06:28
21.5 km
1159 m
歩く👣足利アルプス
両崖山・仙人ヶ岳・石尊山 (栃木, 群馬)
2026年05月03日(日) 日帰り
知らない土地を、ほとんど何も知らないまま歩く。その不確かさに、わざわざ身を置きたくなる。地図もレビューも揃いすぎた今、全部わかった顔で山に入るのは、どこか居心地が悪い。ネタバレ済みの冒険は、少しだけ照れる。 とはいえ現代の登山は、情報の密度がそのまま結果に直結する。事前に勝負が決まる場面も多いし、たまに力量を見誤って難易度の高い山に踏み込む人もいる。無謀さは美談にならない。行ける山と行けない山、その線引きだけは冷静でいたい。 今回の足利アルプスは、その境界線の少し内側にある。眺望はほどよく開け、里山らしく細かなアップダウンが続く。気を抜けば足を取られそうな岩場もあって、単調にはさせてくれない。優しさの中に、ちゃんと棘がある。 21キロ、20座超えのピークハント。数字だけ見れば満足していいはずなのに、歩き終えると妙に静かだ。「まだやれた」という感覚だけが残る。達成感よりも、やり残しの手触りのほうが鮮明だ。でも、そのわずかな悔しさが、次の一歩の燃料になる。満ち足りなさは、意外と悪くない。
