09:15
15.2 km
1363 m
板沢山(沼田市)・高檜山(みなかみ町)
吾妻耶山・大峰山 (群馬)
2026年03月15日(日) 日帰り
昨年末以来のロングコースはまたしても上州の山。上牧公民館駐車場を起点に、水上駅を終点として、沼田市とみなかみ町境界の板沢山・高檜山を縦走した。YAMAPで唯一見つけた2020年11月のkenさんの軌跡を使わせていただきました。ただし、逆方向の上牧発・水上着として、奈女沢川左岸尾根を登り、高檜山でその先のルートを決めることにした。歩行距離の長い順に第1案~第3案とし、具体的には以下のとおり。 第1案:高檜山から向山(地形図の1323.4m三角点峰)へ縦走し、北西へ続く「かの沢右岸尾根」をたどって水上駅へ下る。 第2案:高檜山から「かの沢左岸尾根(小日向沢右岸尾根)」を水上駅へ下る。(軌跡の登りルートと同じ) 第3案:第1案と同じく高檜山から向山へ縦走し、「かの沢右岸尾根」の途中で北に転じて、「奥利根スノーパーク」スキー場のゲレンデを下り、徒歩かタクシーでJR上越線の湯桧曽駅に向かう。 高檜山から先の選択肢が多いことと、駐車場所の確保の都合で、今回の縦走方向にした。今回は第2案のルートを歩くことになった。 ちなみに、32年前という大昔に、奥利根スノーパーク(当時は「奥利根国際スキー場」 駐車料金1,000円をとられた)から向山に登り、スルス岩(榛名山のスルス岩が有名ですが、水上にもあるんです)経由でかの沢右岸尾根の途中からかの沢に下り、林道をたどって水上駅に出るというルートを歩いたことがある。まだ歩いた事のない、高檜山から向山の間を歩くことになる第1・3案にも未練があったが。 ほぼ全部がバリエーションルートではあったものの藪はごく一部。カモシカ以外のトレースは無く、山名板以外の道標等は全く無い。32年前の4月初旬の向山ではアイゼンが必要だったので念のために持参したが、不要でした。朝は高曇りだったが昼前から晴れてきて、気持ちよく歩けた。ただ、時折冷たい風が非常に強くなり、ごうごうという風音は気を滅入らせた。花はマンサクのみ。 本日のルートは、登りも下りも、数多くのピークを越えて行く。地形図では分からない小さなピークも多い。特に高檜山からの下山路は、踏み跡は続いているものの難路と言ってもいい。多くのピークに加えて、急降下の連続でスリップが怖くてペースが上がらない。雪が切れると、登路ではほとんどなかった灌木藪が時折現れる。それほど難しい藪ではないが、結構うるさい。登りに使わなくて正解だったと思う。 なお、高檜山は「たかひやま」と読む。雪の下にあるはずの二等三角点の基準点名は「高檜(たかひのき)」。「たかひのきやま」のほうが品格があって格調高いひびきだと思うんですが、いかがでしょう? 所要時間の実測値 ~尾根取付点 0:21 ~石神峠からの稜線 2:27 ~板沢山 0:13 ~尼ヶ禿山への稜線分岐点 1:18 ~高檜山 0:41 ~向山への稜線分岐点 0:07 ~線路近くの林道 3:20 ~水上駅 0:09 ~上牧駅 0:06(列車 記録外) ~上牧公民館駐車場 0:12(記録外) ここまででも充分長文でしたが、さらに以下、蛇足の思い出話等です。 板沢山は初めて、高檜山は24年前のちょうど今頃以来の2度目になる。当時の記録を見てみると、本日より天気が良く、展望ははるかに良かった(と思う)。記録によれば、上州武尊ほもちろんのこと、至仏、平ヶ岳がよく見え、しばらくして皇海山が見えていることにも気がついた。つぼ足で充分だったので、特に雪が多かったわけではないと思う。四半世紀も前なので、樹林の茂り方が少なかったのか? いいかげんな知識で山座同定が間違っていたのか? 私の提案で職場仲間の男女4人で出かけ、奈女沢鉱泉から北東方向の尾根伝いに登り、板沢山からの稜線に出て、3時間15分ほどかけて高檜山に登頂した。下りは山頂から南南西に延びる尾根をたどって鉱泉のすぐ近くに降り立った。今のような便利なアプリも無く地形図だけがたよりの時に、初めて登る、ルートもよく分からない雪山に仲間を案内するとは、今考えれば無謀に近い。でも、非常に楽しい山行だったことはよく覚えている。その時は、10年来考えていた山に登れたことでとてもうれしかった。等々の思い出があり、マイナーな山ながら、この山に対する印象は非常にいい。 高檜山を知ったのは、山岳雑誌の『岳人』の「MINI GUIDE」という1ページ記事(西川敏明氏執筆、ごく簡単なマップあり)と、1992年12月発行の「遊歩百山 第5号」(森林書房編 山と渓谷社刊)のカラーページの記事(横山厚夫氏執筆、マップ無し)。岳人の記事の切り抜きは手元にあるのだが、いつ発行のものかメモが無い。裏返してみたら、95年に発生した阪神淡路大震災の記述がある。つまり、こっちの記事の方が新しい。この山を初めて知ったのは、遊歩百山の記事ということになる。岳人の記事に「たかび」とルビが付ってあったので、ずっと「たかびやま」と読むと思っていた。遊歩百山の記事には「たかひ」とルビが付ってあり、三省堂の日本山名事典では「たかひやま」となっている。たぶんこっちが正しいのだろう。同事典によれば、「高檜山 たかびやま」は岩手県にあり、2万5千図の地形図に「高檜山」という名称の図幅もあるらしい。 岳人の記事は、本日下ったかの沢左岸尾根(小日向沢右岸尾根)を積雪期にたどって山中幕営で高檜山を往復する、という内容。遊歩百山の記事は残雪期に奈女沢鉱泉から周回する、という内容で、24年前に歩いたルートはこっちの記事を参考にした。それまで聞いたこともなかったマイナーな山の記事に、なぜ惹かれたのか? 蓼食う虫も……というところでしょうか。 ここまで読んで下さった方、ありがとうございます。
