中津峰山・平石山・古田山
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掲載されている山
中津峰山
標高 772 m
中津峰山(なかつみねさん)は、徳島県徳島市と勝浦郡勝浦町の境に位置する剣山系の標高773mの山である。四国百名山の一つ。 剣山連峰の一ノ森から東方に連なる主山稜の最東部に当たる。日峰山・津峰山とともに阿波三峰と称され、海の守護神として信仰されている。三山に灯す火は暗夜でも海に望まれ、その相互の関係から船の位置を知るといわれる。 「阿波志」に、「中津峰、宮井村にあり、城府を距たること三里。坂道千八十歩にして、左右に花桜列をなす。西には八多山に連なり、東は海門を望む。その峰森邃にして、前に大悲閣あり、その下を如意輪寺となす」とある。如意輪寺は高野山真言宗の寺で、北東中腹にある古刹である。如意輪寺本尊の如意輪観音像は寄木造り、右脚を立膝とする坐像で、鎌倉時代の作品とされ、国の重要文化財に指定されている。 「灯火録」に「中津峰の上を長者ケ原といい、屋敷跡あり。馬場・井戸跡も今に残る」とあり、頂上から100mほど西に寄った所に石垣が現存し、清冽な水も流れている。長者が米糠を捨てたので糠ケ原とも呼ばれるという。 南側の中腹に星の岩屋がある。頂上には天津神社と石垣の暴風壁があり、38社が祀られている。山頂の西方1.5km付近は婆羅尾峠と呼ばれる広い峠で、この峠と中津峰山の間の地域は中津峰森林公園となり、キャンプ地など諸施設・車道の建設が行われている。峠の北斜面には八多五滝がある。 中津峰山から西方の連山を八多山と称し、徳島藩主の狩場であった。寛文元年(1661年)3月6日から3月12日まで行われた蜂須賀光隆の鹿狩りでは、獲物362頭。従者3,600人であった(阿淡年表秘録)という。
平石山(徳島県)
標高 648 m
平石山(ひらいしやま)は、徳島県徳島市と勝浦郡勝浦町との境界に位置する山である。標高648.8m。 剣山から中津峰山(標高773m)へ延びる山脈の最先端、中津峰山の東方約1.5kmに位置する。独立峰の山容を欠き、中津峰山から徐々に高度を下げる山並の最後のわずかな盛り上がりである。山腹の350m前後まで温州ミカンを栽培する。山頂付近は雑木に覆われる。登山道は中津峰山からの縦走がわかりやすいが、四辺から農業用の道が通じている。 徳島市街から見ると、東に平石山、中央に中津峰山(標高773m)、西に古田山(660.9m)という風に見える。市内からはシャープな山容に見えるが、山頂に見える尖峰は680mで平石山の山頂とは別のようだ。山内には朝立彦神社が鎮座する。頂上からは勝浦川、勝浦町、徳島市、小松島市等が望める。
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