11:22
34.2 km
1907 m
命からがら? 小豆島横断 ロング離島歩き
小豆島・星ヶ城山・皇踏山 (香川, 岡山)
2026年03月21日(土) 日帰り
前日訪問した、和歌山県離島の友ヶ島に続いての離島海山歩き、今回は小豆島編です。 小豆島に行く最大の目的は、草川啓三さん著『関西発 海をながめる山歩き』に紹介されている碁石山になります。碁石山に行くなら坂手港に発着する神戸からのジャンボフェリーを利用するのが好適で夜行便を利用すれば7:30スタートが可能です。でも碁石山に行くだけではもったいないな、大嶽とか他の山を繋げてロング周回できないかな?とか色々思案。そのうち小豆島を横断する『小豆島トレイル』なるルートも見つけ、計画はどんどん膨らんでいき、最終的に坂手港から碁石山を含む小豆島の主要な山を繋げつつ土庄まで行き、エンジェルロードで夕陽を見る、という時間的制約まで加わった壮大な計画に。いったいどれくらい時間がかかるんだ? ルートマップに載っていない区間があるため、そこは手動でルートを作成して距離と累積標高を計算、ロード区間はGoogle Mapで調べたりしてざっくりとした想定時間を計算。またルートマップに載っている区間は自分の力量にあった時間(CT×0.7とか0.8とか)で現実に即した時間を見積もった結果、ゴール時刻は19:45。うん、完全アウト。2時間近く巻ければいいですが、あまりにも現実離れしているので、短縮ルートやエスケープなどの代案を用意。 坂手港~碁石山~大嶽~橘~千羽ヶ岳~星ヶ城山~三笠山~寒霞渓 ⇒ここまでは確定とし、着いた時間で下記の案を計画 ①スカイライン(ロード)を進み、途中から皇踏山の登山道を通り土庄へ(当初の案) ②皇踏山の立ち寄りをスキップし、全てロードで土庄へ(想定よりは早いが①が無理そうな場合) ③ロードの途中のバス停でエスケープし、土庄行きのバスに乗る(②より遅い場合の案) ④寒霞渓で南側に下山。紅雲亭からバスを乗り継いで土庄へ(②より遅い場合の別プラン) 寒霞渓に到着した時点で判断することとしました。 前日、友ヶ島訪問で和歌山に来ていたので、車を置いて神戸三宮まで南海と阪神を乗り継いで移動し、ジャンボフェリーで小豆島上陸です。 碁石山と途中の洞雲山と共に海山ですが、霊場でもあり、一番、二番、三番奥の院の札所があり、そちらを目的に登る人が多いでしょう。私はそれを目的としていないのでそこはスルー。途中でロープ場があったり、極狭の痩せ尾根があったり、それなりの難易度がある登山道ですが、海の眺望は抜群!さすがの海山です。ペースもいい感じで登れており、良い出だしです。 ところが碁石山~大嶽間が激ムズ区間でした。碁石山からの下りが崖に近い状態で、難易度の高いロープによる下り区間。足場も滑るため、かなり腕力に頼った下りでかなりの神経を使います。その後の下りが問題でした。恐らく急峻な岩尾根ではなく左に巻くように下るロープ場があったのでしょうが、尾根を進んでしまいました。尾根の先は5m近くのほぼ垂直の崖。足場などのとっかかりはあるものの上部はオーバーハング気味で自分の技術を超えるレベル。でも隣に立っている立木に着目し、何とか足をかけて支えることが可能なレベルであることを確認し、左手と左足を木に掛け支えにして右手と右足を岩に掛けながら下りることで上部の難所をクリア。その後も岩を下り切り無事着地。気持ち的には命からがらで、激しく体力・精神力を消耗しました。 大嶽の登りのロープ場はそれほど難しくないのですが、先ほどの下りでの消耗が尾を引いて腕がプルップルの状態で登りました。この碁石山~大嶽の区間は上級レベルといっていいでしょう。 大嶽の岩区間を超えると穏やかな登山道に変化。でもこの区間は通る人が少ないのか、登山道はやや荒れ気味です。途中で堰堤に迷い込んだりもしましたが、無事舗装路に着地です。 しばらく橘の集落の舗装路を歩いて標高をほぼゼロに戻した後に千羽ヶ嶽への登頂区間になります。千羽ヶ嶽は見上げると急峻な岩山で、その前衛に拇指嶽(おやゆびだけ)が立ちはだかっています。拇指嶽はクライミングスポットのようですね。登山道はやはりロープ場がありますが、意外と難易度は低めで、拇指嶽を巻くようにうまいこと登山道がつくられています。途中の岩場では、地元の小学校の児童が登頂した記念プレートもありました。 千羽ヶ嶽から林道に下りた後は登山道設定されていない区間で、道が不明量かと思いきやピンクテープが充実しており迷うことなく進めました。千羽ヶ嶽の登山口の橘が『小豆島トレイル』のスタート地点になっていて、そこからの区間はそれなりに登山者がいるのか、結構整備が進んでいるようです。途中の道路と交差するドライブイン跡地でご飯休憩した後は星ヶ城山へ。突如として綺麗な神殿が。え?なんかの宗教?中を見るとオリーブ神殿とのこと。その後に通った神社の名は峰悧冨神社で、読みはオリーブ。さすがオリーブが名産の島ですね。星ヶ城山は小豆島最高峰なだけあり一気に高度を上げて空気もヒンヤリします。これまでの縦走でだいぶ筋力を消耗しつつも登頂です。 星ヶ城山からは登山者が現れだし、寒霞渓からのRWキャクも行けるような遊歩道のような快適な登山道に変化。もうここから危険な場所はありません。三笠山は広大な広場になっており、寒霞渓では物凄い数の観光客がいます。絶好の天気で3連休の中日とあっては大勢の観光客で賑わうのは必然でしょう。売店で何か食べようと思っていましたが行列ができていたため諦め、持ち込んだ食料で休憩した後に出発です。 さて、寒霞渓に着いた時間でその後のルートを決定する方針でしたが、結果は計画よりも58分早い時間。難所もありましたが概ね順調に進めていますが、皇踏山に行くのは無理そうなので、計画②の土庄までロード区間を進むことにします。 ロードはずっと下りかと思っていましたが、最初は登りというか登り区間が長い!地図をよく見たら標高568mまで下げており、四方指の標高は776m。そりゃ登りの区間が長いわけですね。四方指も展望台になっている観光スポットで、それなりに人がいる中で地味に登頂し、ここからは待望の下り区間。でも結構な下り斜度で車の待避所が3ヶ所設置されていました。 ここからもまだまだ長い長いロード区間。まぁ鈴鹿でいったら武平峠から四日市までロードを歩くようなものですよね。時々見える海の眺望と、出現するお猿を見て気を紛らわせながら地道に進みました。最後はクタクタになりましたが、最後の目的地であるエンジェルロードに到着!坂手港からここまで到達することができて感無量です。 エンジェルロードは人気スポットで、日没のいい時間ということもあってかなりの人出です。これくらいは想定内でしたが、干潮のピークで比較的潮位の低い時期でもあり、思っていたよりも地面が露出していました。エンジェルロードを進み、中余島を散策。ここは潮が引いていて歩きやすかったのは良かったです。中余島からその先も大余島も繋がっていて、余力があれば大余島も行きたかったですがもう余力無し。その代わり弁天島の展望台を登り、エンジェルロードを上から見下ろすことができました。その後、土庄まで歩き、無事ゴールです。 帰りの便は、小豆島から神戸行きの夜便のジャンボフェリーに乗るためには土庄から坂手港行きの最終バスに乗る必要があります。実際にはギリギリ間に合うくらいの時間でしたが、最初からその日程で計画するのは危険であったため、四国フェリーで高松港に行き、高松港からジャンボフェリーに乗りました。なぜこんなことができたかというと、ジャンボフェリーの夜便は小豆島~神戸間で高松を経由するためです。ただし高松での四国フェリーとジャンボフェリーのターミナルが4kmも離れているため、その間を移動する必要があります(さらに4km歩きました)。 今回の小豆島の離島歩きは、当初の碁石山登頂の計画から島を横断する壮大な計画に膨らみ、のんびり海山歩きとはかけ離れた渾身の山行計画になりましたが、自分の足で最後まで歩き通すことができ、かなりの達成感を得ることができました。またそれぞれの山で見える海の景色がそれぞれ変化していくのを楽しむことができ、充実の島旅になりました。
