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夕日岳新道より夕日岳・地蔵岳-2021-03-14(18)の写真

2021.03.14(日) 14:00

右手を向くと、社山や大平山が見えます。

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12.9 km

1360 m

夕日岳新道より夕日岳・地蔵岳-2021-03-14(18)

夕日岳・薬師岳 (栃木)

2021.03.14(日) 日帰り

禅頂行者道、三峰五禅頂という日光修験の古道を歩いていると、「夕日岳新道」という道があることを最近になって知った。 日光前衛の山の中でも、夕日岳(1526.2m)、地蔵岳(1483m)、薬師岳(1420.3m)の三座は、ひときわ目立つ存在である。 夕日岳は、冒頭の行者修行の道中には何故か含まれていませんが、三座の中では標高が最も高く、山容の美しい山である。 そんな夕日岳に、近年作られて今は廃道となってしまった「夕日岳新道」なるものがあるらしい。 夕日岳へは、冒頭の古道より縦走して訪れるのが一般的で安全ではあるが、この新道は夕日岳に直登できる唯一の尾根道です。 いつもは優雅な姿を見せている夕日岳ですが、この新道から登る夕日岳は荒々しいらしい。 こんなことを知ってしまった私は、もう登らずにはいられないのです。 夕日岳新道の登山口は、古峯神社近くにある川中島にあります。 ここから急斜面を登り、オオボッチを経由して夕日岳山頂を目指します。 山頂までは、標高差もたっぷり1000m以上あります。 オオボッチを過ぎてからは細尾根となり、胸突、岩タァを通過。 胸突は天を衝くような急登、岩タァは絶壁のような急下降でしたが、途中でトラバースせず、センターを慎重に進めば問題はなさそうです。 噂通りの荒々しい一面を覗かせてもらいました。 その後は、尾根も広く穏やかとなって、夕日岳山頂に到着。 山頂は2週間ぶりでしたが、山頂から見える日光連山は美しく、何度見ても感動してしまいます。 この日は北西の風が強く、山頂で風を凌げる場所を探して昼飯にします。 本日は、チキントマトクリームパスタ…玉ねぎを炒めるところから、作り始めます。 苦労の甲斐あって、とても美味しく出来上がりました。 二人前以上のパスタを平らげてしまって、少し体が重くなってしまいましたが、帰りは地蔵岳経由で下山します。 地蔵岳からは、南東の尾根を使ってバリルートで下山。 山頂直下の斜面には踏み跡があるが、かなりの急斜面。 急斜面を過ぎると、長閑な尾根が続き、尾根は東へ曲がっていく。 途中には石祠があり、夕日岳新道の稜線を横目に進んで行く。 途中で休憩を挟み、尾根は急降下し始める。 蕗平(ふきだいら)方面に下りると、駐車場のある川中島は近いのですが、蕗平へ下りる尾根をうっかり通り過ぎてしまったようです。 地図を見ると、このまま進めば林道へ下りられそう。 ここもかなりの急斜面でしたが、左手のザレた細尾根を慎重に下って行きます。 何度も右手にある林の斜面に逃げようと思いましたが、自分を信じて細尾根を下ります。 すると、沢が現れ、林道末端と合流しました。 尾根以外のところを進んでいたら、崖の上に出てしまったかもしれません。 最後は少しハラハラしましたが、「夕日岳新道」は実に思い出深いものになりました。 YAMAPではあまり見かけないルートで事前情報は少なかったですが、夕日岳の別の魅力に触れることが出来、行って良かったと思います。 また、自分を信じることの大切さを学んだ山行でもありました。 <追記> このルートは難所もありますので、初心の方は立ち入らない方が良いです。