里美富士(常陸国ロングトレイル)(茨城)
2026.05.16 (土)2 日間
常陸国ロングトレイルの続きで、今回は北東エリア(NE)を1泊2日で歩きます。
▪️計画
【アクセス】
前回同様、ゴールの小中パークに車を駐車してスタート。下山後は、高萩駅から電車とバスを乗り換えて車を回収することにしました。
【ファストパッキング】
「タープ泊なら14Lのトレランザックにすべて収まるのでは?」という思いつきから始まり、ギアと食料を厳選。試行錯誤の結果、ファストパッキングスタイルが完成しました。
基本は歩きですが、気持ちのいいフラットな道や、少しペースを上げたい時には、これで軽快に走ることができます。
唯一の難点は、いつもの装備に比べて食料があまり入らないこと。果たして食料は足りるのか?
最終的な重量は以下の通りです。
・BW:約2.4kg
・PW:約4.9kg
▪️ Day1:小中パーク 〜 キャンプ場(NE01〜NE22)
初日はNE01からNE22までの区間を歩きます。小中パークに車を駐車して、いよいよスタートしました。
今回のルートは事前に水の心配がないことが分かっており、道中に自販機も2箇所ほどあったため、水分補給に関しては一安心です。
・歴史の「塩の道」とロングロード:NE-01~03
小中パークを出発して、すぐに「塩の道」へ。
沢沿いの道を進んでいくと、多くの滝スポットが現れ、とても見応えがあります。
トレイルを抜けるとしばらくロード(舗装路)が続きます。
ロードは長かったのですが、道幅の両サイドには豊かな自然が広がっているため、退屈せずに歩けます。とはいえ、軽量装備でもやはり硬いアスファルトは、足裏にじわじわと効いてきました。
・滝山渓谷:NE-04~07
ここが沢沿いルートとしては一番の見どころです。美しい滝や清らかな沢を眺めながら歩くことで、心から癒やされます。
ただ、この時期は虫が少し鬱陶しいのが玉にキズです……。
・茨城県内最高峰「栄蔵室山」:NE-08~22
長いロードも終わり、ここから再びトレイルへ。
NE08〜09区間はかなり荒れており、落ち葉やブッシュで道を見失い、ルートハントに苦戦しました。激しい藪漕ぎを強いられたせいで、足が傷だらけに……。
しかし、その後のNE10〜20までのトレイルは一転して素晴らしいクオリティでした!いい道が続いていたのですが、惜しむらくは山頂の展望がほぼないこと。景色さえ良ければ、もっと多くのハイカーで賑わう名山になるポテンシャルを秘めています。
そのせいか、道中はハイカーやトレイルランナーとも一切すれ違わず、静かな山を独り占めできました。
ちなみに、この栄蔵室山は、標高882mの茨城県内最高峰でもあります。
・花園神社
栄蔵室山を下っていくと、花園神社へと到着します。
緑豊かな木々と美しい沢の中に、鮮やかな赤色の橋がパッと目を惹き、想像以上に大きな巨木に囲まれた神社の美しさに驚かされました。ここも今回の旅の大きな見どころです。
ちなみに、ルート上のトイレはここの花園神社まで来ないとないので注意が必要です。
・花園オートキャンプ場
無事に本日の宿泊地であるキャンプ場へ到着しました。
ここのキャンプ場は売店が非常に充実しており、スナック菓子やカップ麺なども置いてありました。もちろん、お目当てのお酒も手に入ります。お風呂は少し狭めでしたが、1日の汗と疲れを流すには十分でした。
▪️Day2:キャンプ場 〜 高萩駅(NE22〜NE51)
2日目は、キャンプ場から高戸小浜(NE-51)まで歩きます。
昨晩から予想以上に冷え込み、寒さで朝はシュラフから出たくありませんでしたが、高萩駅15:04の電車に乗るため、気合を入れて起きます。
管理人さん曰く「今朝は8℃まで下がった」とのことでした。
・鷹巣山と道迷い:NE-23~28
キャンプ場をスタートし、まずは最初のピークである鷹巣山を目指します。
しかし、朝イチからルートを誤るという手痛い道迷い。草が生い茂っていたため、分岐のサインを見落としてしまいました。
そこから激しい藪漕ぎを強いられる羽目になり、容豁なく枝や棘のある植物が身体に当たって痛む上に、大幅なタイムロスとなってしまいました。
しかし、今日はファストパッキング装備。下山時のランで一気に巻き返します。
・水沼ダム〜マウントあかね:NE-28~36
ダムからの急登さえ超えてしまえば、あとは快適な尾根道と林道歩きが続きます。
この林道は道幅が広く何とも形容しがたい、不思議な情緒を醸し出していました。
そうこうしているうちにマウントあかねへ到着。
今日はとにかく暑さが厳しく、汗が止まりません。ここで水分補給してエネルギーを再充填します。
補給を終えて少し進むと、パッと視界が開けるポイントへ。眼下に広がる街並みと、その遥か彼方に広がる広大な海を一望でき、最高のリフレッシュになりました。
・長いロードからの石尊山:NE-36~43
マウントあかねを過ぎると、次の石尊山まではロードが続きます。
この区間にもありがたいことに自販機があり、水分が足りなくなってきたので迷わず補給。
長いロードを歩き終え、いよいよ本日のボスである「石尊山」に挑みます。
急登もありますが、全体的にはとても登りやすい道です。無心で一歩一歩もくもくと登っているうちに、気づけば山頂へ。
山頂から見下ろす景色は、街並みとその先に広大な海が広がり、疲れた心身がとても癒やされました。
少し休憩を入れようかと思いましたが、山頂は結構な数の虫が飛び交っていたため、早々に先へ進むことにします。道中には巨大なスズメバチにも遭遇したので、これからの季節はハッカ油などの虫対策が必須です。
・十石堀親水公園:NE-43~48
石尊山を下りてくると、再び少しだけロード区間を挟みます。
ここでも自販機を見つけて補給。本日なんと4本目の購入です。
辿り着いた十石堀親水公園には立派な東屋があり、休憩には最高のスポットでした。ここでトイレを済ませ、しっかりとエネルギー補給を行います。
公園から先は、整備された爽やかな遊歩道を歩き、再びロードへと出ました。
・疲れた足にくるロングロードとご褒美の万葉の道からゴール:NE-48~51
ここから長い長いロードの始まりです。
膝にも違和感が出始めており、下山時に少し痛むようになってきたため、ランは自主規制し、安全第一で歩きに徹することにしました。
待ちに待った補給ポイントのコンビニが出現!残りの距離に向けて、ここでガッツリとエネルギーを補給しました。
厳しいロードをようやく抜けると、最後に「万葉の道」という最高のご褒美トレイルが待っていました。ロードの固いアスファルトで酷使されカチコチに固まった足裏が土の優しさで癒やされていきます。そして、木々の隙間から時折きらきらと見える海に深く感動。
万葉の道を抜け、少し静かな住宅街を歩ききると、ついにゴールの高戸小浜に到着!
ここは、多くの観光客や海水浴を楽しむ人々で大いに賑わっていました。
美しい海岸線を見ながら少しゆっくりしようかと思っていたのですが、ここで目当ての電車の時間が迫ってきていることに気づき、余韻に浸る間もなく急ぎ足で高萩駅へ。
なんとか無事に予定の電車に滑り込むことができました。
高萩駅からは電車とバスを乗り継いで、車をデポした小中パークへ。無事に2日間の旅が幕を閉じました。
▪️まとめ
今回で北東エリアの無事に踏破することができました!
14Lザックでのファストパッキングという新しいスタイルへの挑戦は、多くの気づきと実りのある素晴らしい経験となりました。
ギア類はザックに問題なく収まったものの、最大の課題はやはり食料でした。今回はゴール手前までコンビニ等の補給ポイントが一切ないルートだったため(キャンプ場の売店で一部補給はできたものの想定外)、2日分の食料をほぼすべて担いでスタートする必要があり、ザックは常にパツパツ状態。この極小パッキングを成功させるには、ルート上に確実な補給ポイントがあることを前提にした方が良さそうです。
また、いつもは食料を多めに持って行って余らせてしまうため、今回のように極限まで厳選したことは良い経験になりましたが、結果としては少しエネルギーが足りなかった印象です。最後はさすがにお腹がペコペコになり、コンビニで補給することになりました。
一方で、水の計画に関しては狙い通りにコントロールできました。最初はミニマムに1Lだけを担いでスタートし、道中に点在する自販機でペットボトルを買い足していくことで、ザックの重量を抑えつつ上手く回すことができました。今回はとにかく暑さとの戦いでもあり、日差しも強く、肩や首の後ろが真っ赤に日焼けしてヒリヒリと痛みました。
今回の山行では、食料計画のシビアさや足作りの面で多くの明確な課題が見つかりました。
これ以降の時期はさらに気温が上がり、とても暑くて歩けそうにないので、残りの区間は少し涼しくなる秋口(9月頃?)を狙って、また再開しようと思います!