足利アルプス
両崖山・仙人ヶ岳・石尊山
(栃木, 群馬)
2026年04月18日(土)
日帰り
東武線にも慣れてウトウトしながら乗るようになったが、この日は春日部駅でオール明けと思われる若者が数名乗ってきて目を見張った。春日部にオールナイトで遊べる施設があるとは認識を改めないといけない。
館林駅を過ぎると東南アジア系外国人の乗客が増える。あとで調べるとロヒンギャ難民もいるらしく仏教ファンとしては複雑な気持ちになる。
7時の東武伊勢崎線東武和泉駅には学生が数名降りたがハイカーはいない。早い時間にスタートできるのがうれしい。これまで軌跡つなぎの欲望をいまひとつ理解できなかったのだが、今回、先週ゴールにした場所からスタートすると確かにスルーハイクと似た感情を得られ納得した。名作とされている志水 哲也「果てしなき山稜 襟裳岬から宗谷岬へ」はあまりピンと来なかった記憶があるが読み返すと違う印象を持つかもしれない。
いい天気で今日も暑くなりそうだが、歩き始めは涼しくて快適。足利の町もきれいな家が多く住みやすそうだ。
八幡山の入口で草刈りをしようとしていた老紳士と話す。昔は八幡山には古墳だけでなく防空壕も残っていて、肝試しで遊んでいたらしい。昔はこんなに山が荒れていなかったと恥じらうので、私にはきれいに見えると驚くと、昔は枯れ葉や雑木を家の焚き付けにみんなが利用していて、常に土が見えていたとのことだった。数年前の足利の山火事も生活様式が変わって落葉が溜まっていたことが原因だろうと言っていてなるほどなあと思う。
足利富士浅間神社はすばらしい眺望で感動した。富士山と浅間山があるので両方から分祀しているのかなと思ったがあとで調べるとそういうことではないらしい。そういえばそもそも富士浅間神社という呼び方は謎だなと思っていた。ペタンコ祭りはいまも盛況のようで喜ばしい。
気づけば足利アルプスに入ってもいないのに2時間が経過していた。香雲堂本店が開店していたので先に古印最中を買っておく。家で食べると最高レベルのうまさに感心した。これはまた買わなければならない。
織姫観光駐車場 公衆トイレはウォシュレット。足利織姫神社の七色の鳥居も面白い。社殿を過ぎると大山阿夫利神社が現れ不意をつかれる。かつての大山講の力はすごい。
足利アルプスの登山道はツツジとトネリコが盛りでどこもとてもきれい。いいハイキングルートだなと思う。
両崖山の山頂は渋い感じで好みだと思ったが、あとでここも山火事で祠が燃えてしまったことを知る。どうも私は山火事に不感症で爪痕にまったく気づくことがなく、きれいな登山道だとしか思わなかった。紫山からは天狗山が格好いい。
本城富士から一旦下山。本城集落もいい雰囲気だ。雷電神社で草刈りをしていた老紳士と会話。お祭りが近いのできれいにしているとのことで頭が下がる。参道沿いの川柳の碑の由来を聞くと以前いた高台の住民たちが引き払うときに記念として造ったとのことだった。
行道山の稜線もツツジがきれいですばらしい。行道山山頂にいたオヤジさんに山座同定をしてもらう。お喋りな人で話を切り上げるのに苦労した。
浄因寺に立ち寄るかはかなり迷ったが、時間的に微妙なのでやめる。仏法僧峠という縁起のいい名前の峠で満足することにした。
大岩山西公園駐車場への分岐は分かりづらく油断できない。桜山へのルートよりやっかいだと思った。叶権現からの古の参道はしっかりと整備されていて感心する。
天狗山へはいくつかの標識で推奨されていた31鎖(サーティワンチェーン)ルートを選択する。鎖を使わない方が登りやすかったが楽しいルートで悪くない。
天狗山からの眺望はすばらしい。天狗山を過ぎると焦げた倒木が目につきやっと山火事を実感する。富士見岩からの眺めもすばらしい。31鎖ルートからなんとなく同じペースになったあねさんに山火事のことを聞いて、漫然と歩いていたことを反省する。両崖山が火元とされているのか。さらに昨日織姫神社に熊が出たらしいと聞いて驚いた。
下山後は下調べしておいた焼きたて和菓子 一菓で焼き立てどら焼きを食べる。かなりうまい。舟定屋 本店の芋ようかんもおみやげに購入。こちらもすばらしく足利の和菓子のレベルの高さに感心する。
足利公園に向かう途中で飼い主について歩くデブ猫がいたので触らせてもらう。足利公園もきれいで、ここで学生時代にデートしたい人生だったと思っていたら、実際にデートしている高校生がいた!
緑橋から駅までの車道歩きは足利アルプスの全景と赤城山がすばらしく、山の見える町はいいなあと思った。
どうやら私は平地歩きの時間読みが甘い。10時間もかけるつもりはなかったのだが。。。
深田久弥「百名山以外の名山50」を読んだ。「日本百名山」の頃より体力が落ちてすぐに弱音を吐いているのが面白い。深田久弥はヤマッパーとたいして変わらない心持ちでいるのが好きだ。文章がうまい山好きのオヤジ。