見つけるとうれしい木の階段。 戻る 次へ

双耳峰の燧ヶ岳(柴安嵓) 32/100名山 〜滑落注意⚠の柴安嵓~の写真

2022.06.05(日) 07:02

見つけるとうれしい木の階段。

この写真を含む活動日記

47
529

07:21

9.2 km

1043 m

双耳峰の燧ヶ岳(柴安嵓) 32/100名山 〜滑落注意⚠の柴安嵓~

会津駒ヶ岳 (福島)

2022.06.05(日) 日帰り

【一口メモ】 ☆一泊二日で会津駒ヶ岳と燧ヶ岳(ひうちがたけ)に登りました。この記事は二日目に燧ヶ岳に登った時のものです。 ☆燧ヶ岳は東北最高峰の山です。いくつか登山ルートがありますが、迷いやすかったり、急斜面があったりで難易度が高いようです。特にこの時期は雪が残り、YAMAPの標準時間(夏場)はあてになりません。少なくともプラス1時間くらい余裕を持った方が良さそうです。 ☆どのルートも登り標準4時間、下り標準3時間前後(計7時間)なので、ある程度の経験と体力が必要です。 ☆燧ヶ岳と言う名前のピークはなく、登頂可能なピークは、柴安嵓(しばやすぐら、2,356m)・俎嵓(まないたぐら、2,346.0m)・ミノブチ岳(2,220m)の3つです。今回登ったのは、時間の関係で柴安嵓と俎嵓です。 ☆この時期はアイゼンは必携です。12本爪がベスト。急登はチェーンスパイクは不向きです。 【活動日記】  昨日、過酷な縦走路を歩き、御池ロッジで泊まりました。ロッジは素泊まり5800円。ご飯や牛丼、カレーなどのレトルト食品が売っているので、自分で温めて食事できます。大浴場があり、疲れが癒やされます。  5時起床、5時半出発です。天候は曇り。駐車場の奥に御池登山口があります。最初は尾瀬らしく木道を歩きます👍木道の脇には白い水芭蕉が群生していて、とてもきれいでした✨✨✨そんなのんびりムードも終わり、大きな岩が露出した急登が始まり、残雪が見られ始めます😓そこそこの急坂ですが距離が短いので、ここはノーアイゼンで頑張ります💪雪のためルートが見つけにくく、少し迷いました💦この急登を抜けると、展望が開けます。最初の池糖(ちとう)、広沢田代に到着し、地獄(本当の地獄はまだ先にあった)から天国に来たかのように思えます😃👍湿原の中、長く続く木道を歩くのはとても気持ちがいいです😍  広沢田代を過ぎると、かなり傾斜(30度を超えるような傾斜もある)のある雪山にぶつかります。ここもノーアイゼンで頑張りました💪ダケカンバなどの広葉樹林を登ると、再び展望が開け、2つ目の池糖、熊沢田代が目の前に広がります。ここは傾斜湿原なので、木道がはっきりよくわかります👍ここも気持ちよく歩け、気分を持ち直しました😃途中、少し雨も降ったのですが、しだいに天候は回復し、よいお天気になったこともよかったです✌️  熊沢田代を過ぎると、いよいよ真打ち登場、燧ヶ岳です。ここまでが結構長く感じました。そびえる雪山、上の方まで雪景色。さすがにここはアイゼンなくしては厳しいと思い、左に3回トラバースしたあたりでアイゼンを装着しました。勾配はしだいに急となり、何度も小休止を取りながら登りました。俎嵓の山頂は岩場です。石祠があり、「明治22年」と彫られていました。360度の眺望は素晴らしく、至仏山から会津駒ケ岳、眼下には尾瀬沼が眺望できます🤩✌️最終目的地の柴安嵓もバッチリ見えます✋雪で覆われた急登で危険を伴うので、そこまで登る方は少ないようです。  柴安嵓まではいったん鞍部に下ります。この道が急斜面の上、岩ゴロゴロでとても歩きにくいです😓雪のあるところに出て、上を見上げるとかなりの斜面であることがわかります😨ラストの斜面はたぶん40度くらいですが、見た目はほぼ垂直です。アイゼンの前爪でステップを作りながら慎重に登りました。柴安嵓の山頂も岩場ですが、俎嵓より広いです。アイゼンを装着したままなので、岩場を歩くのに苦労しました。別のルートから登ってきた方に記念写真を撮って頂きました。時間がないのですぐに下山です。下りは登りの数倍怖かったです😰前爪頼りです。私が登る少し前に、ここで20m滑落した方の話を聞きました。確かによく見ると、その痕跡が残っていました。十分時間をかけ、無事、柴安嵓を下りたところでアイゼンを脱却しました。ここから先はノーアイゼンで下りました。木道や岩場での着脱の時間を省略するためです✋  下山は登りよりは時間がかかりませんが、アイゼンなしなのでとても滑ります。斜面で”尻ソリ”のように2,3回数m滑り落ちました。いずれも笹藪に突っ込んだので怪我はありませんでした👍最後の方の下りは急斜面で大きな岩がゴロゴロの上、大量の雪解け水が流れていて、沢の中を歩いているようでした😓雪の上も雪が溶け出しているので集中していないと踏み抜けます。  登りに4時間近くかかりましたが、下りは3時間で下ることができ、13:10分の会津高原尾瀬口行きのバスに間に合いました✋その後特急リバティ会津144、下今市で特急日光8号と乗り継ぎ、新宿まで帰ってきました。  今回は、2日目の午後には足が上がらず、もつれる場面もあったので、だいぶ筋力、体力の衰えを感じました。夏は北アルプス槍ヶ岳から奥穂高、西穂高への縦走を考えていますが、練り直します。