桜咲き春来たる 足利アルプス
両崖山・仙人ヶ岳・石尊山
(栃木, 群馬)
2026年03月16日(月)
日帰り
『サクラサク』
毎年、この時期になると良く耳にする受験合否発表の話、中でも「サクラサク」は春の合格シーズンによく使われる慣用句として有名だが、1950年代に早稲田大学の学生サークルがアルバイトで使った合格電報サービスの定型文が由来になっている。そのサクラも、大半はソメイヨシノという品種で街路樹や里山に植樹され季節を彩っていて、春が来たなと知らされる花。
誰しも桜が綺麗と思う瞬間って人それぞれにあり、桜にまつわる思い出の中でも私なら山奥で見た山桜を一番に挙げる。
山桜とは、日本固有で自然に自生する野生のサクラのことを言い、江戸時代までは「サクラ」といえばこの山桜を指していた。今なら普通にみられるソメイヨシノ(染井吉野)は、江戸時代末期に現在の東京都豊島区駒込(染井村)の植木職人がエドヒガンとオオシマザクラを交配して作り出した園芸品種。そのためソメイヨシノはすべて同じ遺伝子を持ち繁殖力の無い一代限りの「クローン」なのである。
雪解けの5月、新潟県を流れる魚野川水系のとある沢奥を目指したことがある。目的は渓流での岩魚釣りで、幾つも滝を越え高度を上げながら源流域を目指していた。深い谷の両側にはまだ残る雪、沢を埋め尽くす大規模な雪崩の跡を越えながら竿を振り、目当ての魚を追い求め更なる奥へと向かっていた。そんな堪らん時間を満喫しながら遡行して、蛇行した流れを辿り乗り越える岩。目に飛び込んできたのは新たな流れと急峻な谷、その斜面を彩る様にポツンと浮かぶピンクの色が目に入る。
山桜だ。
山肌が見え隠れしながらも多くの雪が残り、寒々としてモノトーンな世界も春は間近に迫り木々が芽吹き出していた。そんな景色の中に浮き上がる花、一本の山桜のピンクの色はまるで絵画の様に異彩を放ち、岩塊に立ち尽くし我を忘れ見惚れてしまっていた。この山桜を山奥で見た時の感動は計り知れない程で、歳を重ねた今にでも忘れられない春をと浮かび上がらせてくる。
まだ雪残る春、山奥で咲く一本の山桜が愛おしくて、いまだ心に浮かぶ風景だと忘れられずにいる。
そんな春が見たいと足を伸ばして来たのが今日の山
足利(あしかが)アルプスである。
この山は、栃木県足利市の渡良瀬川北側に連なる標高400〜500m級の低山(両崖山〜天狗山〜行道山など)を縦走するハイキングコース。度々目にするフォロワーさん達の日記に興味が湧いて、歩いてみたいと出掛けて来たのだ。
計画は、織姫観光駐車場から機神山に登り、雷電山を経て後行道山へと向かい、その後に観音山を登って戻る周回コースで、行程15kmコースタイム7時間半の中級レベルな山歩き、全19座のピークハントをしながら春を探して見ようかなと思う。
朝6時を大きく回り明るくなった参道を歩き織姫神社へと向かって行く。見上げる空は曇り空、今日の登山は如何なものかと不安はあるが、山友さんを伴いお初の山を楽しんで来るつもりだ。
足利アルプスである。
活動詳細は、今回も画像とキャプションをご覧下さい。
ふりかえり
朝起きて雨、また今日も不安ないち日を過ごすのかなと思いながらの栃木の山へ登りに来た。登山開始時には夜来の雨も止み、気持ち良く歩けるのが嬉しいのか予定を変えての頑張りで、聖地巡礼のおまけまでも付け楽しんできた。こんな日もあります。