ケルビーニと歩く奥武蔵低山旅 〜大高取山から西山高取へ〜
関八州見晴台
(埼玉)
2026年05月25日(月)
日帰り
今日は5日前に歩いた大高取山周辺へ再訪。
前回は通らなかった山々を繋ぎながら、奥武蔵らしい静かな低山歩きを楽しんできました。
コースは五大尊つつじ公園駐車場から、笹山、根っこ山、大高取山、ふれあいの里山展望台、西山富士、虚空蔵尊さくら山、西山高取、大観山を巡る周回コース。
里山の尾根、沢沿いの道、展望地と変化が多く、越生の低山の魅力がぎゅっと詰まった一日になりました。
朝7時30分スタート。
天候は晴れ、気温19度。
まだ人の気配の少ない静かな朝です。
笹山登山口から山へ入ると、最初は湿った急登。
昨夜の湿気を含んだ土は滑りやすく、一歩ずつ慎重に高度を上げていきます。
やがて尾根へ出ると、空気が変わりました。
新緑に包まれた尾根道。
鳥のさえずり、木々を揺らす風の音。
奥武蔵の低山らしい、柔らかく穏やかな空気が流れています。
今日は駐車場に私の車だけ。
「大高取山までは誰にも会わないかもしれない」
そんな静かな朝の山に似合う音楽として、ケルビーニの《レクイエム ハ短調》を聴きながら歩きました。
重厚で静かな旋律が新緑の尾根道に不思議と溶け込み、里山歩きがどこか特別な時間へ変わっていきます。
低山歩きの魅力は、ただ山頂を目指すだけではなく、こうした“自分だけの時間”を味わえるところにもあるのかもしれません。
根っこ山を越え、大高取山へ。
山頂からは越生アルプスの稜線が望めました。
派手な絶景ではありませんが、幾重にも重なる低山の風景には、奥武蔵ならではの優しさがあります。
ここで今日初めて一人のハイカーとすれ違いました。
その後は、ふれあいの里山展望台を経由して虚空蔵尊さくら山へ。
春には桜で彩られる場所ですが、この季節は新緑が主役。
地元の方々が丁寧に手入れをされていて、地域に愛され守られている山なのだと感じます。
越生周辺の里山は、古くから人々の暮らしと共にある山々。
薪を採り、畑を耕し、道を整えながら受け継がれてきた山だからこそ、歩いていてどこか温かさがあります。
さくら山からは沢沿いの道を西山高取へ。
深い森に包まれた静かな道。
水の流れる音だけが小さく響く中、好きな音楽を聴きながら歩く時間は本当に贅沢でした。
そして辿り着いた西山高取。
標高は271mほどですが、目の前に広がる景色に思わず息を呑みます。
眼下に広がる市街地の風景は、まるで精巧なジオラマのよう。
遠くまで続く関東平野、目の前に広がる人々が暮らす家々や街並み、そこには自然美と人工美が調和する姿がありました。
今日一番の感動です。
ベンチに座り、しばらく景色を眺めながら静かな時間を過ごしました。
低山だからこそ出会える、心がゆっくりほどけていくような景色でした。
その余韻を感じながら大観山を経由し、12時08分に駐車場へ帰着。
今日も奥武蔵の低山の魅力を思う存分味わうことができました。
派手な百名山ではなくても、
静かな尾根道、地域に守られてきた山里、そして人の暮らしに寄り添う景色。
越生の低山には、何度歩いてもまた帰ってきたくなる魅力があります。
五大尊つつじ公園🅿️ 19度(7:00)
笹山山頂 20度(7:56)
大高取山山頂 20度(9:10)
西山高取展望台 32度(11:20)
今日出会ったハイカー 8人