ツキノワグマと急接近、天和山
天和山・滝山・栃尾山(奈良)
2026.06.13 (土)日帰り
久しぶりに大峰山系に触れることにした。八経ヶ岳などを間近に捉えてみたいと思っていたら、天和山(てんなさん)からの眺望がよいとのユーチューブ情報。当初、三輪山で荘厳な雰囲気を味わいたいと思っていたが、急遽変更。 熊野川の清流から天ノ川の渓谷を楽しみながら、天和の里の駐車場に止めた。急登とあったが、これはとても厳しく、体力不足を痛感した。とりわけ杉林では杉の葉の重層に足が取られ、本来はちょうどよい山道なのに、なかなか進まなかった。その後の急斜面、たぶん20度くらいか、たまに30度だが、これも破砕帯のように細かに砕け散った石に滑って、登るのが大変。ほとんど平坦なところがなく、登り一直線で非力を痛感、滝山分岐という尾根に着いたときは、疲労困憊。それから先は尾根歩きで下りがあって、割合気持ちよく進んだ。 天和山山頂を目の前にして糞がとぐろを前いていた。まだハエがたかっていて新鮮。少し細いので、熊とは違うかな、でもイノシシでもなく、むろんシカでもない、なんだろうと、写真を撮ることもなく、通り過ごした。絶景を期待していた山頂付近では、新緑に阻まれて、視界は限られた。(思うに、新緑の葉っぱで覆われている今と違って、裸木になる冬だと、これは絶景かもしれない) どうも特徴のはっきりしない、山並。しかし、よく見ると、弥山、八経ヶ岳、明星が岳だ。さらに遠くには仏生が岳、釈迦ヶ岳が。しかし、期待していた鋭い山容ではなかった。もう少しゆったりと眺めていたかったが、それまでの虫たちによる顔の周りでのぶんぶん飛び交うのに加えて、ハエが今度は肌についてきた。汗が気に入っているようだ。 そんなわけですごすごと退散した。登りの疲れで体力がかなり落ちていて、下りは膝がもたないかと不安だった。ところが、あの杉の葉がちょうどよいクッションとなって、膝への衝撃は皆無に近く、気持ちよく落下するように下っていけた。悪いことばかりではないなと、久しぶりに楽な下りとなった。 駐車場では管理人がいなかったので、料金を払えていなかったため、帰った後事務所に行くと、天和山を登ってきたというと、驚いて天和山は熊がいる、杉が多く皮剥に合って、相当範囲が広葉樹になっているとのこと。これであれは、子熊の糞かと、びくついてしまった。この駐車場は、鮎の塩焼きなどバーベキューと河原遊びの場所とのことで、山歩きは想定していないようだ。 なお、これまで熊鈴は音が気になるので、しないことが多かったが、今回は最近の情勢から、片手でもってできるだけ大きく慣らしながら歩いた。それがもしかして奏功したかな・・・熊くんも遭遇はさけたいだろうからね。やはり熊鈴は必須だ。 樹冠に覆われていて、涼しく、涼風が吹き抜けて気持ちがよかったものの、虫にとりつかれるのはやっかいだった。それでも汗も少しかいて、帰途、吊り橋を見つけ、天ノ川の岩場に降りて、汗を流した。誰もいない流れは、ヒンヤリしてようやく疲れがとれた。さらに川沿いを行くと、弘法大師伝承の残る、不動滝という結構な滝にであった。ちょっと河原まで降りる場所が見当たらなかったので、道路脇に止めて、一望して終わりだ。 大峰は山もいいが、それを形作る川も負けていない。山上が岳を源流とする山上川、合流する天ノ川、これが繋がる十津川、ようやく大河となる熊野川(新宮川)、いずれもその風景に風情があり、熊野灘・太平洋に注がれる姿は素晴らしい。またこの夏でも川沿いを走ってみるか。尾鷲の海もいい、山も・・・カヤッキングはいつになるかな・・・ ついでに、やはり気になる地質図上の位置づけ。私がイメージする大峰山系の中心部は、概ね3つに区分できるかな?一つは大天井ヶ岳から行者還岳まで、これは1億5千万年より少し前の付加体のチャート、もう一つは弥山から仏生嶽までがおおむね1億5千万年まえから1億年弱の間に付加された砂岩泥岩互層、3つめは孔雀覗きから涅槃岳までが列島が現在地に着座した1500万年頃の花崗岩でいいのかな。あの双門の滝も八経ヶ岳の崖も地球地質史的には特段のことはないようだ。ところで、天和山の(一定の高さ以上の)東西の連なりは少し違う。時期は最初と似通っているが、玄武岩の山だ。はたして玄武岩があったかなと振り返ってみても気がつかなかったが・・・






