広まれ!七里御浜トレイル
熊野古道 伊勢路⑤
(三重, 和歌山, 奈良)
2023.03.29(水)
日帰り
桜咲く、七里御浜トレイルへ。
けいいちさん考案の七里御浜トレイル。花の窟神社から、七里御浜を囲む8つのピークを越えて、烏止野神社へ向かうルートで、その美しさに一目惚れしてしまった。ルートのほとんどがYamap赤線なしのワイルドさに加え、神社 to 神社なのも心憎い。いつかは通して歩いてみたいと思っていたが、今回その機会が巡ってきた。2:00過ぎに花の窟神社で登山の無事を祈り、スタート。線路を越えると、すぐにトレイルとなる。暗闇というのもあるが、早速ルートが分かりづらい。頻繁にGPSを確認するので、ペースが上がらない。石畳が出てくると歩きやすくなるが、ここは赤倉街道と呼ばれる古道のようだ。眠気と闘いながら一つ目のピーク、長尾山登頂。七里御浜の夜景が、控えめに輝く。ロードで下り、札立峠から再びトレイルへ。テープはあるものの、やはり道は判然とせず、岩が多いので歩きづらい。妙見山を越えたあたりで、朝日が登り明るくなる。身体も目を覚ましてきたようだ。鷲ノ巣山までは、藪がちな痩せ尾根が続き、気が抜けない。最後は強引に直登し、鷲ノ巣山登頂。ここから、鵯山までは赤線なので期待するが、あまり変化はない。鵯山から風伝峠までは、岩場、ガレ場の急降が連続し、精神的にも疲弊。風伝峠で、前半が終了。ここまで、ほとんど走れる区間がなく、思ったより時間がかかった。後半に期待するが、大瀬山の尾根まで、いきなり藪漕ぎ。さらに尾根に上がってからは、害獣避けのネットに邪魔され辟易。何とか大瀬山を越え、地蔵峠まで下ると、峠道と合流し、俄然歩きやすくなる。その後、集落を通り古道へ入る。トロトロ坂まで少し分かりづらいが、乗ってしまえば明瞭になる。弘法大師のお堂から、大地山へのトレイルに入る。大地山登頂後、女郎が峰まで稜線を進むが、林道が並行していたようだ。女郎が峰頂上で休憩し、ルート確認。大烏帽子山の取り付きである担い石までかなり距離があり、気合いを入れ直す。しかし、出発してすぐに林道と合流。これが担い石までほぼ繋がっており、大幅な時間短縮。あっという間に、最後のピークである大烏帽子山登頂。山頂からは七里御浜の海を望み、終わりが近いことを感じる。疲労も蓄積しているが、最後のがんばりで下山。ロードを走って、学校脇から自然公園を経て、烏止野神社へゴール。想像していたより、さらにタフなトレイルを完登でき、満足のいく山行となった。たくさんの人がこのトレイルを歩き、七里御浜の自然をより感じられることを願う。