御荷鉾山・オドケ山・桐ノ城山(群馬,埼玉)
2026.08.01 (土)日帰り
左膝のMRIによる画像診断で内側半月板損傷、膝蓋骨(俗にいう膝小僧)の関節軟骨の欠損及び炎症、浮腫が確認されるとの結果だった。検査結果にショックが無いかと言えばウソになるが、この先、家でおとなしくしていても、もはや治るものでは無いので、投薬とヒアルロン酸注射で膝と相談しながら、たとえ3.4時間の山でも良いのでこれまで通りの自分の山行スタイルを貫きたいと思っている。
西上州の中でも南牧村と神流川流域の旧中里村及び旧上野村の山々は今でも交通手段の不便な山域だ。何十年も前に諏訪山に登った時には十石街道は日航機墜落事故が起きる前のことで、現在のようにトンネルで道路が整備されておらず、くねくねとした道が延々と続き、本庄児玉ICを降りてから登山口の浜平鉱泉まで「何て遠いんだ!」とつくづく感じた。当時は健在だった今は無き浜平鉱泉とともに私にとっては大切な思い出となっている。
東西御荷鉾山、赤久縄山、白髪岩、南小太郎山といった、取り敢えず一通りのメインの山々はすでに歩いてきたが、雨降山だけ私の中では何十年も取り残されていた。
6月に雨乞いを兼ねて登ろうと思っていたのだが、冒頭の事情により、またしても登り損なってしまった。先延ばしにするといつ登れるか判らないので、この標高だと平地と殆ど変わらなそうだが覚悟して訪れることにした。
雨降山のこれまでの活動日記を見ると殆どが地形図には記載されていないが登山口からP906Mの西の鞍部に至るコースを登っている。その反対に登山口のすぐ東側からP777M通り山頂へと地形図には破線が描かれている。雨降山に登るとしたら俄然、こちらの尾根コースの方が良さそうに見えるのは私だけだろうか?
スーパー林道脇に駐車して破線ルートを目指す。破線が林道とぶつかる地点は崖かもしれないと思った。すると歩き出して直ぐの地点に左へ廃林道が有り迷わず突入する。ここにも廃車が有った。木の枝がかぶさり、蜘蛛の巣と雑草が煩わしい。左側を注意しながら歩く。破線の地点に来たが大岩が有ってとても登ることができないので、さらに東へ進み廃林道の終点の直前から左手の斜面を適当に登り尾根に乗った。結果的にこの尾根に乗るまでが本ルートのポイントだったと言える。尾根に乗ってからは踏み跡は殆んど無いが、自然林のふかふかの土の尾根を歩くところも多く実に快適だった。P906Mの直前には左右に岩が現れて一瞬焦ったが難しいところは無く、ピークに立つことができた。ピークにあるセンサーで音が鳴った時は、まるで犯罪者が侵入したかのようで流石に驚いた。
琴平神社の奥の院には避難小屋と食料、飲料水まで置かれていて、関係者により良く管理されているのが窺がわれた。雨降山山頂は展望こそ利かないが自分には静かで良い山頂だった。山頂からは場合によっては西隣りの大鳥屋山も視野に入れていたが、空が薄曇りとなって来たので欲を掻かず、南へスーパー林道に向けて下山した。林業用か判らないがテープに従って下りたらすぐにルートミスをしているのに気づいて修正する。900M付近からソーラー施設が現れ、地形図の破線通りに歩くことができなくなり、施設に沿ってぐるっと遠回りを強いられる。ヤマップと睨めっこをしながら進行方向を定めながらRFをする箇所があった。その後、荒れた林道を少し歩くと標識が現れ登山道に再び乗ることができた。ソーラー施設の前後が一番判りにくいと思う。
コースタイム自体、たいしたことは無いが、今回も誰にも会わず、地図を見ながらお山との知恵比べを楽しむことも出来て、佳き山行であった。
帰り際、父不見山を眺めながら心の中で呟いてみた。
「父不見御荷鉾も見えず神流川 星ばかりなる万場の泊まり」
「神流川紀行」尾崎喜八