県境杭かな? 戻る 次へ

愛知県境を歩く 第10話 県道352号線~国道419号線の写真

2022.12.18(日) 09:23

県境杭かな?

この写真を含む活動日記

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07:56

17.2 km

1048 m

愛知県境を歩く 第10話 県道352号線~国道419号線

曽良山(鶴岡山・西山) (岐阜, 愛知)

2022.12.18(日) 日帰り

ざわざわ・・・ ・・・ざわざわ・・・ えっ!? てっきり終わったと思ったよこの企画。 この県境歩き… 【準備】 前日の12月17日(土)にて計画していたが昼からの悪天候を嫌い翌18日へ急遽変更になってしまった。  今回は前回1月30日から停滞していた愛知県道352号線から曽良山を通過し国道419号線をGOAL地点として進めることにした。 国道419号線県境より岐阜側に200mほど下った場所に駐車し前回のGOAL地点の三国山麓まで戻り歩き始める。 愛知県道352号線の県境に立ち「愛知県境を歩く」通行手形を回収して山へ入る。 【愛知県道352号線~愛知岐阜県道13号線】 100mほど県道を歩いて県境線が谷側へ落ちる場所を狙い笹藪へ突っ込む。 昨日の雨で笹藪が濡れていると思ったが出発時間を遅くしたことで笹藪は乾燥していた。 沢に出ると県境になぞる様に沢を渡り沢を遡上していく。 大きな堰堤を越えると調整池があり畔は歩けなかったので高巻した。 沢を詰めていき沢の右岸左岸を往ったり来たりし稜線へ飛び出す。 久しぶりの県境に浮かれていたのか歩きやすい稜線をそのまま進み150m県境を外し戻る。 笹藪と言っても高くて腰あたりでこれは想定済み。 藪のない場所と笹藪を繰り返し昔ながらの「界」と彫られた石が埋めてあった。 眼下にソーラーパネルが見えてきて地形図では迂回しないといけない崖と想定していたが下りられそうだったのでソーラーパネルまで下りてフェンス横を歩いて愛知、岐阜県道13号線へ無事到着した。 【愛知岐阜県道13号線~愛知岐阜県道19号線】 藪の土手を這いつくばり登って稜線まで上がると膝高の笹藪が続く。 ピークに立つ度、ルーファイを余儀なくされ難しい。 急な斜面に息を上げて登っていると怪しげな男3人がこちらを静かに見ていた。 「こんにちは」と声を掛けると「こんにちは」と返事が返ってきた。 日本人だと安心すると共に何故こんな所に人が… お互いに思った事だっただろう。 3人は野営キャンプを楽しんでいるようだった。 今回のルートでいくつもの峠道を跨いできた。 三河、美濃を繋ぐ当時の牛馬の道だったのだろう。 時々ピンクテープが現れる区間もあれば全くない区間もあり 県境杭らしき物も埋まっているが無い区間も多くアテに出来なかった。 P542から本区間唯一の沢下りだが広い谷間に細い水流で歩ける場所も多く難しくなかった。 県境が沢から離れるポイントで左折し斜面に取り付き山登り。 今日初めての三角点に出合う。 驚くことにこの三角点は説明看板が設置してあり公園として整備してあった。 愛知岐阜県道19号線へ無事下りると時間は11:30。 少し早いがこの先藪の中で食事するのは…と思い県道脇で食事し始めた途端に雪が舞い始め森の中で食べればよかったと少し悲しくなったのでした。 【愛知岐阜県道19号線~愛知県道354号線】 今回のルートは今までの愛知県境で一番変わり映えのないルートかなと個人的に感じました。 植林、雑木林、腰高の笹藪と藪なし区間が交互に変わるだけ。 現れる峠道も似たような姿で当時の人には失礼だけどみんな同じに見えてしまう。 今まで以上にルートが無くピークに立つ度に県境尾根を確認する必要がありルーファイが求められた。 ここで予期せぬ反射板の登場。 反射板からはどんぐりの背比べの山々の麓に新陽カントリークラブが見えていた。 反射板の足元の杭は中部電力だった。 豊田市と書かれていたコンクリ製境界杭が100mピッチ程度に続いていたがその距離は1㎞程度だった。 岐阜県側に林道が現れ、笹に被った雪を嫌って林道歩きに切り替えるが遠回りした挙句、林道はなくなり結局無駄なアルバイトを強いられてしまった。 標高が上がっていくと雪も積もり笹藪に積雪した雪が冷たい。 本日最高標高の曽良山712mに到着しカッパパンツを履いた。 曽良山からは出発地の三国山のアンテナ群が見えていた。 コースタイムにして10分程度登山道を進み県境から外れたので県境へ復帰。 地理院地図には反射板から歩道と県境の表記が並走していて歩道をサクサク歩ける算段だったがほぼ道はなかった。 【愛知県道354号線~国道419号線】 愛知県道354号線(岐阜県道111号線)付近から疲れが出てきた。 通常の登山とは異質。 道なき道は10㎞歩いても登り、下り、登りがGOALまで続く。 一つのピークは50mも満たないが登降を繰り返していると後半にボディブローの様に効いてくる。 特に今回は道もない区間ばかりで笹に隠れた倒木、笹の雪がやらしい。 「境⇔」と書かれたプラスチックのプレートが2枚見つかり何のためなのかはわからないが2枚目に見つけたプレートは県境が稜線から屈折する場所を示しており無駄に歩かなくてすんで助かった。 綺麗な植林を登っていくと大岩と足元に1枚岩が並び登山道の途中であれば何か名称がついていたのではなかろうか。 赤白の鉄塔が現れ本ルート初めて鉄塔下に立つ。 期待していた眺望は無かった。 右手に小原カントリークラブが見え、ゴルフ場管理道路なのか害獣避けフェンスの脇をずっと歩く。 幸い、フェンス脇の笹が刈払いしてあり登山道の様に歩きやすかった。 北側に切り開かれた場所があり屛風山が素晴らしく見えていた。 日没に迫り焦りはあるが目的地の国道419号線まで僅か。 時々車の走る音も聞こえてきた。 ゴルフ場から離れると林班杭が県境に忠実に立っていた。 地図に無い林道が県境と並走しており少し楽できた。 林道と離れ林班杭に釣られ急峻な細尾根を下る。 眼下に見える国道419号線は崖になっており迂回して回避。 日没直前に自動車デポ地の国道419号線に下り立ち無事本日の県境歩きを終了した。 県境に「愛知県境を歩く」通行手形をデポして三国山のデポ車へ戻り帰路へ着いた。 わらびーず(危険な思想を抱く非営利組織)として岐阜県境を少し歩きました。 該当区間❝県道352~国道419❞ ~ルート総評~ 体力度×7 技術度×4 危険度×4 ルーファイ度×8 最大藪ランク×4 出合った三角点×2 発見できなかった三角点×0 通過した標高点×5 核心部は唯一人に出会い俯瞰されジッとこちらを見られている恐怖感でした。 愛知県境を歩く 第9話 国道248号線~県道352号線 https://yamap.com/activities/15474077 愛知県境を歩く 第11話 国道419号線~矢作ダム https://yamap.com/activities/21807439