一子相伝の手延べ
9月末に入り、そろそろ10月になろうとしている。 秋雨前線が容赦なく停滞していて、遠出したくても雨で全て白紙にさせられる。 たまたま晴れていた新潟県に目標を定め、シャガルマガラと奇しき赫耀のバルファルクと共に裏越後三山を廻った。 その翌日…ネルギガンテとムフェト・ジーヴァより何処か遊びに行きたいと強請ってきた。 そこで今回は、富山県の用事を兼ねてとあるお山へ行ってみることにした。 それは、 ①布勢の円山(氷見市) ②園家山(入善町) ③呉羽山(富山市) の3件である。 まず挑むのは、布勢の円山。 降り着いたのは、布勢神社境内入口。 早速登り始める……。 布勢の円山は、かつて万葉集で歌われた「布勢の水海」と呼ばれる汽水湖の中心に聳え立つ孤島だったものが、海面の低下で田園地帯に姿を現したことで登れる様になったものである。 氷見市の南平野部にあり、住宅街の中にいきなり聳り立つ姿はかつての面影がほとんど見受けられない。 布勢神社の鳥居を潜って、境内に入る。 参道を歩いていき進むと、いよいよ山頂部へ続く長い階段が出てきた。 まるで東京の愛宕山を彷彿とさせる、超絶に急な石階段である。 石階段に取り付くと、一気に山頂へ登る。 駆けあがろうとすると、凄まじく高い蹴上のためあっという間に足がもつれてしまう。 階段を登り切ると、樹林帯の中に入った。 そこから程なくして、遂に布勢の円山の山頂にたどり着いた。 山頂にはお社と獅子や狛犬、そして馬が飾られていた。 少しだけ休んだのち、すぐ下りることにした。 上から見るとかなり急に見える階段…雨で苔むしている為、あまり全速力で駆け下りるのは賢明ではない。 ゆっくり石階段を下りていき、鳥居を目指す。 膝への負担が凄まじく、前日の裏越後三山の疲れがぶり返してくる。 階段をなんとか下り切ると、大きな鳥居が見えてきた。 鳥居をくぐっていき、登り始めてから4分経った頃なんとか布勢神社境内入口に下りてくることができた。 次に挑むお山は、富山県で一番低いお山である園家山。 足早にそちらへ向かう…。 小雨の舞う布勢の円山にて、手軽な散歩を楽しんだネルギガンテであった。





