11/21(日)、私が登っていた大山で残念な事故が起こってしまいました。 ネットニュースで既にご承知の方もいらっしゃると思います。 場所は、山頂から雷の峰尾根を見晴台方面へ100mほど下った標高1200m地点です。 大山では定番のコース上ですが、初心者コースでも危険が潜んでいることを思い知らされました。 なお、この先の文章は生々しい内容が含まれております。 楽しい情報をお求めの方は回避をお願いします。 お読みになられる方は十分にご注意ください。 事故が起きたのは、私が山頂を目指して登っていた40mほど先でした。 姿は見えませんでしたが、音と周りの方の声で、すぐに滑落が起きたと気づきました。 気づいた方の呼びかけに対し「大丈夫です」という男性の大きな声。 少しホッとしながらその現場に辿り着くと、既に5〜6名の方がコース上から心配そうに見ていて、私もそこに加わりました。 30mほど滑落した場所は急斜面で、ロープ等の装備が無ければ近づけません。 男性は、体制を立て直して斜面に腰掛けたように見えました。 その間も、コース上は途切れることなく大勢のハイカーが何事もないかのように行き来しています。 大丈夫という言葉を信じ、横移動してコースに復帰できるかな・・・周りの方々とそんな話をしていました。 しかし次の瞬間、2度目の滑落でさらに20mほど下へ・・・ 呼びかけにも反応しなくなってしまいました。 すぐに最初からいた方々により救助要請。 1時間後にヘリで搬送されたのですが、残念な結果を私は後日知りました。 先ほど伊勢原署のHPで、私と同年齢だったことを知り、さらにショックを受けました。 ご冥福をお祈りいたします。 滑落が起きたコース地点は傾斜も緩く、幅1.5〜2mで、すれ違いもできるところです。 ただ、南側は急斜面で樹木が少なく、眺望が開けていました。 山頂から下ってきて10分弱、午前中であることを考えると、疲労でよろけたとは考えにくい気がします。 丹沢は岩が砕けた細かい砂利で滑ることがあるので、斜面ギリギリに立ってしまい、足を滑らせてしまったのかもしれません。 「救助が来るまでは絶対に動かないで」と声をかけていたら・・・そんなことを考えると、私自身やり切れない気持ちでここ数日過ごしていました。 私もついYAMAPの地図を歩きながら見たり、撮影に夢中になってしまうことがあります。 山歩きは楽しいですが、どんな場所でも油断は禁物だと、あらためて思い知らされました。 これからも安全第一の山歩きを皆さまにも心がけていただきたいと思い、僣越ながらこのモーメントを書かせて頂きました。 長文を最後までお読みいただき、たいへん恐縮です。

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