アポイ岳登頂
周りは木に覆われていて展望いまいち… 戻る 次へ

アポイ岳・吉田岳・ピンネシリ✨地獄の下山の写真

2022.10.15(土) 07:39

アポイ岳登頂 周りは木に覆われていて展望いまいち…

この写真を含む活動日記

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18.0 km

1516 m

アポイ岳・吉田岳・ピンネシリ✨地獄の下山

アポイ岳 (北海道)

2022.10.15(土) 日帰り

【大長編になってしまいました🤣💦】 AM3:00前に目が覚めてしまった🕒😳 目覚まし時計はAM3:30にセットしていたが、二度寝して寝過ごしてもと思い、頑張って起きることにした😆 おかげで予定より早く家を出ることができたが、楽古岳の時間にも少し余裕ができるかもしれない。 今日は、午前中にアポイ岳~ピンネシリ、午後から楽古岳と目論んでいた😁 だがしかし、アポイ岳での大アクシデントにより、それは叶わないのだった…🤣 駐車場に到着すると、さっそく準備を整えてスタートする🏃 肌寒さを感じたが、2合目を過ぎる頃には体感温度も上がり、アームカバーを下げて半袖で登っていけた。 出だしは、緩やかな傾斜で全般に走れたが、登山道は石畳となっていてスピードは出せなかった。 今日はなぜか体がフワフワしていて、足元が安定しない😓 う~ん、調子が上がらない。 何度か石や木の根に足を取られてヒヤッとした😵‍💫💦 林内を抜けると展望が良好なポイントに出た。 そこには5合目となる避難小屋があった。 避難小屋の標高はまだ370m程度 ここからはゴツゴツとした岩肌に変わり、一気に傾斜がキツくなる💦 まずはアポイ岳に続く尾根に向けて、階段状に整備された登山道を進んで行く。 尾根に出ると視界は広がり、様似町、日高山脈、ピンネシリを見渡せた✨ そしてドドーーンとアポイ岳の登場である😲 最後は短い急登に心拍上げながら登頂となる😆💦 山頂は周囲が木で覆われていて展望はいまいちだったので、すぐに吉田岳を目指すことにした。 少し進むと、おぉお~~😍 大パノラマの日高山脈が見渡せた。 そしてその先には、さすがは日高と思わせる稜線が続いていた✨✨ 吉田岳までは、ゴツゴツとした石の登山道で足元が悪かったが、アップダウンはそれほどなく、通過点といった感じで、あっさりと登頂を果たした😋 続いて、ピンネシリへ ここからは、草や低い這松がかぶさって、登山道がやや不鮮明となった。 しかし、林内に入ると、平坦で低い笹で覆われた柔らかいトレイルに変わり快適に進んだ😊 そして二つ目の林内を抜けるとピンネシリまであと少しとなる。 そこからは、足首ほどの低い這松で覆われていた。 所々枝が伸びていて、それに引っ掛かっては足を取られると、柔道の足払いをされたように転倒しそうになる😱💦 「危ない、危ない」と気を引き締めながら登るのだった😅 ピンネシリ登頂😆🙌 意外とあっさりと登頂してしまった😝 アポイ岳からピンネシリまでの景観は日高そのもので、稜線の前に立つと一瞬身じろぎしてしまうかもしれないが、ピンネシリまでは全般に緩やかで歩きやすいので、想像するほどでもない。 標高950mほどで、この景色を味わえるのだから、お得感抜群の山である。 お越しの際は、是非ともピンネシリまで足を延ばすことをお勧めしたい😎👍 パン1個食べて時計を見ると、まだ9時前か… 10:30くらいには下山できるだろうか?🙄 その後は、コンビニでも寄ってから楽古岳へ移動して、弁当でも食べようかな😋🍱 そんなことを考えながら下山を開始する。 すると足元の低い這松が引っ掛かる‼️😵 おっ!そうそう、ここは慎重に下らないとな…😅 いつもなら駆け下りるところも、歩きながら慎重に下って行った。 だけど穏やかな天気に気持ちのいい景色… コンビニより食堂の方がいいかな… まだ開いてないか? 温泉はどうしよう? 小楽古岳まで行けるかな? 色んなことが頭をよぎり想像が膨らんだ🥰 うっ💥‼️ 突然、足元がロックオンされたかのようにつんのめる。 ヤバいっ!しまった!油断した!😱💦 無理やり足を抜こうとしたが抜けない😰 スローモーションのように体が前に飛んでいく😖💦 下り基調の先にあるやや大きな石が目に飛び込んできた。 だめだ、もう止められない。 流れに身を任せて、両手でその大きな石を掴むように前に倒れ込んだ。 ラグビーのトライのようなイメージである🏈 よしっ!と、その石をガチッと掴んだ瞬間 ドンッ💥!!と左肩に大きな衝撃を受け、左腕ごと持っていかれるような感触を受けた😵‍💫💦 それと同時に、左腕全体にこれまで経験のない強烈な痛みが襲ってきた。 「痛えぇえええーーーーー😱💦」 そのまま横たわり腕をつかんで悶絶する🥵💦 はふはふはふ…と、もうどうにもならない痛みである。 動こうとすくとまたドンッと痛みが走り、その場にうずくまった。 うぅぅ…😖💦 しばらく動けなかった。 やべぇ…、これはやべぇ…😰 ただ石に手を着いただけで何でだ?😓 何がどうなった? 骨は大丈夫そうだ…、折れてない…と思う…、たぶん… 筋肉が断裂したのか? これは回復がイメージできねぇ…😖💦 痛みのあまり額からは冷や汗がダラダラと流れ出ていた。 約10時間後に病院で判明したが、左肩を「脱臼🦴」していた😓 すぅ~、はぁ~、すぅ~、はぁ~ ヨガの呼吸をしたら落ち着くかも… 鬼滅の刃みたいに呼吸で回復しないかな… ワラをもつかむ思いで呼吸で落ち着かせようとしたり、腕を揉んだりさすっては気を紛らわせた😰 すると「遭難」が頭をよぎる… 😳💦??? いかん…、いかん!いかん!いかん!下山しないと! くうぅ…、腕を動かさないように注意して起き上がる。 痛えぇ~~😖💦 ぐおっ!ぐぅうう… 痛くないポジションを探すが、どの体勢でも痛みは変わらないかった。 ここから山道を9kmか… 長えなぁ… いつもはときめくその景色から絶望しか感じられなかった😰 右手で左腕をギュっと握って、腕を組むように左手は右腕に載せることで、なんとか歩き出すことができた。 痛くないポジションを見つけ出そうと、握る位置を少しずつ変えてみたり、腕の角度を変えながら歩いた。 だけど少しでも衝撃があると激痛が走るので、荒い石でゴツゴツとした道を歩くのは容易ではなかった😵‍💫💦 そして徐々に痛みが増してくるので、数十メートル進んでは止まることを余儀なくされた😓 石の上にあげた左足の太ももの上に、前かがみになって左腕を載せると痛みが和らいだ。 ぽたぽたと額から汗が滴り落ちる はぁはぁ…はぁはぁ…🥵 左腕をグッと握る。 「行こう😖」 そして、意を決してまた歩き出す、それを繰り返していくしかなかった。 なんとか吉田岳まで来た。 アポイ岳を見上げると、目の前がくらくらした😵‍💫💦 そしてそこからの尾根伝い… あそこまで行けるのか?😅 ハハハ…、笑うしかなかった🤣 稜線では10人ほどのハイカーさんやトレランの方とすれ違った。 「え?大丈夫ですか?」と声をかけてもらったり、 「おいおい大丈夫かよ!?」と驚きの目で見られた。 ハイカーさんたちの軽快に歩いてくるその姿を見ると羨ましく思えた😅 私には、もう挨拶をする余裕すらなかった🤣 なんとかアポイ岳まで戻ってきた。 ドッと岩の上に腰を下ろす🥵 ジンジン、ズキズキと左肩が痛む😖💦 これは病院へ行かないとヤバいな… 浦河まで行けば整形外科あるかな…? もうちょっとだ、あとは下りだけだ。 避難小屋だ、避難小屋まで行けば傾斜も緩やかになる。 そうだ避難小屋を目標に行こう。 そして下山したら病院へ行こう。 そうやって気持ちを奮い立たせては、丁寧に丁寧に少しずつ歩を進めた😭 アポイ岳は人気の山のようだ。 家族連れやグループの方々が次々と登って来る。 賑やかなその声を聴くと、子供の頃、風邪をひいて寝ている布団の中で、外で楽しそうに遊ぶ声を聞いていたことを思い出した🤒 そしてすれ違うときは少し高いところに左足を置いて、そこに左腕を載せて痛みを緩和させた。 後ろ向きで失礼だが、この姿勢でしか待てない。 絞りだすように「こんにちは」と挨拶した😂 そして、グッとこらえてはまた先へと歩を進めるのだった。 避難小屋だ。 どうにか避難小屋まで来た。 よしっ!行ける!ここまで来たら行ける!! 行ける、行けると呪文のように心で呟いた🥵 そして遂に1合目の看板が現われた。 登山口が見えてくると、道迷いから生還したかのように、ぱあっと光が差し込んできた✨✨ 病院、病院…🏥 駐車場に到着して、スマホで検索する。 電波があってよかった。 しかし、まじかよ… 全ての病院が「営業終了」と表示されていた。 どしぇ~~~~😱💦 ダメ元で浦河の病院に電話してみたが、「改めて月曜日に予約してください。」と音声ガイダンスが流れてきた。 絶望だった😭 病院って、土日祝日はやってないのかよ… もう痛みのあまりスマホを操作する気力もなくなった😓 そうだと、嫁に電話して土日でもやっている病院を探してもらった。 しかし「札幌でしか見つからなかった」と返事がきた。 ええぇ…、札幌…?まじかよ…😱 ここから200kmもあるぞ… 運転できるかな…?😰 もうこうなったら仕方がない。 札幌厚生病院に連絡を取ると、何時でも診てくれるという。 希望の光が差してきた。 為せば成る、なんとかなる。 この痛みを何とかしてくれ~~😖💦 車の運転は、左腕をだらりと椅子の上に置いておくことで何とか耐えられた。 しばらくるとズキズキと痛みだすので、手のひらの位置を少しずつずらすことで何とか乗り切れた。 だけど、この痛みを治す方法ってあるのだろうか? 不安を胸に病院へ向けて車を走らせた😓 ようやく病院に到着する🏥 もうとっくに日は落ちて、真っ暗になっていた。 受付を済ますと、レントゲン🩻を撮り、そのまま2時間ほど待つことになった。 廊下には大勢のお客さんが待ち、交通事故か?時よりストレッチャーで患者が運ばれてきた。 診察室に呼ばれた🩺 左腕はカッチカチになって激痛が走ったが、喜びの方が勝った。 看護婦さんが女神にしか見えなかった🧚🏻✨ 若い男前の先生だった。 「レントゲンを確認しました。肩を脱臼してますね。」 「登山をしてたんですか?」 「だいぶ時間が経っているようなので、入りにくいかもしれませんよ。」 「じゃあそのベッドに寝てください。」 えーーーーっ!?😱💦 マジで??脱臼???? これが脱臼なのか!! 痛いわけだ。 だけど骨折とかじゃなくて良かった~~~🤣 と内心涙が出るほど嬉しかった。 「力抜いてくださいね。」 「ふう~と息を吐くように」 「う〜ん…、入らない」 「では今度はこっちからいきますね。」 「はい、もう少し力を抜いて」 「がんばってください。」 「う~ん、では、こっちにいきますよ。」 「はい、リラックスして力を抜いて、そうです、そう…」 ボキッ!!🦴😳 その瞬間、す~っと痛みが和らいでいった🤤 今、ボキッて言いましたよ、先生! 「はい、ボキッって言いましたね。」 「では、腕を動かしてみてください。どうですか?」 動かせる!痛くない!いや、ちょっと痛いけど、今までと比べたら全然痛くない!!😭🙌 「入ったようですね。」 先生がキラキラと後光を差す仏様のように見えた🧑‍⚕️✨ あざーっす❣️あざーっす❣️あざーっす❣️ 嬉しくて仕方がなかった😆 1839峰やカムエクから無事に下山した時と同じくらい嬉しかった🤣🤣🤣🙌 改めてレントゲンを撮り、脱臼した写真と復元してくれた写真を見せてくれた。 えーーーーっ😱💦 すげーーーーっ こんなにきれいに外れてたのか!! あはははは…😅 「今日は、おうちの方か誰かに送ってきてもらったんですか?」と先生 いえ、自分で運転してきました。 え!?先生と看護婦さんが目を丸くしていた。 登山口から直行で来たもので… 「どこの登山口からですか?」 浦河です。 えーーーーーっ?🧑‍⚕️💦 しかも山頂付近で転倒したので、そこから9kmほど山道を歩いて… 「・・・・・・💦」 「あははは…、それは大変でしたね…🧑‍⚕️💦」 何はともあれ、あの強烈な痛みから解放されて、天にも昇るような嬉しさだった😆 そして、家に帰り真っ先にシャワーを浴びると、汗臭さからも解放されるのだった。 そういえば先生たちは、臭くなかったのかな? なはははは~🤣 気持ちは高揚していた。 いよいよ待ちに待ったこの瞬間が来た❣️ シュポッ❣️乾杯🍺✨ ぷはぁ~~うめ~~~🤣 カ~っと顔が火照ってきた😍 今日は、長い、長い一日で、ある意味大冒険だった🤣 よく無事に下山できたなと、今思うと末恐ろしく感じた😱💦 だけど焼酎お湯割りを飲む頃には嬉しさに包まれていた😋💕 次から気をつけよう🤣🙌