深〜い山の奥 稜線歩きといっても標高2500mまで降りて また3000mまで登り返す その繰り返し そんな登山道を6〜7時間歩かないと 次の山小屋にたどり着けないという奥深さ そして最後は一気に標高差2000mを下山する さすが南アルプス南部と圧巻でした すれ違う人達もみんな手練れに見える いや実際手練れじゃないと 歩ききれないのが南アルプス南部なんでしょう ワクワクする岩稜にメジャーな山 キラキラしたイメージの北アルプスも大好きですが 今回の山旅で この山深い南アルプスに魅せられてしまいました 下山後の温泉で 赤石岳避難小屋でも下山でもお会いしたご家族と ゆっくりお話ししました まだ小学2年生の女の子が自分の荷物を持ち 標高差2000メートルを一気に登って降りる 深南部が好きだと優しそうなお母さんが おっしゃっていましたが もう、本当すごいなぁ〜と驚きでした😃 あ、そうそう 下山したところで 負傷した千枚小屋のお兄さんにお会いしました 骨折に何針も縫うような傷 いやいやご無事でなによりでした😅 *今日の反省会*は割愛いたします きっと文中から私が学んだたくさんの事は お伝えできたかなぁと思うので 最後までお読みくださり ありがとうございました♡