09:00
309.3 km
10459 m
【一日目】広島から倉敷へ──吉備の国を巡る家族旅
広島市 (広島)
2026年05月17日(日) 日帰り
今回の旅は、弟夫婦が結婚式を挙げる前に 「新婚旅行で瀬戸内も良いかもしれないね」と母へ相談したことがきっかけだった。 そこへ「せっかくだし、一緒に行きませんか?」という、 ありがたい誘いが重なり、 家族で瀬戸内を巡る旅が静かに動き出した。 朝の広島駅前は、旅の始まりにふさわしい落ち着いた空気に包まれていた。 瀬戸内らしい澄んだ晴れ。 “晴れの国”といえば岡山のイメージが強いが、 実は広島の方が日照時間数としては、岡山よりも長いという。 そんな小さな豆知識さえ、旅の朝には妙に心地よく響く。 今回は、母と弟夫婦を連れての家族旅行。 広島駅でレンタカーを整えた。 長時間の移動になるので、後部座席の負担を考えてミニバンを選んだところ、 なんと走行距離5,000キロほどの最新のシエンタが用意されていた。 「今月入ったばかりなので、傷だけは…」と担当者に念押しされ、 こちらも思わず背筋が伸びる。 けれど、ハイブリッドとレーダークルーズコントロールが 後々“正解”になるとは、 この時はまだ知らない。 【レーダークルーズコントロール】https://toyota.jp/faq/show/9617.html 広島高速へと乗り込む。 府中ICから広島高速1号線に入り、 広島東ICへ抜けて山陽自動車道へ。 広島高速は入ってすぐ対面通行が続き、 盆地をぐんぐん登っていく。 福岡都市高速とはまるで違う。 強いて言えば、北九州都市高速の門司IC〜八幡ICの雰囲気に近いが、 走りやすさは北九州の方が一枚上手だろう。 山陽道に入っても、登っては下り、また登る。 標高は最高375m、福山までにトンネルは15本。 80キロ規制が続き、まるで山岳路線のようだ。 今回の工程の標高推移グラフを見れば、 九州の大分道と比べても アップダウンの激しさがよく分かるはずだ。 更に書くとこの記録の標高差と比較して如何に凄いかが分かるかと思う。 https://yamap.com/activities/34528001 https://yamap.com/activities/34541201 瀬戸内は穏やかな海のイメージが強いが、山陽道はその印象を軽やかに裏切ってくる。 物流の大動脈ゆえ、日曜日の日中でもトラックが多く、 この高低差がそのまま速度に影響するのか、 ゆっくりとした流れが続く。 そんな中で定速走行を保つには、アクセルワークが問われる。 よほど運転が上手くないと難しい。 そこで頼りになるのがレーダークルーズコントロールだ。 一定速度でスイッチを入れれば、ハンドル操作までそっと支えてくれる。 言葉を選ばずに言えば、数秒ハンドルを離しても問題ないほど。 ただし、あくまで“支援”であって過信は禁物だ。 吉備SICで高速を降りると、空気がふっと変わった。 どこか懐かしい、 吉備の国らしい穏やかさが漂う。 最初の目的地は吉備津彦神社。 駐車場入口付近:https://maps.app.goo.gl/BohxYx6skiKnhh9K7 道幅は広くないが、境内に足を踏み入れた瞬間、 “空気そのものが整っている”と感じた。 母は参道を歩きながら「気持ちが良いね」と何度も言い、 ゆっくりと境内を巡る。 私自身も、この素朴で清らかな雰囲気が好きで、 旅の始まりに ここを選んだのは正解だったと改めて思った。 次に向かったのは、より規模の大きい吉備津神社。 駐車場は広く、観光客も多い。 長い回廊を歩くと、 まるで城の中を歩いているような気分になる。 母が「韓国ドラマみたいね」と笑い、 弟夫婦もその長さに驚きながら楽しんでいた。 ここでは新しい御朱印帳を購入した。 桃太郎の意匠が施された表紙が印象的で、 これからの旅の記録を刻むのにふさわしい一冊だ。 御朱印をいただきながら、 「今日の旅は良い流れだな」と静かに思った。 吉備の国を後にし、倉敷へ向かう。 美観地区は観光客で賑わっており、駐車場探しに少し苦労した。 料金はかさんだが、美観地区に近い場所が偶然空いていて助かった。 白壁の町並み、川沿いの柳、古い蔵を改装した店。 どこか時間がゆっくり流れている。 正直に言えば、私はこうした景色にあまり興味がない。 全国どこにでもありそうだと思ってしまうし、 服飾店が多いのでユニクロで十分な私には、 惹かれる店を探すのに苦労した。 弟夫婦は雑貨店やカフェを覗きながら 楽しんでいたので、私は母と一緒に美観地区を歩きつつ、 結局ジーンズストリートへ。 そこで出会ったのが、ジーンズ色のソフトクリームと、 ミニオンとのコラボグッズ。 しかも“ボブ”のグッズを発見してしまった。 ミニオンにボブというキャラクターがいるなんて。 ボブ──それは、妹が姪っ子に私の名前を呼ばせるためにつけたあだ名。 私自身も気に入っていて、今でも姪っ子に呼ばせている。 また今は亡き妹が呼んでくれた名前だから なおさら想い入れがある。 ミニオン、カワイイ。 姪っ子へのお土産に、 ボブのついたポーチを購入。 “ボブがボブを渡す日”がいつか来る。🤣 さらに、ジーンズ生地を使ったミニオンコラボの扇子も発見。 少し値は張ったが、ボブが描かれているので迷わず購入。 そのうち姪っ子に大人げなく自慢するつもりだ。 旅の中で、こうして家族が自然に笑顔になる瞬間が一番嬉しい。 美観地区に着いたのは14時過ぎ。 ランチの時間が終わりかけで、飲食店探しに苦労した。 ようやく蕎麦屋を見つけたが、後で対岸に数件飲食店があると知り、 母に「これは想定外だよ」と突っ込んだことも記しておく。 次回は迷わず入れそうだ。 駐車場と飲食店は気をつけたい。 夕方前には広島へ戻ることにした。 帰りの山陽道は交通量が増えていたが、 クルーズコントロールを使いながら安定した運転を心がけた。 途中のサービスエリアで休憩を入れ、 こうした何気ない時間が旅の記憶を柔らかくしてくれる。 広島に戻る頃には、空はすっかり夕暮れ色。 車内には程よい疲れと、満ち足りた静けさが漂っていた。 家族全員が無事に帰ってこられたことに、 運転手としての安堵と、今日一日の充実感がじんわり広がる。 一日目は、吉備の国の静けさと倉敷の美しさを味わいながら、 家族の温かさを深く感じる旅となった。 明日は出雲へ向かう本番の旅。 今日の穏やかな流れが、 きっと明日へとつながっていくかも…? 続く…。
