鏡山【ウロコ板が呼んでいる。】

2022.03.21(月) 日帰り

活動データ

タイム

05:18

距離

13.0km

のぼり

1094m

くだり

872m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
5 時間 18
休憩時間
0
距離
13.0 km
のぼり / くだり
1094 / 872 m
5 18

活動詳細

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この3連休は日曜と月曜が活動可である。 日曜日はどうやら天気がパッとしない。 月曜日は未明に雪か雨が降りそうで,その後は曇りとなるようだ。 突撃先の候補は下田の權ノ神岳か会越県境の鏡山である。 連れはいないので天気の状況を見て前日の夜に決定する。 どうやら長岡周辺は朝方まで雨っぽい。 鏡山に突撃である。 今シーズン初めての単独登山である。 鏡山の本ルートは数知れずの登り返しがあるので一般のスキー登山にはお勧めできない。 単独ならば全く問題はない。 ウロコ板の本領を発揮するコースなのである。 弥平四郎の除雪最終地点に車を置かせてもらい歩き出す。 昨日のものと思われるスキーとわかんのトレースがある。 雪は固くしまったザラメである。 前日と思われるトレースは弥平四郎から県境に至る四ツ沢に向かっている。 すぐにそのトレースと別れ,鳥居の脇を抜けて尾根なりに登る。 田んぼに続く杉林を抜けると,すぐにブナの林となる。 日が差してきて青空も広がってくる。 予報よりも良い天気になりそうだ。 日よけの帽子を車に置いてきたことを悔やむ。 3週前の高森山(https://yamap.com/activities/15881446)で確認したとおり雪はたっぷりある。 このコースは何度か登っているが,残雪期では最も多い。 2年前は今日より10日も早いのに雪切れの藪を幾度となくスキーのまま歩いた。 本日は細尾根で雪が切れそうなところはあったが楽々登り,滑ることができる。 弥平四郎が見渡せる標高で780m付近にあったアンテナは今はない。 ここから五葉松であろうかブナと松の細尾根が続くが,すぐに癒しのブナの尾根が山頂まで続く。 右手には三国岳に続く巻岩山,疣岩山が良く見える。 この辺りからだと代塚山も良く分かる。 懐かしの誰も知らないアツラノ峰も見える。 しばらくは青空も見えていたが県境尾根が見えるようになると小雪が舞いだす。 県境尾根に至ると小雪が舞うどころか風もある。 ここでジャケットを着こむ。 下で見たトレースにここで合流する。 どうやら四ツ沢経由の夏道から登ったようだ。 雪庇の発達した七ツ森に立つと鏡山が大きく見える。 ここから一旦下って山頂を目指す。 県境尾根はクラストと締まった粉雪のミックスである。 シールを着けてのクラスト斜面の下降はなかなかにスリリングである。 標高1205mの広~いまん丸ポコからさらに一旦下って最後の登りとなる。 風もあってガリガリ斜面もふんだんに出てくる。 初めて鏡山に来た時はスキーアイゼンを持ってこなくて山頂最後の登りを階段登行で登ったものである。 本日もガリガリはあるがスキーアイゼンは無くても大丈夫である。 大丈夫であるが,せっかくスキーアイゼン持ってきたので山頂直下で無理やり装着する。 装着したが結局その上にはアイゼンが欲しくなるようなところは無かったのである! 年寄りはせっかく用意したものは無駄であるが,とりあえず使うのだ。 ようやく山頂に至ったが本格的な雪である。 残念ながら視界も無い。 さらに風もあって山頂でのんびりはしていられない。 すぐにシールを取って締まった粉雪とガリガリ斜面を滑る。 このまま下まで降りようかと思ったが標高1205mのまん丸ポコに登り返したところで喉が渇いたことに気づく。 年寄りは気づくのが遅いのである。 これは水分をとらねばならない! 年寄りは積極的に水分をとらねばならない! 誰もいないが人に言われる前にとらねばならない! ということで雪も本格的に降っては来ているがフライを張って水分補給をする。 ついでに昼ごはんとする。 その間に晴れるかなとかすかに期待したが雪は降り続いている。 待っていたら朝までビバークしそうなので帰ることにする。 年寄りは思っているほど暇ではないのである。 七ツ森には登り返さずにトラバースしてやり過ごす。 しかし,トラバースするためには雪庇の弱いところからトラバース斜面に降りなければならない。 ならないが本日は弱いところが無い! どこも2mくらいの垂直段差となっている。 仕方がないので飛び降りる。 よい子はまねをしないようにしよう。 後は登ってきた尾根をブナに激突しないように滑り降りる。 下に降りるといつの間にか雪も降りやみ,なんと日も差すようになる。 ザラメ斜面の滑りやすいところを探しながら,さらに幾度となく登り返しを繰り返し最後の600mポコへは階段登行も交えて息も絶え絶え登り返せば田んぼを滑って弥平四郎である。

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