奈良田~畑薙ダム 広河内岳、笹山、笊ヶ岳、青薙山
笊ヶ岳・布引山・生木割山
(山梨, 静岡)
2023.09.26(火)
4 DAYS
6月の北海道遠征を終えてから9月に秋の縦走を計画していました。
日程は家族の事情などがあり最終的に9月下旬に。
今年も秋の北海道の思惑があったけど安い航空券を買うたタイミングを逃して断念。
直前まで北アルプスか南アルプスで悩み、天気予報で南アルプスを選択しました。
そして計画したルートが奈良田から大門沢小屋経由で稜線に上がり南下するルートです。
前々から歩いてみたかったルート。北岳から南下したかったけど日数の関係で奈良田から。
1日目は奈良田から大門沢小屋まで。
ウォーミングアップ程度の距離と時間です。
日没までにテントを設営できればと考えて歩きました。
2日目、白峰南稜の稜線歩きは爆風&ガスで展望が無かったのは残念でした。
白河内岳から天気が徐々に回復。
笹山からの樹林帯や廃林道歩きは目印も多く歩き易かったです(個人の感想)
大門沢小屋から転付峠まではコースタイムが長いのでしっかり計画した方がいいですよ。
途中にテント適地は多いけど水場が無いので、大門沢小屋から担ぐか軽量化を図り転付峠まで歩くかです。
私は途中で泊る事を考えて3.5Lで大門沢小屋をスタートしました。
予想外だったのは稜線で爆風&ガスで思うようなスピードで歩けなかった事。
1日中悪天だったら伝付峠まで辿りつけなかったと思います。
転付峠の二軒小屋分岐は快適なテン場でした。
3日目は所の沢越までの予定でスタート。
この日の午前中は標高2400~2600m付近から上がガスで展望なし。
笊ヶ岳からの展望は前回に眺めていたのですが、やっぱり展望ゼロは少しガッカリ。
布引山からの下りは布引崩れの縁の急坂を歩く道でした。
所の沢越の13時過ぎに着いたので水を確保して稲又山へ向かいました。
標高差にして400mの登りは緒中で所の沢越泊りにすればよかったかなとちょっぴり後悔も。
でも稲又山に登り切った時は『やればできるじゃん!』と一人ニンマリでしたよ。
稲又山の少し先でテントを張りこの日は終了。
最終日は青薙山を越えれば下るだけ。
この日は天気も良くて要所で展望も楽しめました。
赤崩付近は展望がいい場所でした。ただ寄り過ぎると転落するので注意が必要です。
また地面に亀裂や段差があるのでそのうち崩落する可能性があります。
池ノ平からは荒れたトラバース道の後、九十九折の急坂です。
一気に標高を落としますが、下っているのに汗が半端なかったです。
登山口から白樺荘まで長いロード歩き。
幸いにも風があり気持ちよく歩けました。
ルートの8割以上は樹林帯ですが、苔生した場所、廃林道、ガレの縁、昭和の遺物、美しい森などいろいろ興味がある人には面白いルートです。
展望だけを楽しみたい人には苦行かもしれません。
「また歩く?」と聞かれたら「一緒に歩く人がいたら!」と答えます。
そして「北岳からね♪」と。
コースの状況
・奈良田~大門沢下降点
奈良田第一発電所まではリニア中央新幹線工事のトラックが走ります。
第一発電所ゲートから登山口までも工事関係の車が通ります。
登山者用休憩所が設置され、緊急時は作業員の方が居れば協力してくれるとの事です(休憩所に掲示あり)
登山口からは普通の登山道です。
・笹山までの稜線上は歩き慣れていれば迷わないと思います。
・笹山から深い樹林帯ですが迷いそうな箇所は目印が豊富でした。
・奈良田越から廃林道を歩きます。途中、崩落個所や落石で道幅が狭い所があります。
・転付峠の水場は北側の新倉分岐から私の足で下り5分、登り8分でした。
テン場は南側の二軒小屋分岐周辺が快適です。
・生木割山から南下してガレの縁を登ると直角に曲がります。直進は偃松尾山への薄い踏み跡です。
・布引山まで普通に歩けます。
・布引山から布引崩れの縁を下ります。急坂です!
・所の沢越の水場は私の足で下り6分、登り10分でした。テン場は水場のすぐ近く。
ここで水を補給して別のテン場へ向かう場合は重荷に苦労すると思います。(苦労しました)
・池の平までは迷い易い所は目印が豊富です。目印が飛ぶ所は踏み跡を外さないように。低木の処理がされていて藪はほとんどありません。赤崩ノ頭手前の森は下草がうるさいです。
・池ノ平の水場はコンコンと湧いていて、すぐに滝となっています。テント適地。
・池ノ平からは九十九折の急坂が多いです。ザレていて滑りやすい箇所もあります。
・東俣林道はリニア中央新幹線の工事の為、舗装されていました。
・畑薙第一ダムのバス停は左岸から右岸に変わっていました。
トイレ、公衆電話、駐車場、東屋、自販機はありません。古びたベンチが1つ。