静寂の高野山 ほんとの登り納めです。
稲包山・赤沢山
(群馬, 新潟)
2020.12.30(水)
日帰り
今年の登り納めは、先日の子持山のはずだった。
しかし、その前から山友より、四万温泉近くの高野山行こうとお誘いがあった。
生憎この日は天気悪そうで、登り納めを子持山にターゲット絞り歩いた次第です。
高野山は、天気次第ということにした。
生憎天気予報は良くない。
しかし朝方は雨だが、その後一時回復ということで、予定通り決行となった。
今回誘ってくれた山友とは、もうかなり長いお付き合い。
彼と歩くときは、妻も「あの人となら安心だね」という程です。
無茶はしない。しかし、藪や人知れぬ山が好き。読図力ばっちり、冷静沈着。
ほめ過ぎかな(^^♪
そんな彼のことですから、私は大船に乗った気分でいられます。
はっきり言ってコースも時間もお任せ。行くいかないも無条件にお任せ(^^♪
朝方はまだ晴れ間もあったが、登山口に着く頃は雨が強くなった。
「この雨じゃ、登る気になれないね。せめて登山口だけでも確認しておこう」
「標高の低い他の山にしようか?」と近くの山を物色する。
その前に、ワラビ峠への林道や、そちらからの登山口を確認しておこうと車を走らせる。
未舗装のちょっと怖い林道を走り、ワラビ峠に到着。
雨も小降りになってきたので、こっちから登る?と協議したが…
コースタイムを考えるとちょっと厳しい。
じゃ、高間山にしようか?と協議するが、二人ともすでに登ったことがある。
やはり初めての山に登る魅力は捨てがたい。
幸い天気も回復してきたし、「高野山に登ろう!」と決定。再び登山道へ戻る。
この山は、あまり歩かれていない静寂の山。
人気のない山ともいえる。歩いた人のレポを探すが4件ほど見かけただけ。
それもそれぞれコースが微妙に違う。
適当に登れそうな尾根から登ってるという感じです。
かなり古いレポには、登山道は明瞭とか、山頂標識あり、弘法大師像ありとの表記もあった。
慎重なNさんが探してきた山、歩けないことはないでしょう。
駐車場から、尾根にとりつくまでは藪。
今の時期はなんてことないが、夏だったら登りにくそう…
尾根に出ると、木に赤い印が続いてる。
これは登山道を示す目印か?それとも林業関係の目印かは不明。
その印も少し続いただけで、後は何も目印になるものはない。
でも、大丈夫です。尾根を外さないようにただひたすら登るだけ…
落ち葉ふかふか、そして時々雪、落ち葉の下には木の根っこや石…
そして急!
いやあ、大変!でも楽しいねえ。
紅葉時期は綺麗だろうなあ等と話しながら登る。
途中、別の尾根にトラバースできそうな感じのところが…
獣道か、登山道かわからないが歩けそうな感じ。
あのあたりの尾根を下ったレポがあったので、下山はそっちにする?ということで、分岐にテープをつける。
帰りが楽しみだ。
そろそろ、このあたりに弘法大師像があるはずだけど…
探すがそれらしきものは全く見当たらない。
岩が所々出てくるので、その付近かなと見るが、見つからない。
もしかして尾根外してるのかな?
地図を見る限り間違いなさそうだがあきらめて進む。
山頂へと続く稜線に出た。
ようやく急な登りが終わって一安心。
最後はルンルン気分で山頂と思われるところに到着。
三角点発見。YAMAP地図も確認。間違いなし!
過去のレポにあった山頂標識などは見当たりません。
多分長い年月を得て、朽ち果てたんでしょう。
やはり人気のない山ですねえ(*_*;
展望もなし。ただ今の時期は落葉した木々の間からどうにか景色を見ることができる。
見えないと見たくなるものです。
少しでも山の見える場所へと徘徊。
どうにかコシキの頭方面は見えました。
真白な山は仙ノ倉方面かな?あっちは伊包山、不納山?
ばっちり見える景色もいいが、こんな感じで眺める山のいいねえ。ひがみじゃないですよ(*_*;
山頂到達の記念に、アマチュア無線。SOTA対象でないので2局で終了です。
そしてのんびりコーヒータイム。
頭上には素晴らしい青空だったが、急激に天候悪化の兆し。
下山開始です。
見かけたレポでは、この稜線の先から下ってるなと確認。
しかしそこは中々険しそうです。時間は大丈夫だなと確認。
登りにテープを付けた場所まで下り、とりあえずトラバースして先に行ってみる。
この尾根も下れそうだが、目的はもう一つ先の尾根。
雪が付いてて急斜面。
積雪が無ければいけそうだが、危険のにおいがプンプンです。
やめましょう。じゃ、この尾根を下る?
地図を確認。等高線的には問題なさそうだが…
眺める限り行けそうな感じだが、その先は不明。
少し先まで行ってみようと斜面を下る。
う~ん、岩がありますねえ。回り込めば行けるかもしれないけど…
この先は谷筋になるし、何があるかわからないねと協議。
やめましょうと決定。元の尾根に登り返して戻ります。
いやあ、疲れた…
でも、こんな冒険できるのも、慎重なNさんと一緒のお蔭です。
冒険はするけど無理はしない。
そのあとは急斜面で落ち葉や木の根っこ、時々雪は続く。
足を取られ転びそうになりながらも、本日転倒なし。
登りは尾根の途中へ登ったが、道路端の尾根末端まで行ってみようと少し藪漕ぎです。
少しそれると道路の擁護壁になり降りれないので、こっちなら大丈夫とポイントを定め無事下山。
下山直後雨が降り始め、風も強くなってきた。
まさに天気の隙間を狙っての山歩き。
展望もない、登山道もない。テープ類は全くない。誰にも出会わない…静寂!
楽しい今年の歩き納めになりました。