紀泉アルプス・飯盛山・ボンデン山(和歌山,大阪)
2026.06.21 (日)日帰り
さすが梅雨。微妙な天気が続きますねー!
この日も明け方まではどこも雨。雨が上がった後、どこが一番マシな天気かを探すゲーム。そんな中、比較的マシに見えたのが、大阪府から和歌山県北部。でも山間部の天気は悪い。沿岸部の方がマシか?…というわけで、久しぶりに紀泉アルプスを歩いてみることにしました☆
紀泉アルプスも何度か訪れてはいるんですが…とにかくこの山域は低山ですがピークが多い。無限ピークです。一体どこを歩いていいかとっても悩む。あれこれ考えた結果、比較的名が通っていながら未だ未踏だった札立山を中心として、鳴滝不動から周回コースを組んでみました。
自宅を出発したのは4時くらいだったかなぁ…まだしとしとと雨が降っていました。近畿道を南進する頃には土砂降りになって一時はどうなることかと心配しましたが、阪和道を南下するにつれ、雨足が弱まってきました。
5:35に鳴滝不動の駐車場に到着した頃、ようやく雨が上がる。夜明け頃まで雨なのはわかっていましたが、翌日の仕事の関係で早朝出発は私の常。致し方ないところです。
6:00に出発!駐車場からそのまま鳥居を潜って鳴滝不動の参道に入ります。森に入ると曇天も相まって真っ暗闇!ヘッデンいるよね?ってレベルで真っ暗です。気温は早朝にも関わらずすでに26℃。湿度は恐ろしいほど高い。体感湿度300%!(>_<)
参道にはたくさんの仏様が祀られている。小さな祠のお地蔵様や観音様。小さいながらも立派なお堂で祀られているのは金刀比羅大権現。それから弁財天。ほどなく鳴滝不動に到着。小さな滝を中心に霊場が整えられています。おそらく不動明王を祀っているだろうお堂があるんですけど、真っ暗で何も見えませんでした。しかし滝の周りには役行者、不動明王、倶利伽羅大龍不動明王などが祀られており、修験と密教が混淆する神秘的な世界観を感じることができました。
そのまま少しだけ林道を進み、道標に従って不動尾根に取付きます。不動山までは結構キツめの傾斜の尾根をひたすら登り続けます。途中、鉄塔のザレ場では展望もありましたが、どんよりとした低い雲とガスの影響でぼんやりとした眺めになってしまいました。
ここで一つ目のキーワード、「水」!
ついさっきまで雨が降っていたわけですから、森の中は水浸しです。しかも狭い登山道でササ藪なんかも多くて、めちゃくちゃ濡れる!(>_<)さらにガスのミストで空気も湿っぽい。何にもしていないのに、体がどんどん湿っていく。
そして最悪だったのが無風。天気予報では沿岸部は強風に注意なんて言っていたし、実際高速道路を走っていると強い横風に車が煽られるほどだった。なのに山に入ったら1mmも風が吹いてない!まるでサウナか、蒸し器の中を歩いているようです。
夏山の体調不良の原因は、高温、多湿、無風などがあげられますが、個人的には無風が一番怖い。熱中症のリスクも無風だと格段に上がるんですよ。無風だと汗が渇かないでしょ?気化熱が奪われず熱が体にこもってしまう…それが怖いんです。そこに多湿が加わるとさらに最悪。気温がそれほど高くなくても熱中症になりやすい。今日はそんな悪条件が揃っています。暑熱順化できていない今の体には相当堪える。まだ歩き始めたばっかりなのに、息は上がるし体の動きも鈍い。とにかくバテるのが早いです。
もう汗だかミストだか雨露だか何だかわかりませんが全身びしょ濡れ!このストレスも体力の消耗にきっと繋がっているんだと思います。
出発してからおよそ55分で不動山に到着。さらに札立山へと進みますが、びしょ濡れのササ漕ぎがホント疲れる(~_~;)
不動山を過ぎてからようやく時折り陽射しが差し込むようになる。ミストの森に陽射しが輝いて美しい!しかし依然として多湿、無風…これで気温が上がったらまさに蒸し風呂やな!…と思いつつ、やっぱり日差しは嬉しいものです(^^)
ここで二つ目のキーワード…それは「蜘蛛の巣」!
不動尾根に入ってからずっとです。とにかく蜘蛛の巣が多過ぎる!(>_<)日差しがあって蜘蛛の糸が光れば手前で気付くんですが、曇天だと全くわからない。突然目の前に蜘蛛の巣があって急ブレーキ!ポールでパパッと蜘蛛の巣を払って前進。また蜘蛛の巣があって急ブレーキ!また前進…その繰り返し。このストップ&ゴーが地味に体力を削って行くんですよねー(~_~;)流れに逆らって意図しない体の動きを繰り返すのはホント疲れる。
しかも蜘蛛の巣を払う時には酷い罪悪感に苛まれる。せっかく蜘蛛が一生懸命作った巣を、一発で壊してしまうわけですから…
ゴメンナサイ!そう心の中で叫びながら蜘蛛の巣を破壊しつつ進む…精神衛生上よくありませんね。しかし壊さなければ進めませんから…(ー ー;)
不動山からおよそ25分、札立山に到着!ベンチやテーブルがたくさん設られていて、休憩に最適な山頂です。山頂標示の裏側に三等三角点もある。景色はガスに包まれてよくありません。
しかしこの山頂は少しですが風が吹いています。ここまでで体力も精神力もかなり削られました。少しだけ休憩していきましょう☆
10分の休憩ののち再出発。見返山を目指します。
この辺りからは高原地形で顕著なアップダウンもあまりありません。藪も少なくなって道も歩きやすい。天気もかなり良くなってきました!(^^)しかも結構風が吹く!いやー、風ってありがたいなぁ…風が少し吹くだけでめっちゃ楽です☆
札立東山のピークを過ぎ、札立山からおよそ40分で見返山に到着!
それほど広い山頂広場ではないですが、ここもベンチやテーブルがあって休憩に最適。しかも南西側が大きく開けていて展望もいい。天気も良くなってきていい景色が拝めます!
ここで三つ目のキーワード…それは「絶景」!
この紀泉アルプスという山域は、山は低いですが少し歩くだけで絶景を眺めることができる、とっても素敵な山域なんです。南側には紀ノ川を挟んで和歌山の市街地。東側は海が見える。紀伊水道です。場所によっては岬町や阪南町…そして大阪湾…関空がバッチリ見えるスポットもたくさんあります。「絶景」も紀泉アルプスの魅力の一つです(^^)
前半戦は悪条件でバテバテ…一体どーなることかと思いましたが、この見返山に来て、天気はいい!景色もいい!いい風吹いて気持ちもいい!紀泉アルプス、最高じゃん!…ということで、この見返山でおやつ休憩にすることにします(^^)
20分の休憩ののち再々出発。見返山からの下りルートはYAMAPの地図に記載がありませんが、よく整備された安全な道です。ほどなく整地された広い道に出合う。この道は六十谷駅方面から大福山〜俎石山へ向かうルートで、この辺りの山域ではメインルートに当たる道。よく整備されていて道幅も広く、傾斜も緩やか。とても気持ちよく歩くことができます。
実は見返山からこの後訪れる岩神山までは、初めて紀泉アルプスを訪れた10年前にも歩いたルート。とても懐かしい(^^)
https://yamap.com/activities/240246
見返山からおよそ15分で岩神山への分岐に到着しましたが、一旦すぐ先の分岐から未踏の観音山をピストンします。往復5分のショートピストン、山頂は尾根上の小ピーク。展望はありません。
では改めて分岐から岩神山を目指します。
そこそこの傾斜の坂道を10分ほど登った先に分岐があります。この分岐のところが岩神山東峰。この東峰は全く記憶がない。おそらく10年前にはランドマーク登録されていなかったんだと思います。
ここでまた寄り道!この分岐から少し下ったところに岩神観音堂があるということなので、行ってみたいと思います!
狭い急斜面を下り分岐を右に進んだ開けた斜面に、そのお堂はありました。お堂というよりは覆屋ですね。中を覗いてみるとお堂の奥には壁がなく岩壁が剥き出しになっている。そこに小さな石造りの観音様が祀ってあります。岩屋の観音様に覆屋を設えたんですね。ありがたく合掌。
そしてお堂の目の前に広がる大展望!*\(^o^)/*今日一の素晴らしい眺めです!
東峰に戻ったら、岩神山はすぐその先。観音山や岩神観音を寄り道しながら、見返山からおよそ45分で岩神山に到着です!☆
さっき観音堂で今日一の展望と言ったばかりですが、岩神山の展望が今日一やな!(^^)
眼下を浪々と流れる紀ノ川。その向こうには和歌山市の中心街が見える。上流側は深い山々に吸い込まれ、下流側は河口が海に達するのを目にすることができます。少し東側には巨大な工業地帯とその向こうに広がる青々とした海!いやー、素晴らしい!離れ難いのでまた休憩(^_^;)
10分の休憩ののち再々々出発!
下り始めはササ藪の急坂下り。道幅もかなり狭い。足元が見えにくいので要注意です!中盤以降は比較的整備された安全な道を下る。岩神山からおよそ25分で林道に出合いました。ここからは林道歩き。
ほどなく林道は舗装路になります。右の斜面下に鳴滝不動のお堂の屋根が見える辺りで林道を離れ、右の斜面を直降することにします。
どこから下っていいのかよくわかりませんが、なんとなく人が踏んだ形跡のあるところから斜面を下る。少し下るとロープの張った道らしきものを発見。道というにはかなり頼りないですが、微かに残るトレースを辿って斜面を下っていきます。
すると目の前にお堂が!金刀比羅大権現のお堂です。上手く下りられました(^^)
権現様にお礼のお参りをして石段を下る。目の前に鳥居。そして鳥居の先が駐車場!
岩神山からおよそ40分、無事に駐車場に帰着しました☆
それでは先に今日の総括をしておきます。
今日のキーワードは「水」、「蜘蛛の巣」、そして「絶景」。
とにかく雨後の藪漕ぎはホントにツラい!(>_<)初めは一生懸命避けようとするんですが、一度濡れたら諦めは早い(^_^;)もうどーでもよくなって濡れ放題!ミストと汗も合わさって全身びしょ濡れ…濡れるのってストレスですよねー。
それから今日一番マイッタのは"無風"。熱中症のリスクで重要なのは、気温よりも湿度と風です。特に風が無いのはとりわけ危険!私が熱中症になった日も無風でした。みなさんも無風には十分注意して、しっかり体調を確認しながら歩くようにしてください。無風はめちゃくちゃ体力削られますから!ということで今日一番キツかったのは出発してから不動山、札立山まででした。まるでサウナの中を歩いているような感覚。これはキツかった!
札立山以降はかなりいい風が吹いたので、とても楽に歩くことができました。ホント風って大事ですよ!風があると無いとでは体力の消耗具合が全く違います。
そして「蜘蛛の巣」。いやー、蜘蛛の巣の山でしたねー!(^_^;)日差しがあればキラッと光るのである程度手前でわかったりするんですが、特に前半の曇天では蜘蛛の巣が全く見えない。いきなり目の前数cmに蜘蛛の巣があって急ブレーキ!これを何度も何度も繰り返すことで、ペースは乱れるし、ストレスだし、体力も地味に削られていく。
まあ「蜘蛛の巣払い」は私の仕事だと思っている部分もあるので…私の後を歩く人が快適に歩ければいいかなと…そんな気持ちで、これからも蜘蛛の巣を払い続けます(^_^;)
そして「絶景」!この紀泉アルプスって山域は標高の低い山並みなんですが、とにかく展望がいい!今回は南側の紀ノ川、和歌山市の街並み、それから少し東側の海…紀伊水道ですね…が中心だったんですが、もう少し北まで歩くと、阪南町の街並み、関空、大阪湾なんかを見ることもできる。山頂に限らず、ルート上にもたくさん展望スポットのある山域なので、あてもなく徘徊してももれなく絶景を楽しむことができます!
とにかく紀泉アルプスというところは、広い山域に小さなピークがひしめいている。今回で3回目ですが、まだまだ未踏のルート、未踏の山だらけです。前半戦では今年初めての暑熱順化も体験できましたし、中盤以降は天気も良くなって快適に、素晴らしい景色を眺めることもできました(^^)
紀泉アルプスはまだまだ歩き足りません!季節を選んで何度でも訪れたい山域です☆
実はですねー…今回起点となった鳴滝不動は、私の「チョー個人的好きなラーメンランキング」第1位の「丸高中華そば 六十谷店」のすぐ近くなんですよ!車移動で約5分!これは行かなきゃダメでしょー!
https://yamap.com/moments/1064875
下山時刻が早かったので、YAMAPの編集をしながら時間調整。なにせ移動5分ですから!(^_^;)
開店の11:30に入店。3番目のお客さんです。
カウンターに荷物(財布と携帯)を置いて、座らずに、まずセルフの水を汲みにいく。水を汲みながら大盛り中華を注文。水を自分の席に置いたら、さらに座ることなく今度はおでんを物色。和歌山ラーメンの店にはおでんがある店が多い。
おでんを持ってようやく着席。すかさずテーブルに置いてある「早ずし」に手を伸ばす。「早ずし」とは"早なれ"…つまり浅くしめた鯖の押し寿司です。
おでんをアテに早ずしをつまみながらラーメンの着丼を待つ…これが正しい和歌山ラーメンのルーティン!
そしてラーメン着丼!もう語るのはやめましょう。美味いに決まってる!この先この味を超えてくるラーメンに出会うことができるのか!?そんな心配さえ感じてしまうほどの超絶の美味さです!(^^)
大満足。それでは大阪に帰ります☆
梅雨時期の登山って難しいですねー。天気の見定めももちろん難しいし、今日みたいに意外と蒸し暑かったりするでしょ?暑熱順化できていない体にはかなり堪える。しかしこの季節にしっかりと体を暑さに慣らしておかないと、夏山を乗り切れませんから。
天気予報とにらめっこしながらあれこれと悩む日々がまだまだ続きそうです。みなさんも体調に気を付けて、安全に山を楽しんでください☆