04:02
14.4 km
278 m
廃線跡巡り 柚須原線(未成線部分)
田川市 (福岡)
2024.04.21(日) 日帰り
油須原線は、嘉麻市にあった漆生駅と、赤村の油須原駅を結ぶ計画だった鉄道路線。 1966年に西半分の漆生駅 - 豊前川崎駅間が部分開業したが、路線としては油須原線を名乗らず、漆生駅 - 下山田駅間は漆生線(2024年4月14日踏破済み)、上山田駅 - 豊前川崎駅は上山田線(2024年4月6日踏破済み)の延伸として扱われている。 その後、筑豊地区の炭鉱の閉山が相次いだため、東半分にあたる豊前川崎駅 - 油須原駅の工事が一旦中止されるなど停滞。幸い、苅田町に日産自動車九州工場が設置されることとなり、通勤輸送や関連企業が期待されて1973年に建設工事が再開。 ところが1976年に大赤字確実な路線として国鉄は同線の引取りを拒否。結局、未開業区間である豊前川崎駅から油須原駅間の工事は、用地取得はほぼ終え、工事の半分程度は完了していたものの、一度も列車が運行されることのない未成線となってしまった。 国鉄の分割民営化後、未開業区間の用地は沿線市町村の川崎町、添田町、大任町、赤村に無償譲渡され、トロッコを走らせているところもある。 本日は、日本の国策や産業構造の激変という荒波に翻弄され続けた油須原線の未成区間部分を歩いてみよう。